住むならどの国?海外移住ランキングを4つの指標で徹底評価

「海外へ移住したい」「暮らしてみたい」という方は、自分にはどの国が向いているだろうか、家族のためにはどこがいい?と真剣に調べたことはあるでしょう。

今回は、HSBCが発表した、2016年の「Expat Explorer/Achieving ambitions abroad」 で発表された海外移住先の国ランキングに関するレポートをまとめました。

このレポートは、世界190か国をそれぞれ、国全体、ビジネスのしやすさや豊かさなどの経済、ライフスタイルや国民性などの文化体験、国民育児のしやすさや教育の質など4つの点を、各国の移住者の評価から算出しました。

ぜひ、一つの指標として、参考にしてください。

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国全体 -Overall-

シンガポールが1位にランクイン!

国全体としては、シンガポールを1位とし、それに続きニュージーランド、カナダ、チェコ、スイスの順に良いという結果。
(Economics、Experience、Familyの3つのスコアの平均値から算出)

シンガポールは2年連続で、1位になっています。(日本は20位)

経済、文化、福祉の点でも高い順位になっています。

シンガポール移住者の62%が自国で稼ぐより稼ぎがよいと回答。そして、60%の人が自国よりお金を節約できると回答。また、教育面もグローバルで3位にランクインしており、75%が自国よりもよい教育環境にあると回答。

若い世代の傾向

1980~2000年代生まれの世代は他の世代より自分の目的を達成するために海外に移住する傾向にあるようです。

キャリア目的で渡航する人は全世代にわたっていますが、
新しいことに挑戦したい!
満足のいく仕事がしたい!
と考える若者は他の世代よりも多くなっています。

自国よりも良い職業文化があることがその満足度に寄与しているようです。

また、若い世代の15%は金融、11%は教育、マーケティング、メディア、IT、通信、7%は技術の分野に従事。

では、次に経済、文化、家族の観点毎に順位を見ていきましょう。

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経済  -Economics-

経済ランキングでは、スイスが1位にランクイン!

経済の点では、スイス、シンガポール、ドイツ、ノルウェー、アラブ首長国連邦の順。(日本は28位)

経済的なゴールのため

海外で住み、働くことは、資産の購入、教育費の確保、退職後の為の貯蓄、長期投資などといった資産運用の構築を手助けとなる。

特に、退職後の為の貯蓄を築くのには中東の国々が適しているよう。

確かに、オイル価格の下落やそこでの宗教対立などの要因でカタールやアラブ首長国連邦以外の国は経済面でトップ10には入っておらず、現地経済への自信もわずかに減少。しかし、可処分所得の点では依然として高いレベルを維持しており、貯蓄も多い。

また、多くのベンチャー起業家が南米の新興経済国へと参入しています。

それらの国ではビジネスチャンスが先進国よりも多い為で、新しいことに挑戦したい、新しいキャリア達成をしたい起業家を惹きつけている。

一方で、財務利益といった要因を重要視して渡航する起業家は少ない。また、起業家はサラリーパーソンよりも現地に馴染むのが早く、すぐに環境適応してしまう。

サンフランシスコやボストンでは特に技術系の起業能力が必要とされており、起業家の為に良い環境を提供しています。だから、シリコンバレーに起業目的で渡航する人も多くいます。

また、中国もその発展している経済によって起業家を惹きつけている。広東省は渡航者の中の起業家の割合が多く、珠江デルタの経済力に自信を持つ渡航者は多く、これらの中国の地域ではビジネスを始めやすいと評判です。

次に文化体験の点をみていきましょう。

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文化体験 -Experience-

文化体験の1位はニュージーランドがランクイン!

ニュージーランド、スペイン、カナダ、シンガポール、オーストラリアの順に1位から高くランク付けされました。(日本は13位)

ニュージーランド、スペインは生活の質や新生活への定着のしやすさの点で高い評価。

ニュージーランドは家計やヘルスケアのしやすさ、スペインはその体験文化がそれぞれ高評価につながっています。

他国に訪れることは良い体験となると感じる人は多いため、現地の人や文化に馴染めている人も多い。

カナダは個人の信条や人種に関わらず外国人を迎え入れる姿勢が高評価の要因になっている。

海外留学は将来のキャリアアップによいため、それを理由に留学する学生は多い。若者世代でこの傾向は強く、その上の世代は新しい体験の為に留学すると答える人が多い。

また、24歳以下の留学生の6割以上は現地に馴染むのは容易だと感じ、25歳以上は54%がそう感じています。ただ、年齢にかかわらず、現地の言葉を学ぶ意欲はどの世代にも見られている。そして、留学目的で渡航する人はそれ以外の目的で海外に行く人に比べ、新しい生活に慣れるが早い。

家族 -Family-

家族の点では、スウェーデンがランキング1位!

最後に、家族の点であるが、スウェーデン、チェコ、シンガポール、ニュージーランド、カナダの順に高ランクを得ている。(日本は25位)

特にスウェーデンは子どもへの福祉が充実しており、それに続くチェコは高い教育が安く受けられる、子ども手当の質といった点でそれぞれ高い評価を得ています。

友達の作りやすさについては、国際平均は3割であるが、その点について4割の親がニュージーランドやバーレーンを高く評価しています。

カナダは、新しい体験や文化へ開けていることや、言語の柔軟さなどの点で評価を受けている。

海外での子育てはメリットが大きい

海外での子育ては、自国で育てるより費用がかかるがそれ以上に子どもが受ける利益は大きいとされています。

シンガポール、チェコ、ロシア、ベルギーは高い教育水準で、オーストリア、スウェーデン、ノルウェーは児童保育の質で高評価。

一歩で、やはりそれらのサービスは高くつくという親も多くいます。

中東ではアラブ首長国連邦とカタール、アジアではシンガポールと香港、ヨーロッパではスイスでは養育費が高いと報告されている。それでもなお、実際に子どもを連れて育てた親で海外経験がもたらす利益は大きいと言う人は9割近くにも達しています。

オーストリア、ニュージーランド、オーストラリア、バーレーン、アイルランドは高い評価を得ています。

海外経験が子にもたらす利益としては、

  • 新しい体験や文化へ心を開けること
  • 新しい言葉を学べること、
  • 自信がつくこと

などが挙げられています

新しい文化に触れるという点ではケニア、南アフリカ、香港、日本、多言語を習得しやすくなるという点ではフランス、ドイツ、ベルギーへ渡った親がそれぞれの点で利益があると報告。

評価の高かった国の特色

最後に、全体として評価が高かった国の特色を見てみましょう。

シンガポール:

シンガポールは様々な点で高評価を得ている国。

働く上での環境、キャリアの広がり、そこでの高い収入による生活の質、雇用や経済、政治の安定、健康や医療の手当、貯蓄のしやすさなどが高評価の要因となっています。

カナダ:

カナダは、思想信条やジェンダーにこだわらない包容力と多様性の文化が賞賛されています。

この文化が、外国人のカナダ文化への適応のしやすさに繋がり、親からは子どもの健康や豊かさ、友達のつくりやすさの点で高評価。

また、資産保有を目的とする人にも良い環境であり、長く住まわれる傾向にあるようです。加えて、その政治的安定さから起業家にも人気がある。

海外で自分の目標を達成するための5つ手段を紹介

一つ目

外国に行く前に長期の資産運用目標を立てるということ。

海外に行くことで、40%の人が貯蓄をしやすくなったと、38%の人が長期の投資で成功するのが早まったと報告しています。

行く前に目標と計画を立て、外国経験がそれらに役立つか考えることは大切です。

二つ目

財産保有の機会を考えるというもの。

32%の人が渡航先で資産保有をして、41%の人が自国に持ち帰っている。

利子や家賃の収入を目的とするにせよ、自分で使うにせよ、プロの助言を聞きましょう。

もし自分が住むために土地や家を買うなら、現地の市場や規制を理解し、それらは資産収入の大きさに影響するため、一定期間後に戻る予定がある場合でもやはりそれらを理解する必要しよう。

1つ目、2つめは、HSBCらしいですね。

3つ目

子どもの為に教育の選択肢を明らかにしておくというものである。62%の人が外国での育児は費用が高くつくが、60%の人はそれでも子どもの生活の質は向上すると言っている。なので、保育や教育パッケージの利点を確認し、地域や学校からの支援も探しておくようにしよう。留学生なら、授業料、生活費、渡航費などを確認する必要がある。

4つ目

雇用環境を確認しましょう。

51%の人が医療手当を、32%の人が住宅手当を得ています。雇用主と話し合って、快適に働くのに必要なものが揃っているか確認しましょう。

5つ目

外国生活での家計のやりくりの方法を学ぼう。

53%の人が慣れない通貨や税、資産を自国に持ち帰ることなどで困惑してしまうそう。ほかの移住者に、どうやってそれらを解決しているかを尋ね、そしてプロに情報やアドバイスを聞くべきか考えよう。

まとめ

いかがでしたか?実際に海外へ移住した世界の人々の声をもとに作られたランキング。

実際にご自身の目でみて確認するだけでなく、このような統計情報も非常に参考になるのではないでしょうか?

どういった目的で、海外で暮らすのか?目的によって、その行き先は大きく変わりそうですね。

詳しくは「Expat Explorer/Achieving ambitions abroad」 (英語)にまとめられていますので、一度、興味にある項目をチェックしてみましょう♪

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