生活するとなると欠かせないのが食料品の買い出し。
ペルーで食料品を買いたいとき、どのお店に行けばいいでしょうか。
ペルーにはいろいろな種類のお店があります。
それぞれのお店の特徴を知り、自分の求めているものに合わせてお店を選ぶことができれば、普段の買い物に役立つでしょう。
この記事ではペルーで一般的な食料品が買えるお店や、現地の人が多く利用している大型スーパーのほか、ペルーでの買い物方法についてご紹介します。
1.ペルーで食料品が買えるお店は?
ペルーには小さな個人商店から大型チェーンのスーパーまで、さまざまなタイプのお店があります。
ペルーで食料品が買えるお店をご紹介します。
ボデガ(Bodega)
いわゆる個人商店です。
売られている商品はお店ごとによって異なりますが、多くの場合食料品をメインとして、日用品も売られています。

ポテガ
品揃えはスーパーと比べると圧倒的に少ないですが、値段は比較的スーパーより安いです。
家の近所に数店舗点在していることが多いので、ちょっとした買い物に便利。
通常クレジットカードは使えず、現金で支払います。
ミニマーケット(Mini market)
日本でいうコンビニです。
ペルーで有名なチェーン店は、国内資本のタンボ(Tambo)とメキシコ資本のオクソ(Oxxo)です。

ミニマーケット
日本のコンビニより品揃えは少なめ。
ですが、ボデガと同じく、家から徒歩圏内にあることが多いので、ちょっとした買い物をする際に便利です。
また、こちらではガソリンスタンドに併設されているのをよく見かけます。
メルカド(Mercado)
生鮮食品から衣料品まで揃う、さまざまな店が集まった市場です。
商品はスーパーよりも安く買うことができ、場合によっては値段交渉もできます。

メルカド
しかし、いろんな人が出入りする場所でもあるため、買い物に行くときは盗難に合わないよう注意を要します。
また、支払いに使えるのは現金のみです。
2.ペルーの大型スーパーの紹介
上記1.のお店で買い物をすることもありますが、現地の多くの人が食料品の買い出しによく利用するのは大型スーパー。
やはり安心できる品質で、食料品から日用品まで品揃えが豊富です。
ここからは、ペルーにある主要な大型スーパーについてご紹介します。
1)ウォン(Wong)
元々は1942年に中国の移民がはじめた商店が発祥で、現在はチリのCencosudという会社が所有する外資スーパーです。

ウォン(Wong)
売られている商品の価格は他の大型スーパーの中では安いほうではありません。
しかし商品のクオリティはとても高くなっています。
また、ウォンでは店員のサービスの質にこだわっており、店員さんがフレンドリーで接客サービスがよいと評判です。
レジが済んだカートを駐車場まで運ぼうとしてくれたり、商品を探していると売り場まで案内してくれたりします。
2)メトロ(Metro)
黄色の看板が目印で、1992年にウォンから新しくできたスーパーです。

メトロ(Metro)
スーパーはウォンよりも広く、衣料品から日用雑貨、食品まで品揃えが豊富。
商品の値段もウォンより少し安い印象です。
また、ウォンとメトロには「タルヘタ・ボヌス(Tarjeta Vonus)」というポイントカードがあります。
買い物をする際にレジでIDナンバーを伝えると、買い物の金額に応じてポイントを貯めることが可能です。
貯まったポイントに応じた商品に交換できるというサービスになっています。
3)プラザ・ベア(Plaza Vea)
Intercorpというペルーの会社が2001年に設立した、国内資本のスーパーです。

プラザ・ベア(Plaza Vea)
スーパーの大きさはメトロよりも少し小さいです。
しかしメトロ同様食料品だけでなく、日用品、電化製品などさまざまなものを取り扱っているお店です。
ペルーの大きいショッピングモールの中に入っているのをよく見かけます。
4)ビバンダ(Vivanda)
プラザ・ベアと同じく、Intercorpが所有するペルー資本のスーパーで、2005年に設立されました。

ビバンダ(Vivanda)
商品の価格は他のスーパーよりも少し高めですが、輸入品の品揃えが多く、自然素材の商品にこだわっており、商品のクオリティが高いのが特徴です。
そのため、リマの中上級階層が集まるエリアである、サンイシドロ・スルコ・ミラフローレスなどに出店しています。
5)トトゥス(Tottus)
2002年に設立され、その後2005年にチリのFalabellaに買収された、外国資本のスーパーです。

トトゥス(Tottus)
ペルーだけでなく、チリにも店舗があります。
緑色のロゴが特徴的です。
スーパーの大きさはメトロよりも少し大きく、メトロ同様商品の価格が比較的安いです。
3.ペルーのスーパーの特徴
次に日本と比較したペルーのスーパーの特徴をまとめます。
選べるパック売りの魚や肉の種類が少ない
日本のスーパーは、パックに入った魚や肉がさまざまな量で売られていたり、さらには調理の手間が省けるように料理に合わせてさまざまな切り方のものが用意してあったりします。
しかし、ペルーではパック売りの魚や肉の量や切り方のバリエーションが、日本のスーパーよりも少ないです。
例えば、たこ焼きを作るためにスーパーでたこを探すと、すでにゆでて切ってあるたこは売られておらず、生だこを一尾買わなければいけません。
自分でたこをさばいて、ゆでなければならず、調理の手間と時間がかかります。
ただし量については、希望のものがないときは対面で自分がほしい量を伝えると、店員さんが用意してくれる場合もあるので聞いてみましょう。
野菜やフルーツの値段が安い
ペルーのスーパーで売られている商品は、日本のものと比べるとほとんどがとても安いです。
特に野菜やフルーツは、日本で同じ値段で数個買えるものがこちらでは1kgも買えてしまうというものもあります。

フルーツ売り場
例)スーパーの商品の値段(*1ソレス=28円で計算)
量 | 価格 | 日本円価格 | |
---|---|---|---|
りんご | 1kg | 6ソレス | 約168円 |
バナナ | 1kg | 6ソレス | 約168円 |
にんじん | 1kg | 4.5ソレス | 約126円 |
じゃがいも | 1kg | 6.4ソレス | 約179円 |
牛乳 | 1L | 4.8ソレス | 約134円 |
食パン | 750g | 9.9ソレス | 約277円 |
牛ロースステーキ肉 | 320g | 13.9ソレス | 約388円 |
鶏むね肉 | 540g | 12.1ソレス | 約338円 |
レジでの支払い方法
レジの順番が来たら、ベルトコンベアーの上に商品を置いていきます。
店員さんが商品のバーコードをスキャンすると、小さいモニターに値段が表示されていき、その間にもう一人の店員さんがスキャンされた商品を袋に詰めてくれるという流れです。

レジの様子
袋は有料のものを買うか(一枚約5.6円)、マイバックを持参します。
商品のスキャンが終わると、店員さんに「ファクトゥーラ オ ボレータ(Factura o boleta)?」と聞かれます。
「ファクトゥーラ」は会社の税務申告のために使われる領収書のため、通常の買い物では一般的なレシートの「ボレータ」をお願いすればよいでしょう。
支払い方法は、現金・クレジットカード・デビットカードが使用可能です。
買い物の際の注意点
ペルーのスーパーでは、商品の入っている袋が破れていたり、パックに入った卵が割れていたり、数が足りなかったりということがあります。
野菜やフルーツに関しては、傷があったり痛んでいたりするものが混ざっていることも。
そのため、商品を買う前に商品の状態をよく見て、状態がいいものを選ぶことが大切です。
また、上にあげた大型スーパーではめったにないと思いますが、個人商店などで買い物をする際は、商品の賞味期限が切れていないかをチェックすることもおすすめします。
ペルーならではの食材
ペルーには、日本では見たことのない食べ物がたくさんあります。
その中でもペルーの人たちが普段からよく食べている野菜や食べ物をご紹介します。
◆ルクマ
ルクマはスーパーフードとも呼ばれ、栄養価が高い、ペルーで人気のフルーツです。

ルクマ
味は日本のかぼちゃに近いです。
こちらでは、ケーキやアイスクリームなどデザートによく使われ、特にペルーのスターバックス限定「ルクマフラペチーノ」はおすすめです。
◆マイス・モラーダ
マイス・モラーダはスペイン語で「紫色のとうもろこし」という意味です。

マイス・モラーダ
これを使った、有名で代表的な料理として、チチャモラーダ(ジュース)やマサモラモラーダ(ゼリー)があります。
◆カモテ
ペルーには約3,000種類のいもが存在するといわれています。
その中の一つ、カモテは日本のさつまいものような甘いいもです。

カモテ
こちらでは、よくふかしたり、揚げたりして食べられています。
ペルー料理のセビーチェのつけ合わせのほか、豚肉をパンで挟んだサンドイッチやパンコンチチャロンの具としてよく使われる食材です。
◆タマル
とうもろこしを潰したものに、豚肉・鶏肉・卵などの具を入れて、バナナの皮で包んで蒸したペルー料理です。

タマル
ペルーでは、朝ごはんの定番としてよく食べられています。
◆インカコーラ
ペルー発祥の炭酸飲料です。
黄色のカラーが特徴的で、日本で売られている炭酸飲料より少し甘い味。

インカコーラ
インカコーラはペルー国内ではコカコーラより販売量が多く、ついにはコカコーラがインカコーラを買収してしまうほど、国民に愛されている飲み物です。
レストランに行くと、大体のお店でメニューに載っています。
スーパーでは、500mlのペットボトルで1本約2.6ソレス(約73円)ほどの値段です。
日本の食材が買えるおすすめスーパー
最後に、日本の食材が欲しくなったときにおすすめの日系スーパーをご紹介します。
お店の名前は「スーパー日系」です。

スーパー日系の外観
場所はリマの中心地、ミラフローレス地区にあります。
商品の値段は、輸入品のため日本で買うより少し割高です。
しかし、日本の調味料やレトルト食品など、一般的なペルーのスーパーでは買うことのできない商品がたくさん置いてあります。

スーパー日系の調味料棚
ちなみに納豆だけでも4種類も置いてありました。
さらには、おにぎりやおまんじゅうなど、お店の手作りの商品も売られています。
日本食が恋しくなったときにはぜひおすすめのお店です。
さいごに
ペルーにあるそれぞれのお店の特徴をおわかりいただけたでしょうか。
生活していく中で実際にそれぞれのお店を利用してみると、自分の好みに合ったお店が見つかると思います。
ペルーでは、日本では見たことのない食材もまだまだたくさん売られているので、スーパーに行くたびに新しい発見があって楽しいですよ。
世界中の日本人が参加する「せかいじゅうサロン」

世界へ広がる海外移住コミュニティ
世界中の日本人同士が繋がり、情報提供したり、チャレンジしたり、互助できるコミュニティ「せかいじゅうサロン」
参加無料。気軽に繋がってください。(2022年6月時点:参加者3600名超えました)
“【特別公開】世界で自由にひとりIT起業”
WEBマーケティングスキルは「世界どこでも働けるワークスタイル」を可能に。
1年で海外居住資金も作れるWEBスキル講座を無料配布中↓