ニュージャージー州は人口870万人で、全米第11位の人口です。
人口密度は全米第1位、と人気の州となっています。
21の郡に分かれており、特にバーゲン群、モーリス群、エセックス群、ユニオン郡、ハドソン群は日本人が多く住むと言われています。
ここで生活する魅力はどんなところにあるのでしょうか?現地在住者よりお伝えします。
ニュージャージーエリアの特徴。都会と自然を満喫
東側のハドソン川沿いはニューヨークと接しており、通勤されてる方も多く交通の便も良いです。(車で15分ほどでマンハッタンまで行けます。)
南側には海岸線が広がり、夏のリゾート地としても有名です。
西から北にかけては山が広がり、国立公園やファームなども多く、冬はスキーやスノボーなど自然を満喫できるのも特徴となっています。
都会と山と海とそしてカジノ総てを満喫できる州、ニュージャージーはそんな州です。
1. 日本人にとって住みやすい。最も日本人が多いのはバーゲン群
日系人と駐在員、永住の人も多く、日系の大型スーパーや病院や学校なども揃っているのがバーゲン群。
ニューヨークへの通勤圏内にも入っているのに緑が多く自然豊かなことに加え、大きなショッピングモールなどもあり充実した環境です。
ただし、バーゲン群にだけある法律が一つあります。
それは「日曜日は食品関係以外のお店はお休み」というものです。
スーパーやレストランは空いてるけど後はすべてお休みになります。生活をしていると、たまに困ってしまうこともありますが、慣れれば日曜日は家でゆっくりするか、ニューヨークなどへお出かけ、などして楽しめばよいでしょう。
2.家族で移住するのにオススメ
ニュージャージー州は企業本社も意外にあり、日系企業もあります。
ニューヨークへも通勤可能なエリアもあり、日本でいう東京の周りの県のようなイメージです。
子供達にとっても緑豊かでのびのび暮らせて、教育水準もまずまずのため、家族で移住生活を送るにはオススメです。
注意点は運転が必須であること
奥様が運転ができないと、何もできない状態になります。
ただし、これは全米どこへ行っても大都会の真ん中に住んでる人以外は同じと言えるかもしれません。
ニュージャージー州は共働きに優しい。学校選びのTIPS
保育園は0歳から受け付けてるところも多く、共働きの方に優しいです。
ただし、パブリックはなく総てプライベートになります。
様々なプランを用意している学校から、教会などでアットホームにやっている所もあり、トライアルが必ずできるので、子供にあった学校が選びやすいです。
現地の学校に馴染めない子は日系の保育所を選ぶ人も多いようです。
日系の学校でも英語教育をやっているところも多く、やはりトライアルはするべきでしょう。
ちなみに筆者は、週3日現地の保育所で週1日は日系の保育所にしていました。組み合わせるのもありだと思います!
幼稚園からパブリックになるが、5歳から
幼稚園は小学校に付随していることが多いのが特徴です。この一年で小学校に行く準備をするという形です。
アメリカの学年はキンダーから12年生(高校三年生)です。
町単位で小学校や中学校の期間が変わりますので、行かれる地域の教育委員会に確かめるのをお勧めします。
学年は子供の様子を見て一個下げる人も多いようです。
ただし、ニュージャージー州は飛び級制度を無くしているようなので、途中で一個上に!ということが難しいでしょう。
幼稚園に入る時や編入をされる時によく考えて決めてくだdさい。
私の経験では、日本の学年が先にくる形にすると勉強面ではスムーズかと思います。
例えば、4月に1年生になって9月にファーストグレードになる、といった具合です。
これはあくまで、日系の補習校などに通わせるのが前提の話ですが…
補習校も国が支援している補習校もあれば、私立の施設もあるので、子供にあったところや、今後の生活などを考慮して決められると良いと思います。
ちなみに全日制の日本人学校や私立の日系全日校などがあるのもニュージャージー州の良いところで、いろんな教育の仕方の選択肢があるのが嬉しいです。
3.車で旅行に行ける州が多い
ニュージャージー州はニューヨーク州、コネチカット州、ペンシルバニア州、デラウェア州などに囲まれマサチューセッツ州やメリーランド州DCなどにも行ける距離!
もうちょっと足を伸ばせばナイアガラの滝やカナダ、南は数日かかりますがフロリダまで行けます。
リゾート地や遊園地など隣の州でも週末に行けるのは、いいですよね。
- 週末にちょっとフィラデルフィアまで一泊旅行!
- ちょっとスキーに
- 夏は海に
- 秋はファームにパンプキンピッキングやアップルピッキング
- 巨大アウトレットモールに行こう!
などなど季節ごとに楽しめる場所が多いのも、ニュージャージーの特徴だと思います。
4. 人種に多様性のある地域・学校。子育ての人も伝授!
ニュージャージー州は多少地域によりますが、日本人が多くいるエリアは人種が多様化しているところが多いです。
単純に白人といっても、ヨーロッパ系の方とアメリカ人とのハーフっと言う子も多く、アジア人でもインド、韓国、中国、フィリピン人、そしてアジア人と他の国もしくはアメリカ人とのハーフの子などなど、英語以外の多言語を話せる子も多いです。
学校の第二外国語は基本的にスペイン語で、保育所からやっていきます。スペイン語の歌など覚えはじめます。
英語ができない子への対応も慣れており、英語ができなくても学校に馴染める環境を作っています。
ESL(英語ができない子の為のクラス)も各学校にあることが多く、たとえESLがない学校でも英語のスペシャリストの先生が少人数で教える環境を整えてくれます。
おおよそ1〜2年でESLを卒業する子が多いようですが、判断基準はテストです。
ESLは一般授業を抜けて出るので、主要な教科は大丈夫ですが、社会や理科の授業に出れないことも!
中学生以上のお子さんは、何の教科が抜けるのか知っておいたほうが良いかもしれません。
ただし、ここで日本人の方がやりがちなことは、英語を身につけさせるのに必死なあまり、現地校にこだわるっと言うものです。
たまに、全く現地校に馴染めない子がいます。
この場合のオススメはチューターです!日本でいう家庭教師です。
おまり馴染めない時は、まずは最初の一年はチューターをつけてはいかがでしょうか?
チューターの相場は一回$40〜60(ニュージャージー州の相場)。
日本人の方もアメリカ人の方で日本語も話せる方もいらっしゃいます。英語だけでなく、他の教科も教えてくださる方もいます。
塾もあります。こういうバックアップが多いのもニュージャージー州の利点だと思います。
4.ニュージーランドの都会に住むのが苦手な独身の方にもおすすめ
ニュージャージー州は大都市ニューヨークに面しており対岸にマンハッタンの夜景を楽しめるエリアもあります。
通勤も可能で独身で永住後の事を考えてニューヨーク対岸のニュージャージーに住むのもオススメです。
ニューヨークまでの電車、バス、フェリーなど交通手段も多様で車で15分ほどでマンハッタンまで行けます。
この環境で家賃もニューヨークよりずっと安く広い家に住めて緑も多くのんびりしているのですから、お得ですよね。[c][d]
例えば、マンハッタンの2ベットルームのアパートで家賃は$3000〜4.500程度でしょうが、ニュージャージーだと3ベッドルーム地下室付きバスルーム2個ぐらいの一軒家が借りることができます。
5.実は四季の季節感がある
日本には四季が有りますが、実はニュージャージーにもあるんです。
気候は北海道に似ていますが、
- 春には桜が咲き
- 夏には深緑が美しく
- 秋には紅葉して
- 冬には雪が降るっと、
四季のお手本のような気候です。
夏でも日本ほどの湿度はなく、気温も高くないのが特徴です。
とても過ごしやすくて、日本人には住みやすい環境でしょう。
野生動物も日常的に見れて、リス、ウサギ、シカなどは珍しくありません。たまにキツネやグラウンドフォックスやタヌキなども見れます。
6.日本人コミュニティも多く。日本語対応可能な環境がある
季節や自然、都会へのアクセス、などもそうですが、日本語で対応可能なところが多いのも特徴です。
やはり英語ができるようになっても、保険や病院、車の修理や家の修理、その他いろいろと大変な時に日本語で対応してくれるプロの方がいると心強いです。
日本人コミュニティも多く、習い事(大人も子供も)日本語でできるのも特徴です。
日本人のお友達も作りやすく、永住するからこそ、日本語力が落ちていくのを止めるのに大きな力になります。
そして、やはり同じ国同士でわかり会えることも多いのは、心の支えになります。
アメリカ生まれの我が家の子供達も習い事を日本語で学んでいるおかげで日本人の友達ができて、日本語維持に大変役立っています。
永住するからこそ、英語も日本語もどちらもきちんと身につけて行きたい!子供をそのようにしたい人には、環境の整った州であると思います。
ニュージャージーの魅力まとめ
日本人として永住するのなら、ニュージャージー州ほど日本語教育、日本食、その他の日本語サービスを十分に受けられるのに、自然豊かで環境が良い都市はすくないと思います。
筆者自身、出産育児と本当に助かりました。
ただニュージャージーは一部危険なエリアがあるので、注意してください。
パターソン、ニューワークがそうです。住宅を探すときは気をつけてくださいね。