エジプトに渡航予定がある人にとって、治安情報は今もっとも気になる事柄の一つではないでしょうか?
日本のニュースでも、イスラム過激派、テロ事件など、度々耳にします。
でも心配はいりません。実際の現地の様子や、安全対策方法をカイロからお伝えします。
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カイロではどこが危ない?
外務省海外安全ホームページで確認すると、カイロの危険情報は「レベル1:十分注意してください」となっています。
日本人を含む多くの外国人移住者が住むカイロでは、実は特に危険な地域というのはありません。
裕福な地域であろうが、貧しい地域であろうが、犯罪は発生しています。
しいて言えば、貧しい地区(マンシーヤ・ナーセル、死者の町等)などでは外国人が目立つので、ちょっかいを出す子供が増える程度です。
郊外では住宅地の開発がめざましく、建設途中で人気のない地域のそばを車などで通ることもあるでしょう。
それらに連れ込まれて犯罪被害に遭ったという例もあります。
女性はこちらのサイトを確認しておくとよいでしょう。
HarassMap:https://harassmap.org/who-we-are
ちかんなどのセクシャルハラスメントの被害状況をマップにしたサイトです。
このマップによると、人の集まる繁華街などでの報告が目立ち、貧しい地区では少ないように感じます。
ただし、全ての被害が報告されているわけではなく、このサイトに報告・利用する層は比較的裕福な人だと考えられます。
カイロでのスリ・ひったくりにはご用心
エジプトでは近年異常な物価の高騰で、人々の生活は苦しくなっています。
それが直接の原因かどうかは不明ですが、スリ・ひったくりが急増しています。
エジプト人、外国人、男性、女性問わず被害に遭っています。
「金持ちの外国人」だけが狙われているわけではなく、隙があり、運が悪いと被害に遭ってしまうというのが現状です。
筆者が目撃した例も何度もあり、昼夜問わず、繁華街から住宅街など、時間帯、場所も一定ではありませんので、常に気を引き締める必要があります。
手口で多いのは、後ろからバイクなどで猛スピードで近づき、追い抜き際にかばんをひったくる方法です。
体ごと引きずられることもあり、非常に危険です。
かばんは常に車道とは反対側で持つようにしましょう。
テロに備えるには?
エジプトではたびたび爆発事件や、襲撃事件などのニュースを耳にします。
これらは警察や軍を狙ったものがほとんどなので、基本的には日常生活に影響はありません。
それらに近づかないことが、テロ対策でもっとも有効で簡単な方法です。
ただし、エジプトは警官や軍の関係者が非常に多く、その関連施設も想像以上に多いです。
知らないうちにそれらの施設に近づき、自らテロに遭う確率を高めている場合もあるので、周囲の様子は常に気にしておきましょう。
テロ対策に関連して、現在エジプトでは「非常事態宣言」が発令されています。
この特徴の一つが「逮捕状なしで拘束できる」ということです。
つまり、怪しいというだけで逮捕・拘束される可能性があります。
反政府的な発言・行動は拘束の対象となります。
写真撮影は警察官や軍人はもちろん、政府・軍関係の施設も禁止されており、それらを撮影して国外退去になった例もあります。
カイロでの安全で快適な暮らしのために
格差が引き起こす問題
エジプトは、日本のような均一な国ではありません。
1カ月の収入が1万円にも満たない家庭から、数十万、それ以上の収入のある家庭が存在します。
当然住む場所、生活スタイル、教育、考え方、何から何まで違います。
貧しい人々は余裕のある人々から施しを受ける権利がある、というのはエジプトに根付いた習慣です。
もちろん盗みは犯罪です。しかし、たくさんあるのに、なぜくれない、ちょっとなら取っても気づかないよね、という思考の人もいます。
貧しい人が全て悪いわけでは決してありません。
しかし、貧しい人の中に、そうでない自分が入っていくということは、トラブルを引き起こす原因を作るということです。
服装にも注意を
金持ちと思われないために、服装はぼろいものを着る、というのは数年前のバックパッカー向けのガイドブックなどでよく言われていた方法です。
しかし、エジプトでは注意が必要です。
先に述べたように、格差が激しいエジプト社会では、それによって上下関係ができているのです。
貧しい人だと、丁寧に扱われなかったりすることも、残念ながらあります。
きちんとした服装=偉い人=ちょっかいを出したら大変なことになる、というのは、おそらく多くのエジプト人が瞬時に思い浮かべる図式でしょう。
エジプトでは思いの外見た目が重要なのです。
万が一のために!控えておきたい連絡先
エジプト滞在中に事件・事故に巻き込まれた場合は直ちに日本大使館に連絡をしましょう。
・日本大使館
81 Corniche El Nil Street, Maadi, Cairo
(20-2) 2528 5910
場合によっては事件・事故の対処方なども相談にのってもらえます。
在留届けは郵送やネット上からでも登録可能ですが、実際に日本大使館に足を運んで場所の確認をしておくとよいでしょう。
海外旅行保険の連絡先も常に携帯しておくと安心です。
エジプトの警察は122、消防は180、救急車は123です。
状況によっては大使館や保険会社に連絡した方が迅速な場合があります。
カイロの治安まとめ
エジプトで生活していると、意外なほど危険な雰囲気を感じず、つい気がゆるんでしまうでしょう。
この地域には絶対に入ってはいけない、というような話も聞きません。
しかし、日本とは常識が異なるということは決して忘れてはいけません。
むやみに恐れる必要はありませんが、最低限の情報収集と対策は常に行いましょう。
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