ペルーへの観光はビザなしで可能(※注意点あり)ですが、長期滞在にはビザの取得が必要です。
ビザの知識を深めておくと、入国などがスムーズに行えます。
ここでは、ペルーの長期滞在ビザの概要や、長期滞在する方法、永住権についてご紹介します。
ペルーへ行かれる前に、是非参考にしていただければと思います。
日本人はビザなしでペルーに滞在できる
日本人がペルーに滞在する際には、観光・外交・公用が目的の場合はビザなしで入国可能です。
またパスポートの有効期間は、ペルーに入国時に6カ月以上ある必要があります。
滞在可能日数は183日となっていますが、実際は90日以内ということがほとんどです。
滞在日数に関しては、ペルーの入国審査時にしか分からない
入国審査時に係員の方にいつまで滞在日数の最終日のスタンプを押してもらいますが、この日付によっていつまで滞在ができるか決まります。
どうしても長く滞在したいという方は、入国審査時に理由などを詳しく伝えることが重要です。
筆者が初めてペルー旅行をした時は、180日ほど滞在できました。
入国審査の際には、なぜ6カ月も滞在するのか不審に思われて大変でした。
それ以降は3カ月以内の滞在期間だったので問題ありませんでしたが、最近では183日に近いに日数滞在するのは難しいようです。
その理由として
- 世界遺産のマチュピチュにいたずらされたこと
- 観光客の無許可での長期滞在
が原因のようです。
実際に私が最後に入国審査を受けた際は、以前よりも多く質問されて、荷物検査も厳しくチェックされました。
長期滞在するためのビザ(査証)について
ペルーで長期滞在をするためのビザとして以下が挙げられます。
・雇用就労査証
申請には雇用主が労働省の労働許可を取る必要があります。滞在可能期間は1年間で、以降は毎年更新を行わなくてはいけません。
・駐在員
在日大使館で駐在員用の一時滞在査証を取得します。ペルーに到着すると、イミグレーションで移住査証を申請する必要があります。
・独立投資家査証
対象となるのは、25000ドル以上の投資を行う企業経営者です。申請をするには、労働省の労働許可や事業関連書などが必要です。滞在可能期間は2年間で、2年間経つごとに更新をしなくてはいけません。
・独立専門家査証
対象となるのは、教師や各種専門家です。持っている専門資格が、ペルーの政府機関に認定されていなくてはいけません。就労する場合には、労働省の労働許可を取得する必要があります。
・アーティスト査証
芸術関係者であるという政府認定が必要です。コンサートなどをする場合は、労働省の労働許可が必要です。
・宗教家査証
政府認定の宗教家である必要があります。
・学生査証
大学など通学校の入学許可証明や、ペルーに滞在する滞在費用証明が必要です。
・家族査証
対象となるのは、ペルー国籍者の家族です。申請する際に、家族であることを証明できる書類が必要です。
・リタイア査証
対象となっているのは、年金など毎月1000ドル以上の銀行送金が可能な人です。
滞在可能期間は1年間で、1年ごとに更新をする必要があります。申請する際に、財政証明、年金受給証明、銀行送金証明などが必要となっています。
ご紹介したビザを取得することで、ペルーで長期滞在することができます。日本とは全く異なる文化や人間性がある国なので、旅行をきっかけに移住を決意する方もいます。
雇用就労査証(就労ビザ)の取得方法
先に紹介したビザのなかでも、長期滞在に多い雇用就労査証に関して解説します。
この就労査証は個人で行うのではなく、会社を通して行います。
そのため自分で用意できる書類(大学の卒業証明書や前職の雇用証明書)と、会社から出してもらう書類(労働契約書)が必要になります。
労働契約書などの必要書類が揃うと、公証人役場で認証を受けます。
地方法務局で公証人押印証明を受領して、外務省でアポスティーユを取得します。
ここまで終わると後は書類をペルーに送り申請結果を待ち、許可が出たら許可証をもらいに大使館へ行きます。許可証も取得できれば、現地のイミグレーションで手続きをして終わりです。
外国人登録証の申請方法と経験談
外国人登録証は、スペイン語で「カルネ・デ・エクストランヘリア」と呼ばれているものです。
正式には外国人登録証を取得して、ペルーで長期滞在が可能となります。
ペルーには個人カードとしてDNIというカードがあり、このカードが身分証明などに使われています。
DNIはペルー人のみが持っているカードで、外国人が持っている証明カードが外国人登録証になります。
結婚相手がペルー人の場合は、外国人登録証が取得しやすいです。
取得までに3カ月程かかり、必要書類なども沢山あったので意外と大変でした。
私は日本の役所で婚姻届けを提出して、婚姻受理証明書を外務省に認証してもらいに行きました。
その後、ペルー大使館で外務省にて認証してもらった婚姻受理証明書を提出しました。ここまで終わると日本で行わなくてはいけないことは終わりで、大使館で受け取る書類をペルーへ持って行きます。
ペルーではイミグレーションで、日本の大使館で受け取った書類とペルーの警察署で発行した書類を持って行きます。
警察署で発行する書類は指紋などですが、一日数十人しか発行できないので朝早く並ばなくてはいけません。これらの必要書類をイミグレーションで提出すると、2カ月から3か月後に外国人登録証を受け取ることができます。
私の外国人登録証の有効期間は4年間で、それ以降は更新が必要となります。
また、外国人登録証を所有している人は、毎年20ドルの外国人税を支払う必要もあります。外国人登録証があることで、身分証明がパスポートから1枚のカードに代わるので非常に助かります。
長期滞在ビザを申請・取得する際の共通ポイント
先程9つの査証についてご紹介しましたが、どの査証も必要書類や許可を取ることが必用です。
家族査証なども自分の情報だけでなく、家族の情報も必要となります。遠方から必要書類を送る場合など時間がかかるので、早めの行動をすることが大切です。
会社を通してペルーに滞在する方は、申請書類などの費用を会社が負担してくれるのか確認を取りましょう。
日本だけでなく、ペルーに着いてからもイミグレーションなどでお金を支払うことがあります。事前に確認を取っておくと、現地に着いても安心できます。
更新が必要となる場合、更新することを忘れないことも大切です。
更新日ギリギリにイミグレーションへ行くと、人が多くて申請できないことがあります。申請をする際には、期限に余裕を持つことにも気を付けましょう。
ビザについて最新の情報は以下のURLから入手していただけます。
ペルーで永住権を取得する方法
現在ペルーの長期ビザを取得している方は、ビザによっては更新することでペルーに住み続けることが可能です。
永住権を取得できれば、毎年更新する必要もなくて良いですよね。
ここでは、ペルーで永住権を取得する方法についてお伝えします。
雇用就労査証や独立投資家査証などの長期ビザを取得して、4年が経過すると永住査証を申請する資格を持てます。
永住権を取得できた場合、ペルー以外での滞在する日数に関して注意する必要があります。
重要な理由がなく365日より多い日数滞在すると、永住権が無効となってしまうからです。
ペルーに入国する際の3つの注意点
ペルーへは簡単に入国ができますが、入国する際に注意していただきたい点が2つあります。
1)デング熱
1つ目はデング熱などにかからないためにも、予防接種を日本で受けておくことです。
ペルーの観光地に「タラポート」というジャングルがあり、日本人の方でも観光に訪れる方も沢山います。
私は観光する前に予防接種を受けずにタラポートへ行き、旅行が終わって数日後にデング熱にかかってしまいました。
詳しく調べていなかったので反省しましたが、この経験で予防接種を受けることの大切さを学びました。
ペルー観光の際にジャングルなど行く予定の方は、しっかりと予防接種を受けましょう。
2)ESTAの取得
2つ目がアメリカを経由してペルーへ行かれる方は、ESTAの取得を忘れないことです。
私は初めてペルーに行った時に、アメリカ経由を予定していました。私はペルーの入国ばかり考えていたので、アメリカに入国する際にビザが必要なことを知らない状態で成田空港に行きました。
空港に着いてからESTAが必要なことを知り慌ててインターネットで購入して、なんとかアメリカ入国前にESTAを取得できました。
ペルーに行く際は、アメリカ経由かメキシコ経由の方が多いと思います。メキシコ経由はビザが必要ありませんが、アメリカ経由はビザが必要なので気を付けてください。
3)ペルーに入国する際にビザが必要な国
ペルーに入国する際に基本的にビザは必要ありませんが、国によってはビザが必要な国があります。
ペルーに行った際に、近隣諸国を訪れる方もいるかと思いますので、参考に記載しておきます。
入国の際にビザが必要な国は、キューバ・エルサルバドル・ハイチ・ニカラグア・アルバニア・アルメニア・アゼルバイジャン・ボスニア・ヘルツェゴビナ・ジョージア・コソボです。
聞き慣れない国もありますが、キューバやハイチは位置的に近いですが、ビザが必要なので驚きました。ペルーはビザが必要ない国が多いので、ベネズエラ人など自国で暮らすことが難しい人が沢山移住してきています。
ペルーでは元々治安は良くありませんでしたが、他国から移民が増えてさらに悪化しました。
ペルー人の中には他国からの移民が原因で犯罪が受けているので、入国規制を強くしてほしいという意見を持っている人もいます。
ペルーの滞在可能日数を超えてしまうとどうなる?
旅行中など急な出来事が起こってしまう場合、入国審査時に決められた日数を超えてしまうことがあるかもしれません。
私も予定よりも長く滞在したいという理由から、数日ほど滞在期間が超過してしまったことがあります。
ペルーでは滞在日数を過ぎると、一日あたり1ドルを支払う必要があります。
滞在日数を超過してしまうとお金を支払わなくてはいけないので、できるだけ滞在日数を超えることは避けたいですね。
ペルーのビザまとめ
今回はペルーの長期滞在ビザの特徴や、注意点についてご紹介しました。
ペルーで長期滞在できるビザの種類は多くあるので、ペルーに長期滞在したいと考えられている方は自分に当てはまるビザがあるか確認してみてください。
観光目的でペルーに行かれる方が多いと思いますが、他の目的で行かれる場合は事前にしっかりと準備をする必要がありますね。
これからペルー観光などを計画されている方は、是非参考にしていただきペルー旅行を楽しんでください。
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