アメリカは大学スポーツもプロ顔負けの超大規模レベルだった

メジャーリーグ、NBAなどのスポーツリーグで知られるアメリカ。

惜しくも受賞とはならなかったが、大谷翔平選手の年間MVP入賞は日本中の野球ファンの熱狂させました。

NBA (米国プロバスケットボールリーグ)では、八村塁選手、渡邊雄太選手が活躍しています。

これらを機に、アメリカプロスポーツリーグへの注目は更に高まっています。

大学スポーツもプロ顔負け

スポーツ大国として有名なアメリカは有名なのはプロリーグだけではありません。

大学スポーツもプロ顔負けの大規模です。

普段の練習や試合で使用される設備は実際にプロリーグで使用される施設と同レベルです。

競技力のレベルも高いので試合を楽しもうと、週末には数万人のひとがスタジアムに集まります。

この記事では、アメリカ・アーカンソー州 ファイエットビルにあるアーカンソー大学に在籍する筆者が、アメリカの大学スポーツを経験して感じたことを書こうと思います。

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アメリカの三大スポーツといえば

野球

メジャーリーグの存在もあり、アメリカのスポーツといえば、野球を連想される方も多いと思います。

野球は最も長い歴史を持つ大学スポーツの一つであり、1859年にマサチューセッツ州ピッツフィールドで最初の大学対抗試合が行われました。

現在、米国では300のNCAA Division Iチームが競技を行っています。

メジャーリーグをはじめ多くのファンが集まるスポーツの一つです。

バスケットボール

バスケットボールは1890年代後半から米国で人気のあるスポーツで、米国で大人気の大学スポーツの1つです。

バスケットボールは常に動き回るゲームで、試合展開が早く、他のスポーツにはない激しさを持っています。

ディビジョン1のチームを持つ学校は358校あり、全米にかなり均等に分布しています。

ニールセン社の調査によると、アメリカ人の58%が大学バスケットボールを応援しており、アリーナでもテレビ視聴でも、大観衆を引きつけています。※1

3月にプレーオフが始まり、全米がこのスポーツに熱狂し、Merch Madness と表現されます。

アメリカンフットボール

アメリカで圧倒的な人気をもつスポーツがアメリカンフットボールです。

アメリカンフットボールは、アメリカの大学のスポーツの中で間違いなく、最も人気のあるスポーツです。

すべてのスポーツの中で最も参加者が多く、ファンは地元のチームに非常に熱心で、プロのチームと同じように熱狂的に応援しています。

大学フットボールのプレーオフは、アメリカのスポーツイベントの中で7番目に売上が高く、毎年56億ドルの収益を上げている。※2

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学生アスリートは地域・大学のスター

スタジアムは超満員!

週末にもなると、スタジアムは多くの学生と地元のファンで溢れかえります。

もう一度言いますが、大学スポーツといえど施設はプロレベルの超一流のものを使用しています。

筆者の在籍するアーカンソー大学は、アメリカンフットボール用のスタジアムの席数が76000席

全米でもアメリカンフットボールの名門校として知られるミシガン大学はなんと、107000席あります。

そんな大規模のスタジアムが大学生の試合を観戦するために満員になります。

大学スポーツがいかに人気かお分かりになるでしょう。

スタジアム内には地域の有名レストランの売店が立ち並び、ビール等のアルコールの販売もあります。

アメリカンサイズの大きなビールカップを持った地元のファンでスタジアムは満員です。

ビールとホットドックを片手に見るスポーツは格別です。

学生アスリートもプロ選手と同じように知名度があり、ファンが列になってサインを求めるほどです。

多くの地域企業は、学生アスリートを広告塔に起用したりもします。

大学生といえどプロ意識

奨学金と学生アスリート

アメリカの大学では、学生アスリートの競技成績によって

  • 学費
  • 食費や居住費等の生活費
  • 活動費及び給与

など金銭的なサポートを大学から受けることができます。

大学から給与を得て活動する学生アスリートもいます。

2023年1月時点の平均的な学生アスリートの(競技とはず)給与は、およそ$46000 日本円でおよそ600万円になります。

これらのお金は奨学金として支給されることがほとんどですが、返済の義務は基本的にありません。※3

チーム内での競争

しかし、この多額の奨学金を全ての学生アスリートがもらえるわけではありません。

トライアウトを通過する学生は僅かですが、奨学金をもらえる学生はそこからさらに絞られます

もちろんチームをクビになるということもあります。

チーム内の選手たちの中はとても良いのですが、それでも高いレベルでのチーム内競争は行われています。

過酷な練習を乗り越え、試合によって優秀な成績を残した一握りの人間が手厚いサポートを得られます。

そのような環境で育った選手は次のステップでも活躍することでしょう。

大リーグへの挑戦

一つの例として、アメリカの国技といっても過言ではないアメリカンフットボールを例に挙げます。

アメリカンフットボールには、公式なマイナーリーグが存在しないため、大学チームはプロリーグへ進むのにに不可欠な要素となっています。

大学での成績がそのままプロ入りの可能性を左右します。

いわばプロチームのためのショーウインドウなのです。

大学での3、4年間の戦いを経て、優秀な選手がNFLのドラフトに名乗りを上げ、そこで年間256人の選手がプロとしてプレーすることになります。

キャンパス内にオリンピック選手も誰もが知っているスポーツの祭典「オリンピック」もっともメダル獲得数の多い国がどこかご存知でしょうか?

アメリカ合衆国です!

金メダルの総数は1000枚を超え、金、銀、銅メダルの総数はおよそ2500枚になります。

筆者は大学での専攻の関係上、学生アスリート専用の施設を利用する機会が多いのですが、ある日、キャンパス内で友達に紹介されたのが東京パラリンピック 男子400メートル走で銅メダルを獲得した、ハンター・ウッドホールでした。※4

とても気さくで好感の持てる青年でした。

キャンパス内でパラリンピック銅メダリストに会えるなんてスポーツ大国アメリカならではの経験だと感じました。

大学スポーツのメリット

大学スポーツの経済効果!

スポーツ産業は、スポーツ用品、アパレル、用具、健康・フィットネスへの支出を含めると、年間7000億米ドル(91兆2000億円)、世界のGDPの1%に相当する額を生み出しています。※5

2012年に米国・オレゴン大学の経済学教授が発表した調査によると、オレゴン州は、スポーツ部門が1億4050万ドル(約180億円)の活動を支援しています。

同報告書によると、2011-12年シーズンのオレゴン大学でのファン支出は6040万ドルで、1億120万ドル(約130億円)の地域経済への効果と1261人の雇用をもたらしたそうです。※6

学生が実習できる最高の環境

また大学スポーツがプロと遜色ないレベルにあることから、学生が実習する最高の環境です。

アメリカの大学では、スポーツや医療に関する学部において実習を通じての学習に積極的に取り組んでいます。

特に、理学療法士やアスレチックトレーナーを目指す生徒は恵まれた環境で実習できるため、より質の良い学習を、自身の経験を通じて行うことができます。

まとめ

このレベルの大学スポーツの規模は間違いなくアメリカでしか体験できないと思います。

アメリカに旅行した際、留学に挑戦した際には、ぜひ大学スポーツの素晴らしさを味わっていただきたいです。

参照サイト:

 

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