ハイチの生活費と物価水準。居住環境、公共インフラを解説

ハイチの生活費と物価水準

ハイチは発展途上国なので物価は安く生活にかかる費用は低いイメージを持たれがちですが、そうでない場合もあります。

国できちんとしたインフラ整備がされていない為、ある程度便利で快適な生活をしようと思えば住宅設備に投資して環境を整えなければならず、その費用が家賃や生活費に反映されます。

ここではハイチの典型的な現地の生活を紹介しながら必要な費用のあらましと物価をお伝えします。

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ハイチの家造りと生活環境

ハイチの家屋はブロックの空洞に鉄筋を入れてコンクリートで固めたコンクリートブロック造が基本です。

持ち主の好みによって一部分石をコンクリートで固めた壁もあります。

屋根は鉄筋コンクリートであったりトールと呼ばれるトタンであったりします。

壁は持ち主の好みによって様々な色にペイントされていますが、基本は白か薄い黄色です。

床はタイル張りかコンクリートを磨いたものです。

窓やベランダは防犯対策でオーニング窓かフェネットと呼ばれるデザインを加えた鉄格子がはめられています。

ドゥーシュと呼ばれるシャワールームはバスタブがついている事は少なく、シャワーを浴びる部分はすねの高さくらいまでコンクリートブロックにタイルを被せて囲っています。

暑い国なので基本的に温水が出るシステムはありません(ホテルにはあります)。

家もしくはアパートの敷地は有刺鉄線やとがった鉄が埋め込まれた塀で囲われ、出入り口は車の出入りができる幅のしっかりとした鉄の門が設置されています。

庭は広さにもよりますが花やアーモンド、マンゴーの木などの植物が植えられている事が多いです。

ハイチの家の造り

ハイチの家庭は世帯主夫婦や子供、夫婦の両親以外に夫婦の兄弟姉妹やいとこはたまた全くの他人まで一緒に住んでいる大家族が多いです。

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ハイチの家賃例

首都圏 Delmas(デルマ)中間層が住む地域

  • 3LDK アパートメント 電気、水道、使用人込み

月払い 400USドル(約4万3000円)

  • 部屋数不明 戸建て 電気・水道料別

年払い 約1万USドル(約107万3000円)

Tabarre(タバ) 空港やオフィスもある中間層が住む地域

  • 戸建て 電気・水道料別

6か月払い 3500USドル(約37万5550円)

Petion- Ville(ペチョンビル) 中間上層、富裕層、外国人が住む地域

  • 戸建て 電気・水道料込 月払い 2000USドル(約21万4600円)
  • アパートメント 電気・水道料込

月払い1500~2000USドル(約16万1000円~21万4600円)

地方都市 Nippe(ニップ)県 Miragoane(ミラゴアン)地方都市

  • アパートメント1F 3LDK 電気、水道料別

年払い 7万5000グルド(約7万5500円)

  • アパートメント2F 3LDK 電気、水道料別

年払い 13万5000グルド(約13万5800円)

*ハイチはUSドルとグルドの両通貨を使います。

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電気供給はエアシュか発電機か太陽光発電システム

電気は通称エデアシュ(EDH)という会社が供給しています。

地域によって火力発電だったり水力に頼ったりしている状態なので、ガソリンが不足したり水不足になると自ずと送電が難しくなります。

あと政治的判断から送電を増やしたり停止したりする場合があると聞いています。

現在のハイチは政情不安にあり、どの地域も電気の供給はほとんど無い状態です。

エデアシュの電気に頼っている家庭の場合、シンプルに電気が来ている時間だけ利用するか、インバーター(Inverter)と呼ばれる蓄送電機を設置し電気が来ている間に使用しながらバッテリーに蓄電し、エデアシュの電気が停止すると蓄電した電気を送電し使用します。

デルコ(Delco)やジェネラートリスと呼ばれる発電機を利用し、電気をおこして利用する方法もあります。

デルコの場合、大きな音や排気ガスが出る為距離を置いて使うか、発電機を置いておく小屋が必要です。

※24時間電気が来ているアパートや借家の場合はほとんどがエデアシュの電気 とDelco(デルコ)を併用して利用しています。

そして近年国でも注目しているのがエナジー・ソレイ(Énergie solaire)と呼ばれる太陽光発電です。

システムを各家庭に設置し利用します。

使いたい家電によってシステムの内容・費用は異なりますが、一度設置すれば最低5年は不定期のメンテナンス料のみで利用できます。(設置場所にある程度太陽が当たる必要があります)

  • EDH基本使用料 : 月150グルド(約151円)
  • 料金1kW 6.9グルド(約7円)
  • 太陽光発電システム設置費用:8万グルド(約8万500円)〜
    (照明、PC、TV、洗濯機、冷蔵庫のシステムで約21万6000グルド(約21万6200円)
  • デルコ燃料代(1500Wでガソリンの場合):1日約750グルド(約755円)〜
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生活水はディネパ(DINEPA)か天然水

ハイチの水道水は通称ディネパ(DINEPA)という会社が供給しています。

日本のように24時間365日水がおくられているわけではなく、首都圏でも水道が通っていない家もあります。

ひどい場合2週間供給されない事もあります。

安定供給されていない状況のでの水の利用方法は、水が来た時にバッセンと呼ばれる地下貯水槽に貯めながら、プラスチックのパイプで屋上のシャトゥドゥというタンクに溜めて下ろしながら利用します。

水圧が低い場合は屋上に貯水出来ないので、電動かソーラーポンプを利用して汲み上げます(電気が無い場合は汲み上げられません)。

屋上のタンクに上げられない場合は、井戸を利用するように小さいバケツに紐をつけてバッセンから手で汲み上げながら使用します。

水道が通っていない家の場合は不定期にタンクローリーで水を購入しバッセンに溜めて利用します。

地方の山岳地域などでは水道の設置が難しく、湧き水や支援団体が設置した井戸、川、雨水を溜めて利用しています。

  • 水道料金:定額 500グルド(約503円)〜1000グルド(約1006円)(家屋の規模による)
  • タンクローリー料金:約3.7㎘ 1750グルド(約1761円)~3000(約3020円)グルド(交渉次第、運搬距離による)

エデアシュの電気も同じですが、アパートや戸建てでカウンターが各部屋にない状態で複数世帯の場合は、家賃に含まれているか料金を等分して代表者が支払います。

カウンターがついている場合は利用した分のみです。(主に地方)

地方都市、家族5人利用でくらい1か月約300グルド(約302円)

調理はプロパンガスか炭

ハイチに都市ガスは無く、個人でガスボンベを用意して販売店かガソリンスタンドで購入します。

ボンベを持って行ってガスが入っている別のボンベと交換するか、空気を入れる みたいにボンベに詰めてもらう購入方法があります。

近年はプロパンガスがかなり普及してきましたが、それでも多くの人は炭を使用して調理しています。

松の木を細かく裂いて着火に使います。

  • ガス料金:25lb(パウンド)(約11.38kg)入りのボンベで900グルド(約905円)

※使用量にもよりますが20日から30日間使用出来ます

  • 炭の値段:32cm×17cmの袋入り 50グルド(約50円)3食で2袋ほど使用

ハイチの調理に炭

ハイチでの物価水準と外食費用

食材の購入は多くの場合マッシェ(露天市場)のほうが新鮮なものを安く購入できます。

雑貨もマッシェの方が安く購入できますが、衛生面を考えるとスーパーマーケットの方が衛生的です。

お米やハイチでよく食べられるスパゲティなどの保存ができる食材はデポ(Depo)と呼ばれる卸売のお店でまとめ買いするとお得です。

あまり利用されていないお店になると古い食品を売っている場合があるので、回転が良いお店を選んでください。

ハイチの主な食料品の値段(2020年6月時点)

  • 飲料水:5ガロンボトル(約19ℓ)→30グルド(約30.2円)~75グルド(約75.4円)
  • お米:12.5Kg入り→1050グルド(約1053円)から
  • 卵:6個→100グルド(約100円)
  • ミルク:1ℓ →200グルド(約200円)ロングライフタイプ

外食費

  • 1プレートランチ(チキン、豆ごはん、バナナフライ、ピクルス):400グルド(約402円)〜
  • ハンバーガーコンボ(ハンバーガー、フライドポテト、ソーダ):350グルド(約352円)〜
  • 現地ビール:50~70グルド(約50円~70円)ほど

車は外国車

ハイチは国産の車がありません。

新車、中古車とも全て輸入です。

自家用車を持つ場合、現地の人々は経済的理由から中古車を購入し、短期間で乗り換える事が多いです。

中古車のほとんどはマイアミから輸入されています。

  • トヨタ車が人気で5000USドル(約53万6500円)から
  • その他のメーカーも最低価格4000USドル(約42万9200円)ほどで購入 出来ます。
  • ナンバープレート:10000グルド(約1万6円)
  • 自動車保険:毎年 2500グルド(約2501円)

スマホなどの電話・通信費は安いが、回線は不安定

電話・携帯電話

2010年の大地震で固定電話の回線がほぼ崩壊したのと携帯電話の普及で、現在家庭では固定電話を利用しているところは無いといってもいい程です。

携帯電話会社は

  • Digicel(ディジセル)
  • Natcom(ナットコム)

の2社ありデーター通信のサービスもしています。

基本プリペイド式で携帯電話会社の店舗でチャージするか、街角に携帯電話会社のロゴの入ったポンチョを着て立っている人にお金を払ってチャージしてもらうかです。

スマートフォンでデーター通信を利用する場合、チャージした料金のなかからプッシュ操作でプランを選んで申し込みます。

通話、SMS、データ通信を組み合わせたプランが何種類もあります。

1日1ギガ9グルド(約9.05円)という安いプランもありますがどちらの会社も接続状態が不安定です。

インターネット/月5000円ほど

携帯電話会社も含め月払いで申し込めるサービスを提供している会社が数社ありますが、どの会社も接続状態が不安定です。

  • 例)料金:Digicel 1か月50USドル(約5365円)

テレビ/500円〜

首都圏では現地のテレビ局はアナログ放送で見ることが出来ます。

地方に行くと サテライトテレビ(衛星放送)を契約する必要があります。

メジャーなサテライトテレビはKANAL+(カナルプラス)で契約・設置料2500グルド(約2515円)。

プラン:500グルド(約503円)と1200グルド(約1207円)です。

保険・医療費/1受診1500円〜

ハイチに国民健康保険はありません。

公務員にあたる人々や規模の大きい会社で働く人々は団体で強制加入となりますが一般の人々は自分で申し込むか、未加入のままです。

病院やクリニックの診療費は1回1500グルド(約1510円)という所が多いですが、支援団体が設立した病院の場合さらに低料金か無料の場合もあります。

居住環境と生活費と物価のまとめ

ハイチで安全かつある程度便利に生活していくには生活環境を選ぶ必要があります。

電気、水道の使用には手間と工夫が必要です。

国産や中国産、周辺国から輸入されてくる物の物価は平均して低いですが、住宅設備の充実の為に日本並みの生活費がかかる場合があります。

スーパーマーケット利用だけでなく、安全に配慮しながら露店市場を利用し、ハイチの文化に触れながら節約的生活をするのも一つの方法です。

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