「アメリカのネブラスカ州に住んでいるの」と人に話すと、ネブラスカってどこよ?何があるの?と、かなり高い確率でこんな反応が返ってきます。
確かに、海はないし、山もないし、派手で華やかなアトラクションとは無縁なネブラスカ州。
でもそんなネブラスカにだって、地味な魅力がいっぱいあるのです。
ネブラスカはこんなことで知られてる!
アメリカのど真ん中にに位置するネブラスカ州。州都はリンカーン、最大都市はオマハ。
オマハといえば、知る人ぞ知る、世界でも有名な投資家ウォーレン・バフェットの出身地です。
アメリカ国内でも重要な役割を果たすオファット空軍基地もあります。
さあ、日本あまりでは知られてない(アメリカ国民も意外と知らない?!)ネブラスカってどんなものでしょう。
1. 生活費が安い
アメリカの中でも生活費が安い州で有名です。
アパートの家賃、家の価格、大学費用、食料品、日用品、駐車代、バーのドリンク代、レストランでの食事、イベントの入場料、などなど、生活していくうえで一番重要なコストや、ちょっとした遊びにかかる料金も他の州に比べて、かなり安いです。
- ネブラスカ州のリビングコストは他州のリビングコスト平均よりも11.5%も低い(参照:movot.com)
- 食料品にかかる税金は0%
- 不動産価格の相場は(中央値で)$173,000。
庭付き、プール付きのマイホーム購入も、ネブラスカでは夢じゃありません。
日本円に換算すると、およそ2000万円。
日本では一生かけても買えないような、豪邸並みの広さの家を買うことできてしまうのです。
家にもよりますが、たいていの家は、車2台分のガレージ、庭、地下室は付いてきます。
2. 人口が少ない=交通渋滞も少ない
ニューヨーク、サンフランシスコ、シカゴ、ロサンゼルスといったヒップな大都市と比べて人口が少ない州であるため、その分、交通渋滞が少なく、運転もしやすいです。
大都市では通勤時刻、いわゆるラッシュアワーはもちろんのこと、ラッシュアワー以外にもかかわらず常に渋滞しているところもあり、時間の予測がつきません。
自宅と職場間は距離はそれほどでもないのに、渋滞がひどく、車の中で過ごす時間が長くなるとかなりのストレスになります。
通勤時間プライベートや睡眠時間を削らなければいけなくなるなど、健康的にもよくありません。
そういった点からみると、ネブラスカはとても暮らしやすい町です。
たしかに地味な印象の州ですが、わざわざオマハの暮らしやすさを好んで大都市から引っ越しをしてくる人も年々増えているのも事実。
人口が少ない=渋滞が少ないため、以下のようなメリットがあります。
- 買い物や、ちょっとした用事もすぐに済ませられる
- レストランや、イベントでの待ち時間がほとんどない
- 一日の予定が立てやすい
- プライベートの時間、家族と過ごす時間が増える
- ストレス減少
- 睡眠時間が増える
大都市では、どこへ移動するにも最低1時間(交通渋滞、距離間を含め)はかかるところ、ネブラスカでは約20分以内です。
通勤、子供の学校や、習い事の送り迎えをする人にとって、この交通渋滞の少なさは大きな魅力ですよね。
3. ネブラスカは治安が良い=子供の教育環境に最適
独身時代を謳歌し、遊びに明け暮れた時期を通り過ぎ、家庭を持ち始めた人たちがこんなことをよく言っているのを聞きます。
ネブラスカは子供を育てるには最適の環境だと。
家庭によってさまざまな理由が挙げられますが、主に、それはこんな理由からです。
- 大都市に比べ治安が良く、安心して子供を外で遊ばせられる
- 時間を有効に使える(渋滞が少ないため)ので家族で過ごす時間を持てる
- 学校のクラスサイズが他州と比べ小さい(リンカーンやオマハを除く)
4. 肉がおいしい
国内トップを誇る農業州としても知られるネブラスカ州。
ネブラスカ州を繋ぐインターステイト(州間高速道路)走っていると、周りはどこまでも続くトウモロコシ畑、大豆畑の壮大な大地が見えます。
初めて見たときの、感動とカルチャーショックは忘れられません。
コーン畑と大豆畑以外ほんとに何もないんです。
これほどの土地があれば、農業や、畜産が盛んな理由がわかります。
ネブラスカで生産された牛肉は上質なお肉で有名です。その秘密は、コーン畑でとれたトウモロコシをエサに育った牛の牛肉だから。
そして、オマハといえば外せないのが、「オマハステーキ」です。「世界の食肉業者間で知らない人がいないという一級品」といわれるほど。
オマハステーキを販売してる店のほか、通販、空港のキオスクでも冷凍ステーキなどが売っています。
ちょっとしたギフトにとても喜ばれるんです。
ネブラスカ州発祥のローカルのファーストフード店 RUNZA「ランザ」のサンドイッチはここの州民たちもお気に入り。
挽肉やタマネギなどを炒めたものをパンに挟み、ピロシキを思わせるようなサンドイッチは、他の州ではみられない州独自のグルメ。
ネブラスカを訪れた際には、ぜひ一度食べてみてください。
5. 日本人の人口が少ない
ここで、全米日本人人口のランキングを少しご紹介。
- 1位:カリフォルニア州の272,528人
- 2位:ハワイ州の185,502人
- 3位:ニューヨーク州37,780人
やはり人気都市は日本人人口も多いのがわかります。
それに比べて、ネブラスカ州:1,327人(2017年10月時点)(参照:在シカゴ総領事館ウェブサイト)です。
日本人が少ない分、全て英語でこなさなければならない状況が増え、必然的に英語力も向上します。
英語を本気で学びたい留学生にとっては大きなメリットですよね。
現地の人を含め、外国人との交流も増え友達も作りやすい環境と言えます。
一般的なアメリカの家庭を体験したい、異文化に触れたい、英語を勉強したいことが留学目的ならば、ネブラスカ州、オマハは留学先にとても適していると地域だと感じます。
おまけ 穴場観光スポット
ネブラスカ州に来たときは行ってみたい観光穴場スポットをいくつか紹介します。
1. Henry Doorly Zoo (ヘンリードーリー動物園)
世界の動物園の人気ランキング第一位になったこともある動物園。広さ、130エーカー=東京ドーム約11個分です。
子供連れの方はかなり楽しめます。見ごたえのある水族館、ジャングル、ゴリラ館が個人的にはおすすめです。
2. Old Market (オールドマーケット)
古い建物の合間にカフェ、バー、レストランが石畳の道周りに建ち並ぶエリア。
ぶらぶら散策したり、写真を撮ったり、古い街並みの雰囲気は十分に楽しめます。
3. Chimney Rock National Historic Site (チムニーロック国立史跡)
ネブラスカの看板ともいわれてる、チムニーロック。2016年に25¢の硬貨が発行されました。
火山の噴火によって火山灰や砂岩の積み重なり長い時間かかって侵食された地形。落雷や、浸食などでの煙突部分が次第に低くなっているようです。
4. Carhenge (カーヘンジ)
ネブラスカ西部にあります。
ストーンヘンジをモデルとして、古い使えなくなった自動車(1950年から1970年代物)を灰色に塗って作られたものです。
この奇妙な構造物を見に来る観光客も増えているんだとか。2011年にはなんと30万ドルで売りにも出されているそうです。
ネブラスカ州の魅力まとめ
ネブラスカの魅力といえば、住環境、教育環境、治安、交通渋滞などから考えても、満足できる生活水準を保て、安定した暮らしが得られるところと思います。
英語学習にも最適の場所ですよ。
生活に求めるものは人それぞれ違うのですが、もしこれを読んでくれているあなたが、これらのことをアメリカ生活に求めるのであれば、ネブラスカ州のオマハ、リンカーン辺りは暮らしやすく、とてもおすすめです。