前回の記事では、ドイツでのオペア留学の基本情報を紹介させていただきました。
まだ日本では知名度が低いオペア留学ですが、海外への移住、挑戦への最初の一歩として、これからますます注目される制度だと思います。
今回はドイツ在住3年目、オペア留学制度を使ってドイツへ渡航した筆者が引き続き、ホストファミリーの探し方や、気になる仕事内容などを紹介します。
夏の週末、ホストファミリーと近所の湖に行きました。
ホストファミリーはどうやって探す?
オペア留学に興味を持ち、挑戦してみたいな、と思ったら、まずはホストファミリーを探し始めます。
滞在したい国によってホストファミリーの探し方、選択肢の数は若干変わってきます。
今回は、ドイツでホストファミリーを探す場合の方法について紹介したいと思います。
まず最初に、片方の親が日本人、もう一方がドイツ人の日独ファミリーを探したいのか、それとも、完全なドイツ人ファミリーを探したいのかを考えることをおすすめします。
日独ファミリーであれば、片方の親とは日本語で会話をすることができるため、家族内でコミュニケーションが取りやすかったり、語学に不安がある場合もいくぶん安心です。
また、オペア留学後にドイツにいながらも日本に関わる活動をしたい、などの目的があるのであれば、ホストファミリーの日本人ママ(パパ)から、現地に住む日本人ならではのお話が聞けるかもしれません。
また、日本人コミュニティの輪に入るきっかけも作りやすいかもしれません。
逆に、ドイツ人ファミリーであれば、ドイツの家庭の文化・生活にどっぷり浸かることができます。
ドイツ語を使う機会も当然、ぐっと多くなります。
ただし、語学面(ドイツ語、もしくは英語)に大きな不安がある方は、ホストファミリーとのコミュニケーションに強いストレスを感じてしまうこともあるかもしれません。
筆者は、日独ファミリーの子どもたちの日本語教育にも興味があったので、最初から日独ファミリーに絞って探しました。
それぞれの生活環境の違いを理解して、自分の目的と性格、どのような留学生活を送りたいかを考えて選ぶことが大切です。
ホストファミリーを探すことができるサイトには下記のようなものがあります。
【日独ファミリー】
日本人のオペアを求めているホストファミリーは、日本語で募集情報を載せていることが多いです。
MixBと、ドイツ掲示板は、掲示板サイトなので、無料で利用することができます。
日本オーペア情報センターはエージェントなので、有料プランから選ぶ形です。
ホストファミリー側もエージェントにお金を払って登録し、オペア側もエージェントにお金を払ってホストファミリーを紹介してもらえます。
【ドイツ人ファミリー】
筆者は利用したことがないのですが、日本人、外国人含め周りのオペアの子から話を聞いた際、ドイツ人ファミリーでオペアをしている子はこぞってこのサイトを利用していました。
エージェントでもなく掲示板でもなく、マッチングサイトです。
すべて英語ですが、その分、たくさんのホストファミリーの募集情報を見ることができます。
オペア側は登録するだけで無料でファミリーを探すことができ、ホストファミリー側はサイトにお金を払って登録する、という仕組みになっています。
このサイトだけに登録している日独ファミリーもいるとのことなので、日本語のサイトで見つからなければこちらを覗いてみるのもおすすめです。
ちなみに、筆者はオーペア情報センターで日独のホストファミリーを紹介してもらいました。
ホストファミリーを決める際の注意点は?
つぎに、ホストファミリーを決める際に、注意して見た方がいいポイントをご紹介します。
サイトでオペアの募集情報を見る際、下記の項目以外にもホストファミリーのプロフィールを見て疑問に思った点は、ホストファミリーとのオンラインでのインタビュー(面談)時やメールでのやり取りの中できちんと確認することをおすすめします。
・都市・場所・利便性
ドイツと一言でいっても、広いですし、気候や生活環境も様々です。
大都市で暮らしたいですか?
それとも田舎に住みたいですか?
買い物が好きな方は街の中心部までの距離も確認した方がいいかもしれません。
滞在中に旅行に行きたい方は、家から空港や駅までのアクセスの確認も大切です。
・家族構成・子どもの年齢
何人家族で、子どもは何歳なのかによって、生活リズムやオペアの仕事内容も変わってきます。
幼稚園に通う前の小さい子どもがいる場合は、午前中は家で子どもと一緒に過ごすことになるかと思います。
そのため、親が帰宅する午後から自由時間になる場合が多いです。
すでに幼稚園や小学校に行く年齢の子どもがいる場合は、子どもたちが帰宅する午後からオペアの仕事が始まるかと思います。
そのため、午前中に語学学校に行ったり、自由時間が取れる場合が多いです。
・仕事内容
ホストファミリーから、どんなことが求められているのか?
それが、自分にできそうか?
小さい赤ちゃんがいるホストファミリーであれば、おむつ替えや食事の補助もすることになるので、少しでもやり方や注意点を学んで行った方が後のために安心です。
・スケジュールの確認
だいたいの一週間のスケジュールを確認すると、具体的な生活イメージが持てます。
何時から何時まで仕事なのか、語学学校の時間、自由時間はきちんと確保されているか、などの確認もできます。
・前任のオペアがいるか
毎年オペアを受け入れているホストファミリーであれば、オペア制度の流れや取り決めが分かっているので、話がスムーズにいく場合が多いです。
サイトにオペアの募集情報を出しているホストファミリーの中には、初めてオペアを募集します!というファミリーもいます。
そういったファミリーは、一緒に話し合いながらスケジュールやルールを決めていける、というメリットもあります。
前任のオペアがいる場合は、ホストファミリーに頼んで、その子とつなげてもらえると尚良いです。
リアルな話が聞けますし、渡航前の持ち物の準備のことなども相談できます。
あとは、ホストファミリーとのオンラインでのインタビュー(面談)で実際に話してみて、ファミリーの雰囲気や一緒に生活することを想像できるか、ぜひ自分の感覚を信じて判断してください。
実際にオペアはどんなことをするの?
続いて、オペアの仕事内容について、紹介したいと思います。
ホストファミリーによって頼まれる仕事内容は様々ですが、基本的には、両親が仕事でいない間、両親に代わって子どもたちのお世話、簡単な家事をします。
子どもたちの「お姉ちゃん」「お兄ちゃん」のような存在、とイメージしてもえらえると分かりやすいかと思います。
筆者の経験や、これまで出会ったオペアの子から聞いた例をここで紹介します。
【仕事内容の例】
- 朝、子どもを起こし、朝食・着替え・歯磨きなどの身支度を手伝う
- 子どもの朝食、幼稚園に持っていく軽食の準備
- 幼稚園(または小学校)への送り迎え
- 子ども部屋の掃除・片付け
- 子どもの昼食・夕食作り
- 子どもが遊んでいる際、危険がないように見守る、一緒に遊ぶ
- 宿題の手伝い
- 子どものシャワー
- 両親がいない日は、子どもの寝かしつけ
- 子どもの衣服の洗濯
- 食器の片付け
- 簡単な家の掃除
- 食材や日用品の簡単な買い出し
- やむを得ない場合のみ、ペットの世話
などなど…
一見多く見えますが、これら全てをするわけではありません。
仕事内容や、その頻度や度合いはホストファミリーによって様々ですので、ファミリーとのやり取りの中できちんと確認しましょう。
ちなみに、「簡単な家事」とそうでない家事の線引きとは?と疑問に思いますよね。
基本的には、ホストファミリーは、子どもに関わる仕事はオペアに依頼することができます。
その他の家事に関しては、度の過ぎた依頼にならないよう、きちんと下記のような決まりがあります。
【オペアの仕事でないこと】
- 庭仕事
- 窓ふき
- 床掃除
- 洗車
- トイレ掃除
- 家全体の掃除
- オーブン掃除
- ペットの風呂
これらの家事は、「簡単な家事」に含まれません。
ホストファミリーと仕事内容の確認をする際に、ぜひこちらのリンクも覗いてみてください。
まとめ
以上、前回のオペア留学の基本情報の続編として、今回はホストファミリーの探し方、オペアの実際の仕事内容について紹介させていただきました。
オペア留学の興味を持ってこの記事にたどり着いた方、偶然この記事を読んでオペアに興味を持った方、一歩を踏み出す一助になれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。