海外旅行より100倍楽しいー定年後に日本語教師としてベトナム移住

※この記事はせかいじゅうサロンの「海外在住者ピックアップ」企画で、紹介された内容です。

はじめまして。うっしー あけち と申します。

私は、定年退職後ベトナムハノイに移住して4年になります。

1.何故、海外移住をしたのか

現在、男性の平均健康年齢は72歳です。

男性が健康でいられるのは、平均で72歳までです。

つまり、60歳で定年退職すると、あと干支で一回りしか健康で暮らすことができません(あくまでも平均です)

そこで、残りの人生は、今までやりたいけど、やりれなかったことを全部やろうと決めました。

私がやりたかったけど、やれなかったことは4つありました。

①世界一周の旅
②海外生活
③教師になる
④日本一周

そこで、優先順位を考えました。

定年退職後海外で生活するビザは、基本的には三つです。


①リタイアメントビザ(退職者移住ビザ)
②ワーキングビザ(労働ビザ)
③JICAシニア派遣

③JICAのシニア派遣はリスクが少なく生活も保障されているので、良い選択ですが、残念ながら某省庁の外郭団体の事務職だった私には技術がなにもありませんでした。

その中で目についたのが「日本語教師」でした。

日本語教師は、比較的労働ビザがとりやすい資格でした。

やりたい事の②と③が一度にできることも魅力でした。

そして、日本語教師は「直接法」で教えるので、滞在国の言語を覚える必要がないのです。

つまり、外国語能力がゼロでも、労働ビザが取得できるのです。

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2.日本語教師になるにはどうしたら良いか。


①日本語学科等の大学もしくは大学院を卒業する。
②日本語能力検定試験に合格する。
③学位の資格を持ち、日本語教師養成講座(420時間)を修了する。

のいずれかが必要です。

費用的に一番安いのは、②の国家試験合格ですが、教育実習が出来ないので、
現実的には、③が標準になります。

もちろん、日本語養成講座の同期生には、講座受講しながら②の資格取得した人もいます。

外国で日本語教師をしたあと、日本で大学院に入った方もいます。(日本語教師は院卒だと箔がつきます)

現在日本では、技能実習生や留学生が増えていますね。多分皆さんのまわりにも。

なので、東南アジア諸国では、日本人の日本語教師の需要はたくさんあります。

だいたい、月給は1200USD~1800USD(ベトナムの場合)です。

ベトナム人の平均給与月額が250USD~400USDなので、かなり裕福に暮らせます。

しかし、今は、コロナの影響で現在実習生や留学生の日本へ入国ができないことや、
教育機関の対面授業が禁止されていますので、日本人教師はどんどん解雇されています。

でも、コロナが終息すれば、また多くの需要が見込まれると思います。

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3.何故ベトナムなのか

私が、まず移住を考えたのは親日国であること。

親日国で思い浮かぶのは、台湾、ポーランド、タイ、ベトナム、ミャンマーです。

しかし、ポーランドには需要が少ない。台湾はイケメンか美人の若い人募集です。(台湾は仕事ではなく趣味で日本語を覚える人が多いから人気商売としての募集です)

ハノイにあるニャチャン橋です。日本のODAで作られました。
橋のプレートには、「日本人の税金によって作られました」と書いてあるそうです。

タイも基本的には40歳ぐらいまでの募集しかありません。

年齢が関係ないのは、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、フィリピンです。

その中で一番、食事がおいしかったのはベトナムでした。(個人的な旅行経験では)

ベトナムでの日本語教師の募集の多くは、ハノイかホーチミンです。

1年中、常夏のホーチミンか、亜熱帯で少し四季のあるハノイかの選択です。

私は、少しでも季節感があった方がと考えハノイを選択しました。

ネットで日本語教師募集を探し、ネットで応募。ネットで面接や模擬授業をします。

採用内定をもらったら労働ビザの準備です。

詳細はまたの機会に。

4.ベトナムに住んでから

ベトナムで、一番最初に不安だったのは政治体制でした。

みなさんご存知のとおりベトナムは社会主義国です。

社会主義国で連想するのは、中国や北朝鮮です。あまりイメージが良くないですね。

しかし、ベトナムはドイモイ政策を実施後は、経済活動は何ら日本とは変わりません。

政治活動は一党独裁ですが、外国人が生活するうえでは殆ど影響はありませんでした。

でも、コロナになってからは、強権的なロックダウンでコロナを封じ込めた時、自由主義の日本にはとうてい無理だなぁと社会主義国であることを実感しました。

現在(7月28日)ホーチミンでは完全なロックダウン、ハノイでも今日からより一層外出制限が厳しくなりました。

今のベトナムは、日本の70年代から80年代の高度成長時代の日本の雰囲気に似ています。

若者が多く、国全体が活気にあふれています。

世界遺産もたくさんあり、みどころはたくさんあります。

サパにあるベトナム最高峰ファンシーバン山(3,143m)です。
 何が凄いかと言うと、富士山級の山にロープウェイで登れることです。
 運が良いと雲海が見えます。

今は、鎖国状態なので五つ星ホテルも格安で宿泊できるし、飛行機も超格安です。

コロナ規制が小休止した時は、3泊4日でベトナム全土を観光しています。

生活もコロナ以前は、毎日ローカル店で外食をしていましたが(200円~250円)

今は、暇なので自炊をしています。日本の食材も割高(日本の約3倍)ですが手に入ります。

ニャチャンビーチの朝陽です。
 朝陽を見るならベトナムでは、ニャチャンが一番だと思います。

5.私のこれから

元々の予定だと、ベトナムは3年滞在で次はラオスで日本語教師をと考えていました。

そこで、2年ぐらい日本語教師をしてから、キルギスの英語学校に1年ほど留学する予定でした。

それからワンワールドの世界一周航空券で1年かけて世界旅行をして、リタイアメントビザで住みやすそうなところを探すつもりでした。

そして、世界1周が終わり帰国してからは日本一周車中泊の旅を桜前線にそって北上しようかなんて思ってました。

日本一周が終わるとリタイアメントビザで世界1周の旅で見つけた国で、72歳まで過ごそうと考えていました。

まだ、健康ならもう少しその国で暮らし、厳しくなったら日本で介護施設へが計画でした。

しかし、コロナで状況がかわり、世界一周は少し厳しくなりました。

今は、とても気に入ったベトナムでもう少し暮らそうかと思っていますが、レジデンスカードが来年の1月で切れるので、それまでにコロナ状況が好転しないと、違うビザを考えなければならないのが現実です。

この話はまた別の機会で。

サロンの皆さんは、まだお若い方が多いと思います。

私が、海外に出て思ったことは、海外旅行と海外滞在は全く違う。(滞在の方が100倍楽しい)

だから、あと10年早く日本を出れば良かったと思っています。
(無理に定年退職を待たなくても良かった)

海外で暮らすといろんな可能性が出てきます。起業することも可能ですし、自分の可能性を試すことも日本より容易いです。

大切なことは、現地で多くの良い友人を持つことです。

良い友人がたくさんいれば、可能性はどんどん膨らみます。

もちろん、悪い奴もたくさんいます。それは現地の人だけでなく日本人でも。

コロナ禍の今は、人を見る目をしっかり養って下さい。

海外で一番大切なのは、「人を見る目」です。

もし、皆さんがベトナム移住について質問があれば、ご連絡下さい。

わかる範囲でお答えいたします。

拙い文章で大変失礼いたしました。

今後ともよろしくお願いいたします。ㅤ

私の生徒たち
 皆さんは今は日本の介護施設で働いています。

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