【娘の参加で知った】アメリカミスコン事情。光と影のリアルを紹介

娘の参加で知ったアメリカミスコン事情。光と影のリアルを紹介

ミスコンと言えば一番に何を思い浮かべるでしょうか?

綺麗、スタイルがいいといった容姿に注目する方は多いかもしれません。

Miss Hawaii American Jr.Teen/Teen のミスコンアシスタントとして活動し、娘が5回のミスコン出場という経験からこちらのミスコン事情をお伝えします。

初めて知ったこと、社会における新しい女性の生き方をお伝えしたいと思います。

ミスコン(パジェント)熱。モデルや芸能界への進出を狙う出場者も

ミスコンという言葉は日本で用いられていますが、外国ではPageant(パジェント)という言い方をします。

私は最初にハワイに来た時に、娘の友達が参加することによってこの言葉を学びました。

ミスコンの多様化

アメリカ本土ではここハワイよりもミスコンの数が多いのです。

特にアメリカ本土の南部では幼少期から親が競ってミスコンに参加させる傾向にあります。

本土にあってハワイにないミスコンに出場したい場合にはState-appointed title(ステートアポインテットタイトル)といったものがあります。

これはハワイ州では州大会がないため、「優勝者として全米大会に出場するために多額のお金を払って、優勝者としての権利を得るもの」です。

ハワイ州以外の州でもこの制度を取っているところがあり、この制度を通しての出場者が年々増えています。

アイドル文化への憧れやミスコン自体の商品化によって、ミスコンという手段を使ってモデルや芸能界への進出を狙っている出場者が増えてきています。

どんな形にしても、ミスコン熱が年々上がってきていて、ミスコン業界は年中大忙しです。

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アメリカでは5000存在する。出場年齢や開催時期は?

日本ではミスキャンパスなどの大学でのミスコンが主流ですね。アメリカでは日本の様なミスキャンパスというものはありません。

例えば、ハワイだけでも

  • Miss Hawaii USA
  • Miss Hawaii Teen USA
  • Miss Hawaii
  • Mrs. Hawaii
  • Miss Hawaii American Jr. Teen/Teen

と挙げればきりはありません。

Miss Hawaii Teen USAはハワイの中で一番競争率の高い10代(15歳から19歳まで)出場者のミスコンです。

ミスユニバースというのは皆さんご存知ですよね。

世界各国からの代表が集まって競い合う一番大きな大会です。

アメリカでは2歳から19歳までのミスコンが約5000存在すると言われています。

この数字にビックリしました。

日本が国外のミスコンにほとんど参加をしないのは、ミスコンでの使用言語(英語)の問題があるからではないのでしょうか?

ミスコン出場者の年齢:

ミスコン熱の高いアメリカでは2歳から60歳までの出場者の枠を設けています。

女性はいつまででもキラキラと輝いているべきという現れです。

ミスコンの時期:

一年中行っていますので時期を狙って参加する必要がありません。

挑戦して優勝できなくても次々とチャンスはやってきます。

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実は圧倒的に多い!スカラーシップ(奨学金)目的のミスコン

ミスコンによって、参加者の目的は異なります。

先に紹介したビューティーパジェントは、容姿重視のミスコンですが、スカラーシップ目的のミスコンもあり、実はこれが圧倒的に多いのです。

それぞれ見てみましょう。

ビューティーパジェントの例

  • Miss Universe
  • Miss USA
  • Miss Teen USA
  • Mrs. America

ビューティーパジェントは最近になって、少しずつ知性の方も重視するような傾向になってきました。

その一例として、水着部門を廃止するミスコンが出てきたということです。

これは、自分の魅力を表現するのに水着に頼らず、自らの言葉で語り、自分をアピールしていくという新しい時代の現れだと思います。

スカラーシップ目的のミスコンの例

  • Miss Outstanding Teen
  • Miss American Jr.Teen/Teen
  • Miss Junior High School/High School/ Collegiate

スカラーシップ目的のミスコンは、優勝者と上位何名かは賞金又はある大学のオンラインコースが受けられるという特典がついてきます。

近年、高学歴化が進むに連れて、大学や大学院に進学する人が増えてきました。

アメリカの大学や大学院の授業料は日本に比べて何倍も高く、奨学金を得て足しにするというのが現状です。

以上の事から、学生が参加する場合はスカラーシップ目的が圧倒的に多く、それ以外の出場者はビューティーパジェントに参加する傾向にあります。

ミスコンの裏事情。光と影について

ミスコンに実際参加するのも良いことばかりではありません。

リアルな体験から、デメリットとなりうる部分も紹介してみたいと思います。

まずは良い面・メリットについてです。

メリット

  • 奨学金がもらえる。
  • 賞品がもらえる。
  • 自信が持てるようになる。
  • コミュニケーション力がつく。
  • 友達ができる。
  • 化粧の仕方を学べる
  • 自分に合った色やドレスの選び方を学べる。
  • ボランティア活動の機会が与えられ、社会に貢献できる。

デメリット

  • 費用がかかる。
  • 無理に痩せようとする。
  • 綺麗に見せる為、コンテストの為に美容整形をする。

費用の中には入会金、衣装代、入場チケット代、出場者の紹介が出ているミスコン雑誌代(プログラムブックと呼ばれるもの)等。

イブニングドレスに$1000以上費やす出場者は多いです。

私の娘はレンタルして安くつくようにしています。

細い体型を作るのに過激なダイエットをして拒食症になったりして健康を害する例を多々見てきました。

悲しい現実です。

実際のところ、審査員は細い人ではなく、健康的な体をしている人を高評価します。

この辺りのことを出場者は踏まえて、心身共に健康で参加してほしいです。

娘の2018 Miss Hawaii American Jr. Teen優勝から学んだこと

5回目のミスコンで初優勝!今までの努力が報われた時でした。

信じられない気持ちとうれしい気持ちが同時に湧いてきた瞬間でもありました。

きっかけ

ミスコンに全く興味がなく、エッセイ、詩のコンテスト等で優勝して奨学金をもらっていました。

パフォーマンスの方で奨学金をもらうということは考えたことがありませんでした。

おとなしくて人前に出るのは嫌いな性格で、自分の意見がハッキリ言えず、いつも自信がありませんでした。

アメリカは弱肉強食の世界です。

自信をつけさせてアメリカ社会で生き延びる為にやらせてみようと思いました。

娘は綺麗なドレスが着られるし、奨学金がもらえたらラッキーだし、やってみようかなという感じでした。

練習

4回ものミスコンに挑戦したものの入賞もしたことがありませんでした。

やはり向いてないのかな?

じゃあ、この次で最後にしようと話し合い、スカラーシップ目的の2018Miss Hawaii American Jr.Teen に2018年に参加しました。

コーチを雇うには費用がかなりかかるので私が主体となって毎日練習しました。

歩き方、表情、化粧(インタビュー・ステージ)、髪型、コミュニケーションの仕方等を教え、娘は少しずつ学んでいきました。

成果 〜3つの部門で満点に〜

  • インタビュー
  • フィットネス
  • イブニングドレス

以上3つの部門で満点をとり、見事優勝し、奨学金をもらいました。

これだけが快挙ではなく、以前はシャイで消極的だった娘が180度代わり、自信にあふれて、物怖じすることなく自分を表現できるよになりました。

Tシャツとジーンズだけで過ごしていた毎日が、自分でコーディネートしていくようになりました。

ミスコンのおかげです。

これからも機会があれば、ミスコンに挑戦したいと言っています。

さらに、ボランティア活動の重要性も学び、自らボランティア団体を作り、ハワイと日本で行うようになりました。

さいごに

ミスコン優勝者=容姿端麗という以前のイメージは消えつつ、個性を重視したものに変わってきています。

外見だけでなく、教養や将来の目的、優勝者としての役割を評価するようになってきています。

女性の地位向上に伴って、ミスコンがこの後のキャリア形成にポジティブな影響を与えるものだと信じています。

真の美しい一人の女性として社会に出ることをアメリカのミスコンは教えてくれました。

一度、アメリカでミスコンを見に行ってはいかがですか?

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