スウェーデン人・5つの性格と特徴。日本人はこうやって馴染もう

スウェーデン人の性格や特徴

海外での暮らしを考えるにあたり、その国の文化や人を知ることはとても重要です。

冬の寒さは厳しいけれど、自然が豊かなスウェーデン。

大まかなイメージはあっても、日本ではなかなかスウェーデン人と交流することはなく、基本的な性格や国民性を知る機会は少ないのではないでしょうか。

ここでは、スウェーデン人の性格と特徴、また日本人はスウェーデン人とどう馴染めるかを現地在住者からお伝えしていきます。

スウェーデン人の国民性や考えかた

まずはスウェーデン人の一般的な性格や考え方について見ていきましょう。

1. シャイなスウェーデン人

スウェーデン人の性格についてよく使われる例えは「ビンのふた」です。

ビンのふたは始めは開けるのが難しいけれど、1度開けてしまえば中身を取り出すのは難しくありません。

つまり、スウェーデン人は出会ってから仲良くなるまで時間がかかるけれど、1度仲良くなったら相手を知るのに時間はかからないということです。

スウェーデン人は親しいひとたちの間では挨拶にハグをするのが一般的ですが、初めて会うひとやただの知り合いといった間柄では握手などをするだけです。

スウェーデン人と出会って友達になった際には、ハグをしてくれるようになったら十分に親しくなってきた証拠と言えるかもしれません。

もちろんハグの習慣には個人差があり、友達の友達などは初めて会った時でもハグをしてくれるひともいます。

2. 表情の変化が乏しい

親しいひとたちで話すときにはもちろん笑ったり、ジョークを言ったりもすることもあるスウェーデン人ですが、お店のひとなどと会話をしていると表情の変化が少ないと感じることが多くあります。

あまり表情の変化がないうえに青い目でじっと見つめられると、なんだか緊張してしまうほどです。

表情の変化が乏しいのはシャイであるという理由以外にも、必要以上に愛想を振りまくことはしないからであると考えられます。

3. 争いは避けたい

言い争いが苦手なスウェーデン人。

他人から文句を言われたり、言い争いをするのを好まないためなるべくそのような状況を避けようとする傾向があります。

何か約束をするときなどや何かたずねられたときに“vi får se”(様子を見よう、様子を見てから決めよう)と直接な返事をしないことが多いのも、確かでないのに返事をして後から言い争いの種になりそうなことを作りたくないからなのでしょう。

個人主義で個人の自由や幸福を重視する傾向のあるスウェーデン人ですが、自分の行動や発言が社会の目から見て正しいかどうかを気にしています。

物事はゆっくり穏便に進めていくのがスウェーデン人のやりかたのようです。

4. 個人主義

個人主義と聞くと自己中心的、利己的なイメージがありますが、スウェーデン人の個人主義的考えかたは少しそれとは異なります。

個人の自由や権利を大事にしようとします

争いを好まない国民性であるものの、自由や権利を守るために自分の意見ははっきりということはあります。

他人とコミュニケーションをとるうえで、自分の意見をきちんと述べることは大切なことであると考えられているからです。

自分自身の生活を満足できるものにし、幸せを感じていることができた後はじめて他人を助けたりするべきという考え方が根底にあるため、自分を犠牲にして他のひとのために何かをするという自己犠牲の精神などは一般的ではありません。

しかし、個人の考えや生きかたの大切さを知っているからこそ、他のひとが自分と違うことをしていても、それが社会的、道徳的に間違っていない限りは尊重することが出来るのかもしれません。

5. 男女平等

男女平等というのは、スウェーデンのイメージとしてよく挙げられるものです。

男性に比べて女性のほうが給与が低い傾向にあるなどという問題などはあるものの、結婚や妊娠をしても仕事を続ける女性は日本に比べると圧倒的に多いと言えます。

男性と同じように社会で活躍しよう、性別に関係なく何でもやってやろうという意識をスウェーデン女性から感じることができます。

男女平等を目指しているのは女性だけではなくもちろん男性もです。

スウェーデンの男性は父親が取ることのできる育児休暇制度を利用して、女性の仕事になりがちな子育てに積極的に参加しています。

街ではひとりでベビーカーを押して出かけている男のひとの姿を見かけることがありますが、スウェーデンではまったく珍しいことではありません。

このような例を見てみると、スウェーデン人の男女平等の考えかたや習慣は日本人の恋愛観や結婚観、仕事に対する考え方とは大きく異なっていることが分かるでしょう。

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日本人がスウェーデン人に馴染むには

ここまででスウェーデン人の考えかたは日本人と比べるとすこし異なることがお分かり頂けたと思います。

次に日本人がスウェーデンでスウェーデン人と上手に付き合っていくにはどうしたらよいのか見ていきましょう。

フィーカをして距離を縮めよう

日本人どうしでもたった1日で友達になるのは難しいものです。

シャイで仲良くなるのに時間がかかるスウェーデン人とはフィーカと呼ばれるコーヒータイムを一緒に過ごし距離を縮めていくのがいちばんです。

関連記事:「スウェーデン独自の3つの文化と風習(フィーカや記念日・季節行事)

コーヒーやちょっとした甘いものを囲めば自然と会話も弾みます。

スウェーデン人にとってフィーカは友達や家族とコミュニケーションを取ったり、一緒にリラックスする大事な時間です。

親しくなりたい人がいたら、一緒にフィーカをして仲を深めていきましょう。

仲良くなったらハグで挨拶

スウェーデンでは男女問わず、友達の間でもハグをして挨拶するのが普通です。

ハグをする習慣がほとんどない日本人は驚いてしまうかもしれませんが、友達が挨拶でハグをしてくれるようになったら、きちんと相手をハグしてあげましょう。

抵抗がある場合は日本の習慣を説明して理解を求めるのもよいですが、何も言わずにハグをしないでいると相手は嫌われているのかと思ってしまいます。

親しくない間柄ではハグではなく握手をすることもあるので、挨拶の仕方は相手との距離感をつかむためのよい目安になるとも言えます。

自分の意見ははっきり言おう

日本人は相手の考えていることなどを発言のしかたや表情などから読み取ろうとしながら会話をしますが、スウェーデン人には何かを察するという文化はありません。

スウェーデン人がよく口にするのが「あなたの気持ちは言われないと分からないよ」ということです。

何か相手に対して思ったことがあれば、何となくわかるでしょ、ではなくはっきりと伝えることが大切です。

休むときは休む文化を尊重し、慣れる

スウェーデンではどんな立場でも休みの日は休み、休憩時間にもきちんと休んで仕事は一切しません。

もし生徒が休み時間に教師に何か質問をしようとしても、教師が自分は休み時間中だから質問はあとにしてくれと生徒に言うことさえあります。

例えば、もしスーパーのレジに何人か並んでいても、レジの係の勤務時間が終わってしまったら仕事はそれで終わりです。

たとえお客さまであっても次の係が来るのをまつか、別のレジへ行くしかなく、レジの係には仕事は決められた時間内で済ませて、休むときは休む権利があるのです。

もし同じことが日本で起きたらクレームがたくさん来てしまいそうですが、スウェーデンでは決して悪いことではありません。

日本人がスウェーデンの人々のこういった働きかたに慣れるには、そういった考え方があることを理解し尊重する必要があります。

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スウェーデン人の特徴まとめ

シャイな性格や争いを好まないのは日本人に通ずるところもあるスウェーデン人ですが、自分の自由や権利を守るためにはっきりとした態度を示す強さがあります。

日本人には意見を正面からはっきりと述べたり、休むときは遠慮せずに休むのに慣れるのは時間がかかることでしょう。

しかし1度スウェーデン人の生き方に慣れると、余計な肩の力をいれず仕事や私生活を楽しむ術を手に入られるようになります。

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