日本ではセントルシア料理の以前にカリブ海料理のレストランが少なく、「イタリアンレストランに行こう!」ってなっても、「カリブ海料理を食べに行こう!」とはならないですよね。
そんな日本ではあまり知られていないセントルシア料理の魅力についてお伝えしたいと思います。
セントルシア料理は色々な文化が混ざり合う
セントルシアの食文化を知るにはまず、歴史から見ていきたいと思います。
セントルシは1814年から1979年までイギリスの統治下でした。
イギリス人によりアフリカから奴隷が連れてこられ、奴隷解放宣言後には新たな労働者としてインド人が連れてこられました。
こういった歴史背景からセントルシア料理は、アフリカ料理、インド料理とイギリス料理がミックスした料理になっています。
最初スーパーで買ったピラフが何味なのかドキドキしながら食べるとカレー味だったので、「なぜインド?」となりましたが歴史を学ぶと納得しました。
インドっぽい料理たち
- ロティ:カレー味のジャガイモと野菜や肉がクレープに包まれロールされたもの
- ダブルス:クレープにカレー味のひよこ豆と野菜、チャツネがはさまったもの
- ピラフなどは基本カレー味が多く、チキンカレーなども食べます。
イベント時の食事
1.食と言えば伝統月10月のクレオールデイ
10月28日はクレオールデイといって、この日の周辺で職場や家庭で伝統的な料理を食べます。
伝統的と言っても普段の家庭料理やレストランでも食べられます。
職場ではお金を集めてケータリングを頼み、朝からたくさんの料理がならべられ、好きに食べまくるので仕事はしてるようでしていません笑。
►クレオールデイの料理メニュー
- ソルトフィッシュ:セントルシア人のソウルフードです。魚を塩漬けしたもの。
- フィッシュケーキ:ソルトフィッシュに野菜などを加えて揚げたもの
- アボカドボール:アボカドをすりつぶし球状にしたもの
- ポークシチュー:豚肉と野菜を煮込んだもの
- 主食:プランテーン、ブレッドフルーツ、アボカド、焼きパン・揚げパン等
- ココティー:セントルシア伝統の飲み物、カカオとスパイスを煮込んだスパイシーな ココアのような味
2.クリスマスシーズンの料理
セントルシアはキリスト教徒が多い国なのでクリスマスは一年で一番大事な時期です。
クリスマスは一週間ほどスーパーも開いていないため、クリスマス前に大量に買い物をして、大量にお料理を作って食べまくる日々です。
►クリスマスに食べたり・飲んだりされている特徴のあるお料理
- フルーツケーキ:ラムに漬けたドライフルーツがフンダンニ
- ブラックケーキ:チョコレートケーキをラム漬けしたケーキ
- ハム:何キロもあるハムを購入し自宅で自分好みのフレーバーにして焼き上げます。 とてもジューシーでおいしいです。
- ソレルジュース:赤いお花のジュース
- ピーナッツパンチ:ピーナッツバターとラムを混ぜたとても甘い飲み物。
いずれの料理もお酒抜きもあり子供たちも楽しめます。
またクリスマスが終わっても基本は、新年まで同じような料理を食べます。
炭水化物について
セントルシアはそれぞれ好みや料理によって、主食を変えます。
パンの消費も多くパン屋さんもたくさんあります。
- 米
- プランテーン:食事用のバナナといった感覚です。バナナより甘くなく固めの食感です。 まだ熟れていない緑が好きな人や、熟れている黄色が好きだったり人により熟れ具合の好 みがわかれます。
- イモ類…ヤムイモ、サトイモ、サツマイモ、ジャガイモ、ブレッドフルーツなど
- パン
- パスタ
料理に使われるスパイスやハーブ
セントルシアの料理にはたくさんのスパイスやハーブが使用されます。
シナモン、クローブ、ベイリーフ、タイム、クミンなどです。
スーパーでも色んな種類のスパイスが売っており、庭で育てている人も多いです。
セントルシアの料理はそういったハーブやスパイスを使用した煮込み料理が多く、チキン、ポーク、魚などのシチューをよく食べています。
また、ハーブやスパイスを薬のように使います。
薬は高いため、風邪のとき、のどが痛いときや咳が出るくらいだとスパイスやハーブで何とか乗り切るようです。
セントルシアの飲み物
1. お茶
セントルシアではコーヒーや紅茶より、ハーブティーやスパイスティーをよく飲んでいます。
シナモンティーやレモングラスティー、ミントティーが有名ですが、私がおすすめしたいのがベイリーフティーです。
いわゆるローリエですが、カリブのローリエは少し違いウェストインディアンベイリーフと呼ばれます。
何が違うかというと葉の形状も違いますが、香りがレモンなどの柑橘の香りとシナモン、クローブ、ナツメグと様々な香りをもっています。
また抗菌作用が高いことが知られています。
2. ローカルジュース
セントルシアでは果物が安く豊富にあります。
そのためセントルシア人は家庭でよくフルーツジュースを手作りします。
それを、ローカルジュースと呼びます。
レストランでもローカルジュースで通じます。
- マンゴー(青マンゴー、熟したマンゴー)
- ゴールデンアップル
- グァバ
- タマリンド
- グレープフルーツ等のフルーツを使用します。
3. ラム酒の生産国
セントルシアはラムの生産国でもあり、セントルシアでとれたサトウキビから作られます。
香りが良く人気だそうです。
金曜の夜や週末はバーや友達と集まってお酒もたくさん飲むそうです。
私が普段食べているもの
ここまでセントルシアの料理についてご紹介してきましたが、私が実際に普段何を食べているのかをご紹介します。
1. 家庭での食事
一緒のアパートに住んでいる現地の友人が作ってくれたものの一例です。
- 朝:バナナ、マンゴーなど果物が多め、プラスでオートミール粥など
- 昼:魚・チキン・ポークシチューやスープとパンやご飯
- 夜:昼兼用で、シチューやスープを作り軽く食べる
こうやって見ると家庭で食べる料理は意外とシンプルでした。
たまにスーパーで総菜を買ったりもしますが、量もカロリーも多くこれを毎日食べると確実に太ります。
また食事の種類は日本に比べると圧倒的に少ないです。
2. レストランの食事
セントルシアは意外とパスタ・ピザといったイタリア料理のレストランが多いです。
日本食レストランもありますが日本人が作っていないので、日本食に似せた料理が多く、寿司は揚げているのが普通です。
また値段は他のレストランの2倍します。
次に多いのが、ワンプレートのローカル料理のレストランです。
3. 屋台の料理
カストリーズなど街では屋台で色々な食べ物が売っています。
バーベキューチキン、ロティ、ダブルス、揚げ物、ケーキ、お弁当、サンドイッチなどたくさんの食べ物です。
都市部で働いている人はお昼ご飯を買って食べるそうです。
私は田舎で働いているため屋台などは少なく、週に1回ランチ時間にロティを売りに来る人を心待ちにしています。
4. デザート
セントルシア人は甘いデザートも大好きです。
セントルシア人の男性が女性をデートに誘うときは「アイスクリームを食べに行こう」が最初のデートの誘い文句だそうです。
- チーズケーキ:スーパーやアイスクリーム屋さんで売られています。また、レストランで もデザートとしてあります。
- アイスクリーム:アイスクリームショップが街に点在しています。
セントルシアのファーストフード店について
セントルシアのファーストフード店は都市部のみにあるSubwayとKFC、ドミノピザです。
マクドナルドなどのハンバーガーショップはありません。
世界共通の味で安心感があるため、私もたまにKFCに行きます。
セントルシア人はKFCが大好きで、長蛇の列になっていることがあります。
値段は日本より少し高めの設定で、メニューは少ないです。
あと少しチキンがパサついています。
セントルシアの食文化についてのまとめ
セントルシアには日本人がこれまで食べたことがない、香りとスパイスが効いているユニークなおいしい料理やお茶がたくさんあります。
私もはじめてセントルシアへ来たときは毎回驚きの連続でした。
ぜひ一度セントルシア料理をお試しください!
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