皆様は現在どの様なお仕事に就かれていますでしょうか、そのお仕事はどんな人生の為のお仕事なのでしょうか。
今回は、ベルギーで働くことを視野に入れている方へ、その一歩を踏み出せる情報を5つの観点からお伝えしたいと思います。
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1.ベルギーで働く事=ヨーロッパで働く事
ヨーロッパの心臓、ヨーロッパの首都とも呼ばれるブリュッセルを首都に持つベルギー王国には加盟27か国のEU連合とアメリカの通商交渉の為の機関のアメリカ合衆国通商代表部が置かれています。
日本人には外国人を一見してその人がどの国から来ているかを判断するのは難しいのですが、現在ブリュッセルの住民の80%近くが外国人とも言われています。
そして第二次世界大戦後には復興の為に沢山の移民を招き入れた過去から現在はその2世、3世がベルギー人として暮らしています。
地理的にもヨーロッパの中心に位置するベルギーは交通の要衝として人の流動性の高い事が特徴です。
また、国内での公用語も地域により事なりオランダ語、フランス語、ドイツ語の3つが公用語となります。
ベルギー人同士でも異なる言語を使いコミュニケーションを取るため外国人や異文化に非常に理解が深く、外国人であると意識的な扱いを受ける事はありません。
国際色豊かなベルギーで働くと言う事はヨーロッパで働くと言う事なのです。
そして現在約6,000人の日本人がここベルギーに渡り生活を始め活躍の舞台を広げています。
2.ベルギーの就業率や失業率
現在ベルギーの失業率はフランスの10.5%よりは低くドイツの4.7%より高い8.5%です。
55歳から64歳の高齢者層の就業率は39%と日本の60%を大幅に下回ります。
ただこれは一言にベルギーと言ってもフランス語圏の人達とオランダ語圏の人達が正反対とも言える気質を持っており、いわゆるラテンと言われるフランス語圏の若者や高齢者層はストレスを嫌い休暇を好み、離職へ躊躇しない傾向にあるのが原因です。
一方で、オランダ語圏のフランダースの人達はドイツ人や日本人に似た気質で真面目、勤労であり現在のベルギーの経済を支える存在です。
主な成長産業として化学工業金属工業機械工業があげられブリュッセルやアントワープは依然ヨーロッパ経済の権限主体として担う役割を拡大しています。
お仕事や休暇のメリハリを楽しみながら働きたい方にはフランダースエリアでの就職、生活を強くお勧めします。
3.ベルギー人のワークスタイルと高い労働生産性
日本から5,818マイル、9,364km離れたベルギーの人々の働き方はもちろん就業規則も日本とは異なります。
ベルギーは過去に経済協力開発機構OECDのデータで平均年間労働時間が最下位の7.1時間とも言われ驚かれましたがワローニャ地方単独であれば1日7時間を割り込むと言われています。
実際ベルギーに来ていただけば夕方4時過ぎから交通渋滞が始まるのを目に出来ます。
日本でしたらちょっと休憩している位の時間ですがベルギー人には早くも家路に就く時間なのです。
この理由はベルギーの労働法にあります。
1週間で38時間を超えない労働時間
ベルギーでは就労時間の規定が厳しく1日の労働時間が8時間を超える事は認められず、1週間では38時間を超えてはいけません。
週に5日働くと考えると週に2日間は7時間労働、残り3日間は8時間労働で週にぴったり38時間の上限に収まる計算です。
つまり、朝の8時から仕事を始めたら1時間休憩を取っても4時には堂々と退社できるわけです。
そして時間外労働についてはやむを得ない理由に加え労働組合代表の同意と労働監督官の許可が必要になり、ここでの時間外労働は必ず有給休暇として社員に還される様になっています。
しかし労働生産性ともなれば、25年前から下がり続けている日本の労働生産性に比べ、ベルギーの労働生産性は常に上位に位置しています。
週に最長38時間しか働かないベルギーが高い労働生産性を誇る点を考えてみると、いかに労働者や労働力が大切に守られ労働力に適切な価値が付けられているかがお分かり頂けると思います。
またその働き方については労働拘束時間だけでなく、お仕事に就く際のファッションや振る舞いからも社会的属性の前に個人である事の尊重が個人の精神に根付いている事が感じかれる事が頻繁にあります。
例えばスーパーのレジ打ちでもどの方もイスに座りそれぞれが自分のペースでお仕事をこなし、洋梨にマンダリンと季節の果物を片手にお仕事をするのはベルギーでは見慣れたスタイルです。
これは区役所や銀行でも同様です。
せっかく働くのだから好き仕事に集中し効率良く働く、余暇を最大限に楽しみ健康に幸せに生きる。そんな働き方がここベルギーでは誰もが出来るのです。
4.ベルギー人のクオリティーオブライフ
いつか休暇で訪れた素敵な場所へ今年も行きたいけれど休みは取れないかな、家族に会いに実家に帰省したいけれど纏まった休みは今は難しいかな。
日本で一生懸命働いていたらこんな風に考えた事、1度や2度まではありませんよね。
世界111の地域と都市で調査された『主観的な生活に関する満足度』と『客観的な生活の質の決定要因』を結ぶ指標クオリティーオブライフインデックスで過去にベルギーのフランダースエリアは1位に、現在でもその他EU諸国と並び上位に位置しています。
ヨーロッパでは働く事とその為の犠牲は完全に別の物なのです。
多くの人が自分自身や各々の家族の幸せ、人生を楽しむ事を大切に考えながら仕事をしています。
また週末はお祭り等の特別な日を除き殆どのお店がクローズし、営業していたとしても夕方6時頃にはシャッターが閉まります。
休日は各々が仕事から頭を解放し好きなスタイルで好きな様に週末をアクティブに楽しみます。
ベルギー人にとって自分や家族のクウォリティーオブライフの上に犠牲が存在する事はありません。楽しんで暮らす為の手段のひとつが仕事なのです。
この様なライフスタイルが基盤にあるからなのかベルギー人の高齢者は非常に元気でお仕事をリタイアされても各国へパートナーと旅行を楽しみ若者と変わらぬ食事を味わい、女性はお洋服にネイルお化粧と若者顔負けの出で立ちです。
高齢者のみならず中高年も若者よりうんと活動的で恰幅も良く頼もしいのは日々楽しみながらお仕事をして生きて来た証なのかも知れません。
5.ベルギーでのお仕事探しと高い雇用の流動性
ではそんなベルギーで実際に働きたい場合はどうしたら良いのでしょうか。
ベルギーでは転職により雇用条件をより良くしたりキャリアを磨くのが一般的なので多くの方が転職を繰り返します。その為ベルギーの雇用の流動性は非常に高いのが特徴です。
キャリアを重視する場合には、せひ欧州諸国で学位を取られるのもお勧め致します。
言語は英語以外にオランダ語やフランス語の基礎があるだけでも大変有利に働きます。
そして現在ベルギー進出の日系企業は200社を超えています、これらの企業に就職し出向するのはスタンダードな方法ですがこれらの日系企業のアシスタントとして現地採用を受ける事も比較的条件の簡単になる方法です。
ベルギーへ就職するためにやっておくべきこと
またStepstoneやLinkedIn思い当たる求人サイトには積極的に登録しましょう。
求人サイトからのオファから面接、採用の流れがベルギーでは一般的な雇用に至るケースです。これらのサイトには登録した分だけ条件の合うお仕事情報がメールで送られてきます。
ベルギーは雇用の流動性が非常に高いので、いつ、どのポジションが空くかは解りません。
これらは日本からでも登録が出来るので無料登録して置いて悪い事はありません。使える情報網は常に意識しておきましょう。
またフランダースの組織ですがVDABと言う公共の職業サービス組織があります。
そこに登録した外国人は無料で言語の教育、文化等を教えて貰いながら自分に合った仕事の斡旋を受けられます。現在ベルギー移住を果たした外国人の多くがこの民間組織を利用しています。
また日本との国交150年を迎えたベルギーは大変親日的で日本の文化を知りたい外国人も沢山います。
思わぬところにベルギーでのお仕事のきっかけはある物です、是非とも必要な言語能力やその分野で即戦力になる専門知識は磨き、いつでもその能力が発揮できる環境は意識していて下さい。
さいごに
仕事や会社に縛られず、自分の人生を心から楽しみながらキャリアを磨く。
漫然と受け入れて来た事を少しだけ尺度を変えて見つめ直してみると驚くほどに個人と言う性質の可能性が無限である事や豊かさの本質が見えてくる物では無いでしょうか。
自分らしい生き方や働き方に、ぜひベルギーで挑戦してみて下さい。
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