国が違えば文化も違う。当然、働く環境や必要なスキルも異なってきます。
今回はアメリカ滞在10年になる在住者から、アメリカで働くうえで必要なスキルを紹介いたします。
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アメリカンドリームを夢見て
2007年にアメリカへ来てから、今年で在米10年になる在住者です。
私自身もそうですが、これまで色々な夢を持った人がアメリカンドリームを掴む為に、アメリカに移り住んで日々挑戦し続ける人々を目の当たりにしてきました。
もし、これからアメリカで挑戦したいという方がいれば、ぜひ身に着けておきたい必須のスキル5選と題して、ご紹介させて頂きます。
英語力 〜第二外国語として操ること〜
当然の必須のスキルで、英語が話せないと話になりません。
筆者の住むアメリカ・ロサンゼルスには他国からの移民が多く移り住んでいるところで、メキシコ人・フィリピン人・中国人・韓国人が多く、彼らも母国語以外に第二外国語として英語を話します。
彼らの多くは家で母国語を話し、職場や公共の場では英語を話すという場合が多く、彼らの英語は母国語訛りで、聞き取り難い事もあります。
ただ、彼らの凄いところは間違っている発音であっても、強気で堂々と英語を話すところであり、また、その様な英語であっても、相手がネイティブスピーカーのアメリカ人には通じてしまうのです。
日本人の多くが自意識過剰な性格から、正確な発音を話そうと頭で考えてから話そうとするため、躊躇(ちゅうちょ)する傾向があります。
実際、筆者も渡米当初はそうでした。
一番の練習方法は、英語を第二外国語として話すアメリカ人と会話をする機会を増やすと、相手もこちらのレベルを分かってくれるので、それがスピーキングの練習になります。
まずは、どんな英語でも話す機会を作って、どんどん積極的に話していく事が重要と思います。
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プレゼンテーション力 〜商品の前に自分を売り込むこと〜
プレゼンテーションは日本人には苦手な人が多いかと思いますが、アメリカでは小学校の時から授業でプレゼンテーションを教えるクラスがある為、人前で話しをしたり、自分をアピールするのは得意な人が多いです。
もちろん、苦手な人もいますので、一概にアメリカ人全員が得意ということではありません。
筆者自身、現在、本業ではセールスを行っていますので、人前で話しをする機会という事が多く、パワーポイントを使ってアメリカ人を前に、商品の説明を行ったりします。
一度、アメリカ人の同僚のプレゼンを聴いて思ったのは、プレゼンで商品の説明をする前に、まずは自分自身を上手く売り込むということ。
商品の説明の前に自己紹介で、自分の職歴・家族構成など話し、うまく相手の懐に入り込み、そのあとのビジネスを円滑に進めます。
この辺りの自己アピールの上手さには感心しました。
アメリカは様々な人種が集まった移民の国である為、自分の存在を相手に分からせるという行為は、アメリカで生きていく上で、とても重要な行為と言えると思います。
コミュニケーション力
アメリカ人はコミュニケーションという行為に、日本人よりも重きをおいている為、人々と会話する機会を頻繁に持とうとします。
日本の場合ですと、仕事中の私語は慎むという昔からの習慣からか仕事中は隣の人と会話をするという事は少ないと思いますが、アメリカではオフィスの中ではいたるところで、会話が始まります。
例えば、朝オフィスへ出勤し、コーヒーを片手に同僚と週末の出来事に関する会話が始まります。会話の内容も私的な内容だけでなく、仕事上での問題、プロジェクトの進捗具合等を同僚と共有したりします。
このように会話をする事で、きちんと相手の状況を把握する、もしくは自分の状況を分かってもらおうとするという事に繋がるのでしょう。
昨今はメール文化でコミュニケーションも希薄になりつつあるので、人とのコミュニケーションを見直すべきかとも思います。
アメリカでは報・連・相(ほう・れん・そう)はない
余談ですが、日本の職場では新入社員で入社した時は、報・連・相(ほう・れん・そう)を守って、上司に報告を怠らないようにと教えますが、アメリカにはこの様な文化はありません。
アメリカでは部下から上司(特にアメリカ人)に対しての報告は、重要な事のみで、細かな事はいちいち報告しません。
そんな細かな事を報告していたら、反対に上司からの評価が低くなるという結果につながります。
アメリカでは上司とのコミュニケーションは状況を見て良い内容だけ報告するという人が断然多いです。
会話が進む家族ネタ
「どんな会話をすれば?」と考えてしまう方へのポイントをお伝えします。
アメリカ人と会話する際に、話題として一番多いのはお互いの家族のことです。
とにかく、アメリカ人は家族を一番に考えていますので、話題の中によく家族が登場します。
例えば、今日が自分の息子の誕生日だったら、それを相手に伝え、言われた方は、ハッピーバースディと答える。これからアメリカ人と話しをする機会があり、話題に困った時は、家族の話を入れてみるとその場も盛り上がって良い関係を築ける事と思います。
写真も一緒に見せるともっと盛り上がると思います。
参考記事
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日本人力
4番目に少々変わったスキルですが、これからアメリカで挑戦される日本の方には是非、心に留めておいて欲しいと思います。
世界的に見て、日本人は勤勉で努力家と言われますが、この気質はアメリカへ滞在していると武器になります。
特にビジネス上においては、日本人の仕事に対するきめ細やかさはアメリカでも評価されています。
海外で生きていくうえで、その土地の文化を理解する必要はありますが、生まれ持った日本人であるという国民性はいつまでも心のどこかに留めておく必要もあるかと思います。
健康力 〜環境や周囲の食に流されないこと〜
アメリカの社会問題の一つに肥満対策という問題があります。
アメリカへ来られた方であれば、ご存じかと思いますが、一般的にレストランで出される一品の量がめちゃくちゃ多いということ。
出された料理を全部食べようとすると、当然体重が増え、肥満へ向かってまっしぐらになってしまうのも頷けます。
アメリカでは年の初めにResolutionと言って、今年の抱負を考えて、一年を充実した年にするよう誓いを立てるのですが、その中で一番多いResolutionは、やはりダイエットで、多くの人は今年こそは痩せてスリムな体を取り戻すということに努力をするようです。
面白い統計があって、年の初めは、アメリカではジムに入会する人が毎年増加する傾向があるようで、3か月以降ぐらいになると、バタッとジムへ行くこと回数も少なくなるようで、年の初めはどこのジムも会員勧誘に必死です。
筆者自身も、アメリカへ来た一年目は出された料理を完食し続けた結果、元ある体重から10キロ増の80キロまで増えてしまい、日本へ一時帰国した際には友人から、どうしたの?と言われた事もありました。
そのあと、一念発起して、今、日本でも流行っているランニングを始め、最終的には20キロ減の60キロまで体重を落とす事ができました。今はロサンゼルスマラソンに毎年参加したりして、健康を維持しています。
結局は周りに流された生活をしていると、知らず知らずのうちに体重も増え、健康管理も間々ならず、医療費の出費も増えるということです。
アメリカの医療費はバカ高いので、できる限り病院に行く必要が無ければ、行かないようにするのもアメリカで生活する上での健康力スキルです。
また、アメリカには肥満の方が多いのは前述の通りですが、それを理由に会社での評価が悪くなったりする事はなく、反対にその事に対しては一切誰も話題として触れないという事が暗黙の了解になっています。
その辺りは個人を尊重する社会というのができあがっていて、仮に社内で肥満を理由に不当な扱いを受けた場合は、訴えを起こされる事にもなりかねないので、オフィス内での発言には注意が必要です。
まとめ
最後までお読みいただきまして有難うございます。
今回は5つのスキルをご紹介させて頂きましたが、いずれも日本に住んでいても必要なスキルであったりしますが、日本を出てアメリカに来ると、より一層意識する必要のあるスキルであるという事を覚えておいて頂きまして、これからアメリカで生活される方へ少しでもこのスキルがお役に立てればと思います。
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