日本のちょうど反対側ウルグアイ。日本では認知度が低く、観光情報ですらアルゼンチンのおまけ。
しかし南米のなかでは治安や経済、雇用の安定性など群を抜いています。そして医療費や学費が無料であったり自然に恵まれているなど魅力がいっぱい!
今回はそんな穴場・ウルグアイに移住や長期滞在や永住を考えていらっしゃる方に向けて、ビザの種類、申請方法、費用をまとめて紹介します。
※申請方法は変更される可能性があります。最新情報はこちらのページを確認ください。
※申請料はUIという特別な通貨で表示されていてレートによって前後します。レートはhttps://www.bhu.com.uy/にアクセスし、左下のIndicadoresの真ん中にあるUIの数字をチェックします。その際、桁の見方がややこしいので注意してください。例えば4,5352UIのコンマは小数点を意味します。つまり4.5352ということになります。申請料が557,30UIと記載されていたら557.30×4.5352=2,527(小数点以下省略)ウルグアイペソとなります。
※2020年4月時点:ウルグアイの移民局ならびに関係機関は新型コロナウイルスの影響で緊急を要する業務以外の業務を行っていません。面接の予約等ができない状態になっています。
ウルグアイの移民事情。移住や永住が比較的簡単!
ウルグアイは移民を広く受け入れていて、他国に比べるとビザの取得や移住が比較的簡単でリーズナブル。
90日以内の滞在の場合、日本人はビザの申請は必要ありません。
入国時に90日間の観光ビザを自動的にもらえると考えてよいでしょう。
それ以上の滞在や観光以外のことをしたい場合はそれぞれに合った申請をする必要があります。書類はスペイン語で書かれた法的に有効なものを用意しましょう。
1.観光ビザの延長(Extencion de la visa de turista)
観光ビザを、一回に限り90日間延長することができます。
つまり合計で約6ヵ月間観光ビザで滞在できることになります。
【申請に必要なもの】
- パスポート
- メールアドレス、クレジットカード(オンライン申請の場合)
【申請方法】
1)移民局に行く
2)オンラインで申請する (以下参照)
・オンラインでアカウントを作る。
https://mi.iduruguay.gub.uy/registroで無料ユーザー登録をする。パスポート番号とメールアドレスを入力します。
・申請をする。
1で作成したアカウントを使ってこちらのページにログインし、項目を入力。パスポートの顔写真のページの写真を添付します。
申請が完了すると確認メールが届きます。不備があった場合、別途メールがくるのでそれに従って申請情報を訂正しましょう。
・支払いをする。
申請が無事に受理されると、支払い方法が記されたメールが届きます。
申請費用は若干前後しますが、現時点(2020年4月)で約2,500円です。
もし入国から90日を過ぎている場合の申請は3900円となります。
そうなんです、有効期限を過ぎていても少し多く払えば問題なく延長できるんです。
2.一時的住居権 (Residencia Legal Temporaria)
実は日本人がウルグアイに滞在する方法として「〇〇ビザ」と呼ばれるのは観光ビザのみ。
ウルグアイで勉強や仕事をしたい場合など、以下に該当する職種や目的であれば、この一時的住居権の申請をすることになります。
審査中も活動してよいとされていて、ビジターとして入国後に申請さえすれば結果を待たずに活動を始めることが可能です。
- 科学者、研究者、学者
- 先生、技術者、専門職
- 学生、助成者、インターン
- ビジネスマン、ディレクター、マネージャー、コンサルタントアドバイザー
- ジャーナリスト
- アスリート
- アーティスト
- 宣教師
- 上記に該当する本人の家族
- 人道主義者
- ウルグアイ政府から特別な許可を得た人
など。
(以上に該当しない人は次に説明する永住権の申請ができます。)
【 有効期間 】
基本的に2年間、更に2年の延長が可能。
学生は1年になりますが、受講するカリキュラムの年数に合わせて更新ができます。更にカリキュラムが終了後も2年間滞在することが可能です。毎年の更新が必要となります。
【申請方法】
■日本で申請する場合
ウルグアイ領事館に問い合わせます。
事前に受付時間や持ち物等、電話で詳細を確認することをおすすめします。
■ウルグアイ国内から申請する場合
1)オンラインでアカウントを作る。
https://mi.iduruguay.gub.uy/registro
このページで無料ユーザー登録をする。パスポート番号とメールアドレスを入力します。
2)オンラインで面接の予約を取る。
https://migracion.minterior.gub.uy/index.php/contacto
3)下記の必要書類を持って申請本人が移民局にいく。
(もしスペイン語に心配がある場合は、話せる人に同行してもらいます。)
【 費用 】
申請料が約6,300円、証明書カードの発行に約620円ほどです。
申請料は面接の予約をとる際にオンライン又はAbitabという支払い所に行って払います。カードの発行費は面接の際に払います。
書類不足などの不備があった場合、再度支払いをしなければならないので注意しましょう。
申請後、審査待ちの期間にウルグアイから出国した場合、再入国の度に約2,500円を払う必要があります。
【 必要書類 】
共通書類:
- パスポート
- 健康証明書(ウルグアイの病院で作成してもらいます)
- これまでに受けた予防接種の証明書(Vacunatorioというウルグアイ関係機関で発行してもらいます)
- 無犯罪証明書(ウルグアイ国内から申請の場合は日本大使館で用意してもらいます。2-3ヵ月かかるそうです。また五年以内に半年以上滞在した他の国がある場合は各国の領事館、大使館に発行してもらう必要があります。)
- 証明書用顔写真(写真付きのカードが発行されます)
- 滞在目的を証明する書類
上記は基本的に必要な書類であり、職業や目的によって更にプラスで必要な書類があります。
例えば・・・
■学生の場合
①どこで学ぶのか学校名や研究所名がわかる書類
②その学校または研究所が実際に存在することを証明する書類(私立の場合)
③Livilihoodと呼ばれる生活方法を記した書類(住居やどのように生計を立てるのか)
■アスリート、アーティスト、ジャーナリスト
①職業証明書
②雇用主の証明書
■先生、技術者、専門職
①会社から発行されたレターヘッド(何をするのか、収入、期間等が書いてあるもの)
②その会社が実際に存在するのかの証明書(民間企業の場合)
18歳以下の申請(保護者が同行しない場合)には、6カ月以内に発行された保護者の許可証、誕生日の証明書、ウルグアイで親に代わって保護者となる人が記載された書類などが必要になります。
3.ウルグアイ永住権 (Residencia Legal Definitiva)。4つの取得方法
永住権は期間を制限されることなく永住でき、何度でも入国出国ができるビザです。
特別な申請資格はなく誰でも申請できます。
一時的滞在者ビザの取得に該当しない場合を含め、全ての人が申請できます。
4つの申請方法があり、ウルグアイ人と家族関係(婚姻、パートナー、など)があるかないかによって申請先が変わります。
① 関係がある場合
【 申請方法 】
1)Ministerio del relaciones exterioresのウェブページで面接の予約をする。
2)支払いをする
3)面接に行く
【 必要なもの 】
- 本人のパスポート
- 関係のあるウルグアイ人のID
- 関係を証明するもの(婚姻届け、パートナー証明書など)
連続する5年以上同棲しているカップルは事実上のパートナーとして申請ができますが、それを証明する書類を用意する必要があります。
これを機にパートナーシップを利用して公式にパートナーになる方が簡単かもしれません。
< 費用 >
無料
② ウルグアイ人との家族関係がなく、ウルグアイに0~7年以下の滞在の場合
【 申請方法 】
1)オンラインでアカウントを作る。
https://mi.iduruguay.gub.uy/registroで無料ユーザー登録をする。パスポート番号とメールアドレスを入力します。
2)1で作成したアカウントを使って、こちらのページにログイン、面接の予約をとる
【 必要なもの 】
- 証明写真2枚
- パスポート
- パスポートのコピー2枚
- 無犯罪証明書
- どのように生活するかを書いた書類
- ワーキング健康証明書
- 入国した日がわかるもの(パスポートの入国時スタンプなど)
- 収入証明書(公会計士による)
- もし婚姻届け等を申請中であればその証明書
- 住所証明書(住んでいるところの地域管轄警察署で発行)
【 費用 】
申請、カード発行 合計:約6,700円
③ウルグアイ人との家族関係がなく、ウルグアイに7年以上20年未満の滞在の場合
【 申請方法 】
7年未満の申請と同じく、アカウントを作成し予約をとります。
【 必要なもの 】
- 1~4は上と同じ
- 病院やクリニックにかかったことがあればその履歴証明書
- 学校に通った履歴
- 職歴証明書
- 7年以上滞在している証明書
また永住権をもっていても、ウルグアイの国民とは全く同じ権利を持つことはなく、例えば選挙権や警察、役所などの公的機関での仕事はできないなどのきまりがあります。
【 費用 】
申請、カード発行 合計:約6,700円
④定年・年金受給者
【 申請方法 】
個人での申請はできず、大使館を通じての申請が必要です。
他の申請者と違う特典や条件があります。
【 特典 】
例えば、関税がかからずに
- 家財道具を持ってこられる。(永住権を得てから6ヵ月以内)
- 車を持ってこられる。(ウルグアイに滞在4年以降)
そしてもちろん日本からの年金受給が認められています。
【 条件 】
- US100.000ドル (おおよそ1千万)以上の家を買わなければならない
- 月US1500ドル以上の年金受給がある
など。
長期滞在のちょっとした裏技もある。(参考程度)
ここまで紹介してきた方法のほかにもう一つ。実際に多くの外国人がこの方法で長期滞在しています。
それはアルゼンチンに行って帰ってくる!
ウルグアイからアルゼンチンのブエノスアイレスまで片道最短2時間のフェリーで行って帰ってくる。
たとえ日帰りでも問題ないようです。
私も実際にしましたが、用があったので数日滞在してから再入国しました。これでなんの申請もなしに観光ビザが新たに90日分もらえました。おまけにタックスフリーの手続きもして、後日14%の返還金が戻ってきました。
これが何度でも通用してしまうようです。
しかし1~3の申請費用とフェリー代を比べると申請した方が安あがりかもしれません。
ただ申請の手間を省いてカンタンに長期滞在したい場合はこの方法でも違法性はありません。
また、電話で問い合わせをしたときに「観光ビザの更新を行わず3年滞在したとしても、出国時に50USドル程度の罰金を支払えば大丈夫。完全に6ヵ月以内の滞在とわかっているのならば観光ビザの延長をした方がいいけど、それ以上の可能性があるなら、なにもしないで出国時に罰金を払った方がお得よ。」と教えてくれました。
再入国できなくなるなどの取り締まりもないそうです。
あくまで個人の意見として捉えた方がいいかもしれませんが、彼女は以前空港の入国審査員をしていたそうです。
ウルグアイの長期滞在ビザと永住権まとめ
日本人がウルグアイに長期滞在、移住するのは驚くほど簡単です。
条件も厳しくなく、費用も諭吉でおつりが来ます。
滞在方法は大まかに分類すると3種類、目的次第で必要書類が若干異なるので確認が必要です。
また実際に関係機関に電話で問い合わせると電話口の相手によって答えが違ったり、合法じゃないけど違法でもないから大丈夫な方法を教えてくれたり、南米らしい楽観的な対応をされました。
必要書類の欠如などがあると費用を再度支払わなければならないことを考えると、もし時間に余裕があるのであればメールでのやり取りにする、電話の場合は会話を録音をするなどの対策をとることをおすすめします。
日本語でのウルグアイビザ情報は少ないので、少しでも役に立てていただけたら嬉しいです。
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