日本とは文化や習慣も違うアメリカ。
子供を現地校に入れたいけど、どのようなイベントがあるのか、不安に思っていませんか?
アメリカの小学校(Elementary school)の主な学校イベントを、一年間を通してご紹介していきます。
はじめに
アメリカの現地校はたくさんの楽しいイベントがあります。
とくに小学校(Elementary schoolは、毎月のように学校主催のイベント、PTA主催のイベント、さらには各学年主催のイベントまで、さまざまです。
日本人には馴染みのないイベントも多く、戸惑う方も多いかもしれません。
どのようなイベントがあるかを知って、楽しくアメリカの学校生活を送っていきましょう。
アメリカの小学校
アメリカの義務教育の中で小学校(Elementary school)は、Kindergarden(年長)から5th Gradeまでとなっています。
地域によっては誤差があり、4thまでというところもあります。
日本とは異なり、アメリカは9月から新学期が開始されます。
地域によって異なりますが、9月の祝日、レイバーデー(Laber Day)後から始まる学校が多く、6月でその学年が終了します。
卒業式も6月でに行われます。
月ごとのイベント
小学校の主だったイベントを紹介していきます。
細かいイベントは、各学校ごとに異なります。
9月
First Day of school(Back to school)
新学期初日のことです。
日本の始業式や入学式のようなものはありませんが、担任から自己紹介があったり、クラスでも自己紹介をしたり、交流を深めるようです。
日本とは違い初日から授業が始まります。
Back to school night
Back to school nightは保護者会です。
初年度の始まりに学校全体の話や、各クラスの教室で授業内容や学習目標など説明があります。
名前の通り、生徒が帰宅した後の夜に、全学年の保護者が集まり行われます。
日本のように紙の配布物はほぼなく、スライドでの説明が一般的です。
10月
フィールドデイ
日本でいう運動会になります。
ただし、日本では運動会のために1か月以上まえから練習を重ねるのに対して、アメリカは、本番当日だけになります。
勝ち負けではなく、ゲームそのものを楽しむ、アウトドアイベントです。
大玉転がしや、ボールを使ったリレー、パラバルーン、シャボン玉などさまざまなゲームがあります。
日本と同じように、行う季節は学校ごとに異なります。
ハロウィンイベント
10月31日のハロウィンは全米で大盛り上がりのイベントです。
学校でもイベントが行われます。
Trunk or Treat
学校の校庭に車がずらっと並び、子供たちがトリック オア トリートを楽しみます。(自分の学校だけでなく、近隣の中学校や高校など、10月はみんな渡り歩き、多くのお菓子をゲットしています。)
Trunkは車のトランクのことです。保護者や地域の人は、車のトランクのドアを開け、そこに飾りつけを行い、お菓子を配ります。
ハロウィンパレード
ハロウィン当日もしくはハロウィンが休日の場合、その直前の登校日に、子供たちはコスチュームを着て学校に行き、学校周辺の道路をパレードします。
保護者や地域の方も大勢見学に来ており、先生方も仮装して歩くため、とても盛り上がります。
11月
Teachers Conference(保護者面談)
学校の保護者面談のことです。基本的には保護者と先生だけで行われます。
ピクチャーデー
学校で個人写真、クラス写真を撮ります。
その日は女子はワンピース、男の子は、シャツなどドレスアップすることが多いです。
個人写真は各自購入可能です。
祖父母に送ったり、グッズを作りギフトにしている家庭ももあるようです。
12月
Winter concert
学年ごとの合唱発表会で、年二回コンサートがあります。(6月はSpring Concert になります。)
高学年は、音楽の授業の際に基本的にオーケストラかバンドに所属し、楽器の練習をするため、合唱と一緒に楽器も披露します。
冬はクリスマスソングで会場全体が盛り上がります。
Holiday Shopping
学校で低価格のギフトが購入できるイベントです。
子供たちはお父さん、お母さん、兄弟や、おじいちゃんおばあちゃん当てにギフトを購入します。
一人当たりの値段を設定し、予算の中から購入します。
1ドルから購入でき、「I love Dad]と書かれているコップなど、誰宛てか子供が選びやすいラインナップになっています。
アメリカはクリスマスプレゼントを親しい人の間で送りあうので、子供たちは購入したものを、クリスマスギフトに渡しています。
1月
ブックフェア
学校で本が購入できるイベントです。
クラスのブックフェアの実施日にお金を持って行き、好きな本を自分で購入することができます。
自分でお金を使って買うことができるので、買い物の勉強にもなります。
また、売り上げの一部は学校に寄付され、各クラスの本が購入されます。
Pajama Day
子供たちは朝からパジャマで登校し、一日そのままで授業を受けます。
パジャマデーは、休み時間に映画などを見れるスペシャルな時間を持つクラスも多いため、子供が大好きなイベントです。(これは月は関係なく、時には年に数回、クラスごとに行われます。)
2月
100th Day of school
新年度が始まってから100日目のイベントです。
学校によって内容は異なりますが、100個のものを使って何かを作成したり、100年後の自分を想像して仮装して登校したり、「100」を連想したアクティビティが行われます。
バレンタインデー
バレンタインが近くなると、クラスの名前の一覧が配られます。
それを見ながら各自メッセージカードを作り、鉛筆などスモールギフト(グッディバック)と一緒にクラス内で贈り合います。
子供がとても楽しみにしているイベントです。
3月
Read Across America Week
アメリカの有名なドクタースースの本の作者の誕生日にちなんだイベントです。
- 月曜日 クレイジーソックスデー(変な靴下や、左右違う靴下などを履く)
- 火曜日 パジャマデー(パジャマを着て登校)
- 水曜日 ドレスアップデー(本のキャラクターにドレスアップ)
- 木曜日 クレイジーハットデー(おかしな帽子をかぶる)
- 金曜日 リスペクトするものにドレスアップ
昨年はこのような感じでしたが、内容は毎年異なっていました。とにかく子供が毎日のテーマに沿って楽しく登校するイベントです。
International Day
各国の文化を伝えるイベントです。
国ごとに保護者がブースを出し、国について紹介していきます。
毎年20ヵ国近いブースが作られ、各国のお菓子や料理をを配ったり、おもちゃの体験コーナーや伝統衣装を展示したりと、異国の文化に触れることができます。
4月
Fun Run
学校の大規模なドネーション(寄付)のイベントです。
子供たちが体育館を走り、一周ごとにいくら(例えば1ドル、2ドル‥)と事前にオンラインで登録し、走った分だけ寄付するイベントになります。
5月
母の日
アメリカでも母の日は重要なイベントです。
学校で母の日のプレゼントを作ってくれたり、低学年は、学校の授業参観のように、保護者を招待し、お花と全員からの歌のプレゼントをしてくれたりと、お母さんにとって素敵なイベントです。
Field Trip
各学年ごとに行く遠足です。
美術館や動物園、ネイチャーセンターなど行く場所はさまざまです。
日本と違い、お菓子の持ち込みがOKで、高学年ではお土産を買うためのお金も自己責任で持ってくことができます。
Teacher appreciation week
先生に感謝を示す週です。
クラスでお金を集め、その週は毎日キャンディ、コーヒー、ドーナツ、ランチなど感謝をこめてプレゼントします。
クラスによってはクラスマザーがお金を集め、共同でプレゼントしたり、各個人でギフトカードを渡すなど様々です。
6月
End of Year Party
年度末のパーティです。
クラス内で一年の終わりを祝い、お菓子やジュースなどを用意し、クラス内で盛り上がります。
先生にギフトを渡したり、クラスメイトにスモールギフトを渡す子供もいます。
4.ドネーション(寄付)
アメリカの小学校は、公立の学校の場合、授業料は無料です。
しかし今までお伝えしたようにさまざまなイベントがあり、学校の運営のためや、他の目的のために寄付を集めることもあります。
例えば、動物園の動物とスタッフが学校にやってきて、寄付を募ったり、PTAの運営のために、母の日にお花を販売し、その売り上げの半額はPTAに入るものなど様々です。
子供自身が寄付をする場合も多く、アメリカは子供のころから寄付が身近であり、意識が高い印象を受けました。
おわりに
アメリカの小学校には、日本にはないさまざまなイベントがあります。
また日本にもあるけれど、呼び方が違うだけでわからないこともあるかもしれません。
この記事を参考にして、アメリカの学校イベントを楽しんでみてください。