南アフリカ人・8つの特徴や基本性格。現地人と暮らすコツと心得も伝授

南アフリカ人ってどんな人たち?特徴や基本性格

南アフリカで生活するときは、現地に住む国の人たちがどのような性格の持ち主なのか、知っておくと戸惑うことが少なくなります。

ここでは南アフリカ在住歴10年の筆者が、南アフリカ人の性格やうまく付き合っていくコツなどについてお伝えします。

南アフリカの植民地時代

南アフリカは歴史が深く、植民地時代を経て現在の国が成り立ちました。

ポルトガル人が南アフリカ大陸を発見し、最初に入植したのがオランダ人で次いで、イギリス人、フランス人、ドいつ人などが次々に入植してきました。

先住民族のほかに、植民地時代の影響を受けて現在でもオランダ系、イギリス系、ドイツ人などで性格が若干異なります。

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南アフリカは多民族国家で性格もさまざま

南アフリカは、

  • コイ・サン族
  • コーザ族
  • ズール―族
  • アフリカーナ

など、たくさんの民族が暮らし、11の公用語が話されています。

それぞれの民族によって特徴があり、黒人系のコーザ族、ズール―族、白人系のアフリカーナで性格に違いが見られます。

次に、黒人と白人の性格の違いについて簡単に説明します。

黒人系

黒人系の民族に共通して言えるのは、皆明るくのんびりした性格の持ち主ということです。

明るいのは良いことですが、物事を真剣に受け止めない面があり、真面目な日本人は時々イライラしてしまうかもしれません。

また、近くにいても大声で話すのも黒人民族の特徴といえます。これは何故かというと、小さな声で話すと内緒話をしていると勘違いされてしまうため、大声で話す習慣があるのです。

黒人が話す言葉は、英語ではなくコザ語やスワヒリ語なので、現地の言葉が分からない日本人にとって、聞いているとお互い怒鳴り合っているように感じるかもしれません。

白人系

オランダやイギリス、ドイツなどヨーロッパ系の血を引く民族で、性格もヨーロッパ人と似ているといえます。

ややクールで近寄りにくいイメージですが、実際に話すと気さくで話やすく、親しみやすいといえるでしょう。

温暖な気候のおかげなのか、北半球のヨーロッパ人と比べるとフレンドリーに感じます。

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基本的な性格

どの国にも国民性というものがありますが、南アフリカ人はどのような性格を持った人が多いのでしょうか?住む国の国民性を理解するのも移住する時は、重要なポイントといえるでしょう。

1.フレンドリー

冒頭でも書いたように、年間を通して日照時間が長いことや温かい気候のためか、明るく大らかな人が多いといえます。

気軽に話しかけられたり、こちらから話かけるとたくさん話してくるので、急いでいる時にうっかり話しかけると長話になることがあるので注意しましょう。

お店のレジや街中、スポーツ観戦、レストランなどいろいろな場所に出かけた時に、南アフリカ人の心の温かさを実感できる場面に出会うはずです。

また、仲間と集まってバーベキューをした時や交流の場で「そろそろ帰ろうかな」と思い、帰り支度をしても、そこから長話になってなかなか帰れないということもあります。

2.ユーモアがある

とにかく明るい民族なので、どんなことも笑ってやり過ごす人柄といえるでしょう。

南アフリカは経済面で貧困な国ですが、貧しいことで落ち込んだり悲しんだりすることはありません。

貧しい生活を送っていても心は豊かなので、些細なことで喜び楽しい気分になるのです。

ノリが良い音楽が流れていれば自然に体が動き、リズムに合わせて踊る人もいます。

歌いながら楽しく仕事をする光景も見られ、見ている方も勇気づけられたり楽しい気分になるものです。

また、国のリーダーや政治家の冗談を書き、FacebookやTwitterというようなソーシャルメディア(SNS)に発信して笑いをとることもあります。

その他、国を代表するスポーツ(特にラグビーワールドカップ)で勝利をおさめた時は、ミュージシャンが勝利の歌を作曲し国の栄光をたたえたり、負けた時でさえも替え歌を作って笑いをとるなどユーモアや愛国心を感じさせます。

楽しいこと、辛いことなどその時の状況に応じて、冗談を言って明るい気持ちにさせてくれる人たちといえるでしょう。

3.自然と共に生きる

海や山の自然に恵まれた環境なので皆、小さい頃から自然と親しみ生活をしています。

天気の良い日は海を散策したり、マウンテンバイクをする人、山や海沿いでハイキング、サファリ体験、キャンプなど思う存分に自然を満喫しています。

子どもたちは元気いっぱいで、裸足で駆け回る姿をよく見かけますが、大人でも裸足で歩く人がいます。

幼少時代から自然と密着した生活を送っているため、大人になってからも大自然のなかでライフスタイルを楽しみます。

また、民族によってはウシやヤギなど家畜と共に自給自足の生活を送っています。

4.家族思い

現地の人は家族を大切にしますので、休日は家族で行動するのが一般的です。

日本のように各個人、バラバラに行動することはほとんどありません。

週末は家族でキャンプに出かけたり、親族や友達の家族を招いてバーベキューをすることが多いでしょう。

日本の場合、家族で過ごせるせっかくの週末も、接待ゴルフや仕事の都合で父親不在で過ごすこともあるでしょう。

しかし、現地の人は家族が一番なので、週末に仕事上の付き合いで仕事を入れる人はほとんど見かけませんし、週末に「接待」ということもあまり聞きません。

クリスマスやお正月も家族や親戚が集まり、各自で手料理を持ち寄りパーティーを開くのが通常で、レストランでお洒落にディナーということはありません。

5.のんびりしている(マイペース)

現地で暮らすとゆったりしている人が多いことに気づくことでしょう。特にこの徴候はお店に行った時や公共機関に行くと良く分かります。

例えばスーパーマーケットでレジに並んでいる時に、長蛇の列ができていても、レジ係の人は焦ることなくマイペースで仕事をしています。

日本のレジ係りの人は、ひたすら品物をスキャンをして仕事を円滑に進めようとしますし、別の人がレジに入ってお客さんを待たせないように努力します。

こういった状況でも、現地の人は気にする様子もなくのんびりと仕事をしています。

スーパーに限らず、銀行や郵便局などさまざまな場所で列ができていても、急いで作業を進めることはなくのんびりしています。

南アフリカ人と仕事をすることになった時、あまりのマイペースぶりに苛立ちを覚えるかもしれませんが、長く暮らすと「仕方ない」と割り切れるようになります。

6.責任逃れをする人も

公式の書類を紛失したり、納期間近でも残業をしてでも仕事を終わらせようとはせず、「誰かが終わらせる」「自分の責任でない」と他人任せの一面も見られます。

仕事に遅れたのは自分が悪いのではなく、「電車が来ないのが悪い」と言ったり、ものや人に責任転嫁することもあります。

7.アフリカンタイム

仕事や待ち合わせに平気で遅れるなど、時間にルーズな面も性格の特徴として見られます。

日本では時間に遅れないために余裕を持って出かけますが、現地の人は時間ギリギリに行動することがあるので注意しましょう。

時間に正確な日本人にとって、移住当初は不満を抱くかもしれませんが、長く暮らすと慣れてきます。

8.週末を楽しむ

仕事とプライベートをきっちり分けているので、休みの日はしっかり休みます。

自分の趣味を楽しんだり、早朝マラソンやスポーツジムで体を鍛える人、家族でミニホリデーに出かけるなど過ごし方は人それぞれです。

家族や友達と過ごすため、金曜日の午後は早めに仕事を切り上げて帰宅するなど、既に週末モードに入っています。

急ぎの仕事でない限り必死になって仕事を終わりにする人は少ないでしょう。

南アフリカ人と暮らすコツ・心得

・イライラしない

日本から移住したての頃は、「何故、こんなことに時間がかかるの」と思うことがあるかもしれませんが、イライラしても解決しません。

「仕方ない」と諦めたり別の方法を考えるようにすると、精神的な負担が軽減します。

現地の人は日本人のように「言わなくても分かるよね」の精神は通用せず、感情を読み取ることはしないので、苛立ちを見せても何の変化も見られません。無駄な努力なのでやめましょう。

・自己主張も必要

冒頭で書いたように仕事をのんびりとこなし面倒くさがりの人が多いので、できることも「できない」ということがあります。

それほど難しいことでなくても、自分が動きたくない時は断るパターンが多いです。

現地で長く暮らすと「この前はできたのに、今回は何故できないの?」と思う場面に出会うかかもしれません。

こう言う時ははっきりと「この前はできたけど」と言ったり、しつこく迫るのも手段のひとつです。

遠慮がちに話すと聞き入れてくれないので、少し強めに要求した方が効果があります。

・不満はマネージャーに伝える

お店やレストラン、公共機関などで不平不満がある時に窓口の人や店員さんに話しても解決しませんし改善に繋がりません。

何か不平不満がある時はマネージャーなど責任者を呼んでもらい、直接伝えるのが効果的です。

レストランのウェイターの態度が悪い、つじつまが合わないとうように、相手と話しても解決しそうもない状況の時もあるでしょう。

解決困難と感じたら、マネージャーに伝えた方が話がスムーズに進み、お詫びとして特典がついたりサービスなど優遇されることがあります。

一般の店員さんでは、できる仕事の範囲が決められているため、応用が利かず不満がたまる一方です。

・自分から話しかけてみよう

南アフリカ人はフレンドリーと言っても、性格はひとりひとり違うので自分から話すのは苦手という人もいます。

積極的に話しかけると「とっつきにくそうな人」と思っていた人でも、案外話やすい人だったりもします。

想像だけで個人の性格を判断してしまうと、上手くコミュニケーションが取れず誤解の原因となり、仲良くなれません。

自分から心を開くことで、相手も警戒心をほどき仲良くなれます。

南アフリカ人の性格を知って仲良くなろう!のまとめ

南アフリカは多民族国家のため、白人・黒人で性格や文化がそれぞれ異なってもお互いを尊重しながら生活しています。

全体的に気さくで明るい人が多いですが、全ての人に当てはまるわけではなく性格は個人によって違いが見られます。

日本と比較すると大きな違いにがっかりしたりショックを受けますが、性格を把握しておくと納得できストレスを抱えずにすみます。

移住前に国民性を理解しておけば戸惑うことが少なく、楽しく移住生活が実現するでしょう。

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