アメリカでシニアデイケアでパートタイム介護士として働いた経験談

アメリカのとある州でシニアデイケア(いわゆる老人デイケア施設)で働いた実体験をご紹介したいと思います。

日本人が多い市でしたので、利用者も日本語が話せるシニアの方がほとんどであったり、2世で日本語で会話がある程度できる方などでした。

しかし中には英語のみしか話せない利用者さんも居て、英語の勉強になりました。

筆者の感想としては、頭の中で英語の文章を考えるスピードが速くなり、会話力が向上された、自信が持てたという感想に尽きます。

アメリカで同じような介護の業界で働きたい、またはアメリカでパートタイムでいいから働いてみたいという方の参考になれば幸いです。

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1.シニアデイケアはどんなところ?

シニアデイケアは年配の方が、平日の日中に通う通所型のケア施設のことです。

アメリカには日本の介護保険のようなものはないので、明確な規定がありません。

日本でしたら老人ホームや病院、診療所の一部であったりと医師や看護師が常駐していることが条件になっていますが、アメリカの場合はそうではありません。

筆者が働いていた施設は平日日中には使用しない教会の一部を借りてデイケアが行われていました。

日中独居が心配な高齢者や軽い痴呆症の高齢者が通っていました。

日本のような送迎はなく、家族の送迎もしくは地域のコミュニティバスでデイケアまで通う形態となっています。

デイケアでは看護助手による血圧などの健康チェック、1日2回の体操、アクティビティ(ゲーム、計算、工作など)、食事などを利用者さんに提供します。

利用者のご家族にとっては、仕事をしている日中に見守ってくれる人がいる、または活動による刺激もあるというメリットもあります。

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職員に特別な資格は必要?

日本と違って、特別な資格は必要ありませんでしたが、2年に一度更新する必要のある救急救命措置の資格を保持しておくこと、1年ごとの指紋採取が義務付けられていました。

筆者は日本での医療従事者の資格はありましたがアメリカでは資格を持っていませんでした。

それに比べてナーシングホームやホスピスなどではより医療的な行為も必要となるため、メディカルアシスタント(診療助手)やナーシングアシスタント(CNA:看護助手)、ナースなどの資格が必要となります。

シニアデイケアに通う方の条件として、一人でトイレに行ったりと移動ができること(杖の有無は関係なく)、ご飯が一人で食べられることが最低の条件となっています。

ですから、特別な介助は必要となることはなく資格を持った介護士である必要もありません。

ただし、シニアケアの施設の形態によるものですので一概には言えませんが、資格がなくても働ける職場もあるので探してみる価値ありですね。

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アメリカでパートタイマーとして働くメリットは?

アメリカでパートタイマーとして働くメリットは、英語の向上、お金を稼ぐ以外にももう一つのメリットがあります。

それは州税が課税される州で、未就学児のプリスクールと呼ばれる保育園に自費で通っているお子さんがいる場合には、パートタイマーとしてもちろんフルタイムでの勤務の場合でも税金の控除が受けられます。

プリスクールの費用はかなり高額であり、お子さんがいる移住や駐在、留学の場合でも英語の習得のためにプリスクールに通わせる方も多いので、両親が共働きであるとプリスクールの費用が税金の控除となることがあります。

州税は州によって異なりますので異なりますので行かれる週の州税について調べましょう。

シニアケアでの主な仕事内容とは

利用者である高齢者がデイケアに来られた時の主な仕事内容

  • 到着時の出迎え、ご家族に変わりがないかの確認と連絡帳を預かる
  • 歩行器や杖などを必要とする利用者さんは見守りして、席に案内
  • ある程度利用者さんが集まったら、椅子を丸く設置して体操する際の指導、見本となり指揮
  • 午後にも同様に体操の指揮
  • トイレへの誘導、声かけ、付き添い
  • アクティビティの手伝いと見守り
  • 食事の配膳、準備
  • 利用者さんの見送り

上記のような業務を行います。

特に特別な主義や介助は必要なく、身の回りや日中デイケアで快適に過ごせるようにお手伝いをします。

介護分野での業務経験がなくても、できるお仕事です。

介護の分野はアメリカでもニーズが高い職種ですので、外国人の雇用も積極的に行なっています。

アメリカで介護士の需要はあるの?

コロナ禍でさらに給与が良い職場を求める人が増えたため、介護職も離職が相次ぎ人手不足の状態です。

そのため介護分野では、外国人労働者の雇用やボランティアも多く募集しています。

コロナ禍では介護業界の就労ビザはおりやすくなっていると聞きましたので、介護分野での就労経験がある人には朗報ですね。

アメリカは日本ほど高齢化社会ではありませんが、日本のように病院に入院すると高額ですので需要はあります。

ただし給与はさほど良いわけではありません。

家計を支えるため、仕事が必要なためという理由で勤務せざるを得ない人がいるのも事実です。

まとめ

アメリカでパートタイマー介護士としてシニアデイケアで働いた経験談をもとに、働くメリットや需要についてもお話ししました。

介護分野での仕事は仕事内容、給与共にあまり良いものとは言えません。

しかし働くことで英語の向上や税金面でのメリットもあります。

高齢の利用者さんから聞く話はためにもなりますし、習慣や文化なども理解する上で大変ためになります。

英語が通じないから出来ないのではないかと悩まずに、対人業務のためゆっくりと話してもらいようにお願いするなど対処法もたくさんありますのでまずは初めてみましょう。

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