こんにちは!
日本で英語を勉強してから実際に海外に初めて行ってみると、
“なんか習ってきたものと違う”
“聞き取れない”
“なんなら国によって言い回しが違うのでは”
等の問題に直面するのではないでしょうか。
私自身、今までいろんな国に行ってきましたが、英語といえども色々あるなといつも思います。
日本にいたときは子供向けの英会話講師として働いていたので、英語に関してはどうにかなるだろうと思っていました。が。
見渡せば森・森・森、といった田舎に生まれて初めて住むことになり直面した問題は、“夫のお父さんが何を言っているか分からない” でした。笑
この記事では、私がケンタッキー州に越してきて思う、日本の学校では習わない英語や、よく耳にする単語、南部ならではの言い回しや習慣などを紹介していきます。
私が住むケンタッキー州
アメリカのケンタッキー州に越してきて3年になります。
ケンタッキー州といっても、車で数十分走ればオハイオ州、ウェストバージニア州です。
こんなケンタッキー州の端っこに住んでる私ですが、もちろん日本人は一人も見たことがありません。笑
ここの人たちが話す英語は、口をあまり開けないというか、とにかく聞き取りにくいんです。
とにかく私の知っている発音ではないんです。
whatの発音が”ワ”なんです。
byeの発音は、もはや”バ”です。
南部ならではの言い回し
・y’all
南部といえばコレ!
あなたたちという意味のy’all (you all) は、ここではよく耳にします。
初めて聞いた時は、なんのことを言っているか考えてしまいました。
発音が、“ユーオール”ではなく、”ヨー”に聞こえるんです。
Hey y’all なんてあいさつしているのをよく聞きます。
・mamaw / papaw
日本では、おばあちゃんのことを”grandmother/grandma” おじいちゃんのことは “grandfather/grandpa” と習いますよね。
この地では、おばあちゃんのことを”mamaw(マモウ)” おじいちゃんのことを”papaw(パポウ)”と呼びます。
決まりはないと思いますが、私の夫の甥っ子は、自分のおばあちゃんのことを”granny”、ひいおばあちゃんのことを”mamaw”と呼んでいます。
・sissy/bubba
お姉ちゃん”sister”は、この地では“sissy(シシ)”、お兄ちゃん”brother”は“bubba(ババ)”なんて言い方をするのもよく聞きます。
子供に向けて、可愛く呼びかける時によく耳にする気がします。
私には一歳になる娘がいますが、おばあちゃんからよく”sissy”と呼ばれて愛でられています。
今年31になる夫は今だに、おばあちゃんから”bubba”と呼ばれています。笑
そういえば、映画フォレストガンプにでてくるエビ漁の会社名がババ・ガンプでしたね。
余談でした。
・pop
この地域では、“pop”はコーラなどの炭酸飲料のことをさします。
栓を抜く時の音から由来してるんじゃないか?と聞きました。
コカコーラでも、ペプシでも、なんでもかんでもpopと呼んでいます。
・red neck
ケンタッキーにに来たばかりの頃に、お義父さんに、“red neck”の意味は知ってるか?と聞かれたことがあります。
直訳だと赤い首ですよね。
外で力仕事をしている、英語が訛っていて、あまり教養のない人という意味だとか。
アメリカ南部に住む田舎者、という意味のようですね。
若干差別的なので、使うことはお勧めしません。
日本の学校の教科書には書かれていない英語
南部英語について紹介してきましたが、ここからは南部に関わらず、日本では聞きなれない英語を紹介します。
・nasty/sketchy
日本の学校では、nasty(きたない)やsketchy(怪しい)なんて言葉は聞きなれないのではないでしょうか。
この地では、大人子供関わらず、誰もが使っている単語です。
・alrighty
“alrighty”もよく聞きます。
とくに、夫はよく、業者との電話の終わりに”alrighty”と言って電話を切っています。
“分かった、了解した”という意味で使われます。
オールレディーと聞こえるので、なぜいつも”already(すでに)”と言っているのか不思議でした。
alrightyのtはdに近い発音なんです。
・It don’t matter
英語を教えていた身として、気になったのがdon’tとdoesn’tの使い分けが曖昧ということです。
“It doesn’t matter(問題ない、関係ない)”は日本でも習うと思います。
Itから始まるので、三人称単数の否定系でdoesn’tですね。
しかし、“It don’t matter”と言っているのをよく聞きます。
語呂がいいからだそうです。
このように、日本でしっかり習ってきた文法も、ネイティブに言わせれば、通じればいい〜と割と適当なのかもしれません。
・legit
夫や、夫の友達が言っていてよく耳にするのは“legit(間違いない、すごくいい)”です。
お義父さん世代からは聞いたことがありません。
“legitimate(合法な、合理的な、論理的な)”から派生した言葉で、”It’s legit”とカジュアルに使っているのをよく聞きます。
・pat a cake
数ヶ月前から、娘が自分で拍手をするようになりました。
その時、娘のおばあちゃんが“pat a cake pat a cake” と一緒に手を叩いたんですよね。
その後も、娘が拍手をするたびに、”pat a cake pata cake”と娘をあやしています。
かわいいですよね。
これはマザーグースの童謡で、”pat a cake patt a cake(ケーキをこねる)”という手遊びです。
手を叩くようにして歌います。
一度は聞いたことのある歌だと思うので、気になる方はぜひYoutubeで検索してみてくださいね。
おまけ 誰にでも手を振る文化
アメリカと日本の違いといえば、なんといってもフレンドリーさではないでしょうか。
今では慣れましたが、家の前で娘と遊んでいると外を走る車の中の人が、私たちに向かって手を振ってきます。
初めて手を振られたときは、私の知っている人?手を振り返すのが正解?そもそもなぜ手を振ってくるの?と、しばらく考え込んでしまいました。
挨拶みたいなものなんですよね。
目が合って気まずくなって目を思わずそらす、なんてことはアメリカ人はしません。
皆、手を振って挨拶するのです。
今では深く考えずに手を振り返しています。
“southern hospitality(南部のもてなし)”という言葉もあるくらい、この地域の人はとっても優しいしフレンドリーです。
人種差別を受けたことは一度もないですし、レストランやスーパーでも、皆愛想がいいです。
「今日もきたんだね」「ベイビーかわいいね」などといつも声をかけてくれます。
日本語を話せる人は周りに一人もいないですが、周りの優しさに支えられてホームシックにならずに生活できています。
まとめ
私の住んでいるケンタッキー州のこと、英語のこと、楽しく読んでいただけたでしょうか。
アメリカ南部へ移住予定、留学予定のかたは、ぜひ参考にしてみてください!