パラグアイへ旅行や移住でやってきた場合に、パラグアイ人と付き合っていかなければなりません。
どんな性格や特徴をもっているのか知らないで付き合っていると、痛い目にあうかもしれません。
ここでは、パラグアイに住み、5年経つ在住者が、パラグアイ人の性格や特徴をお伝えします。
パラグアイ人の特徴は、人懐っこく、暑い国特有のラテン気質、陽気ですが、約束をするときには要注意です。
事前におおまかな性格や特徴を知っておくことは、とても大切になってきます。
※パラグアイ人といっても人それぞれ個性があり、個人的な見解が含まれます。ここでは、全体的なおおまかな特徴というイメージで捉えて頂ければと思います。
1. 人懐っこい
バスに乗るために待っている間や、お店に入ったときに、パラグアイ人はすぐに話しかけてきます。
子供が一緒だと「子供はいくつ?」とたずねられたり、「どこに住んでいるの?」「パラグアイに住んで何年になるの?」など、たいがいは決まりきったことを聞いてきます。
いくら「スペイン語が分からないんだ」と言っても、気にせず延々と30分以上は話しかけてきます。
とにかくおしゃべり好きです。
2. 女性がたくましい
男性ももちろん働いていますが、女性は赤ちゃんを子育てしながらお店を経営したり、訪問販売したりしています。
日本だと働くときに「赤ちゃんや子供は一緒に来たらダメだ」という考え方がありますが、こちらでは赤ちゃんや子供を連れて仕事をしています。
また、子供にも仕事を手伝ってもらったりしています。
都会ですと、どこかの企業に勤めたりもしますが、女性に多いのは掃除婦、料理婦、お店の店員、子守りの仕事などです。
働き者で、仕事をかけもって働いている人も多いです。
3. いつもマテ茶を飲んで座っている
パラグアイ人のイメージと言えば、いつもマテ茶を回し飲みしながら、椅子に座りおしゃべりをしている感じです。
ここは寒暖の差が激しくて、20度〜30度の寒暖差に体がついていかず、「なんだか体がだるい」と感じることが多くあります。
なので、頻繁に座って休み、薬草がたくさん入ったマテ茶をたくさん飲みます。
薬草はその日の体の症状に合わせて自分で薬草を採ってきて、叩いてつぶし、水やお湯に入れてマテ茶とともに飲みます。
この薬草はパラグアイ人なら誰でも詳しく、一見雑草にしか見えない草でも、
「これは〇〇に効くんだよ」
「あれは〇〇に効くんだよ」
と、とても詳しいです。
4. 短気ではなく温厚だが、陰湿な面がある
表を歩いていて表立って喧嘩する姿はあまりみかけません。
しかし、母親が自分の子供を叱るときにものすごい剣幕で「こらー!」と追いかけていき、父親が「まぁまぁ」となだめている姿やお酒が入ったときの大騒ぎは目撃します。
見かけるのはそれくらいで、普段はあまり感情をあらわにしません。
どちらかというと温厚であり、グアラニー族の血が入っているせいかもしれません。
グアラニーの血が入っていなさそうなスペイン系の人は気性が荒いように感じます。
真実であってもなくても、うわさ話は大好きですし、陰で気に入らない人の悪口を言い続けます。
これは日本人と似ている感じがします。
5. 朝が早い
パラグアイ人の朝は早い。
夜明けとともに動き出します。
朝はどこも女性がほうきを手にして表の掃除をしています。日本の昔の風景ってこんな感じだったのだろうか、と思います。
学校は7時から、病院は6時半ごろから、市役所も7時ごろから、お店は6時や7時ごろから開いています。
一年の大半が暑い国なので、早朝が一番涼しく、体が動きやすいから早朝に活動するのかもしれません。
7. ラテン気質
陽気な音楽を車に乗せたスピーカーから爆音でながしています。
昼間からうるさいときもありますが、大半は夜中から明け方にかけて大音量で音楽をながします。
うるさくて寝られません。
パラグアイ人との会話は陽気な感じで楽しいですが、約束事をするときは要注意です。
業者に頼むことも、友人にお願いすることでも、「いいよ!」と言われても、やってくれないことが多いです。
時間を約束してもちゃんと時間通りに来ることはめったにありません。
事前に3回くらい本当にやってくれるのか聞きましょう。
万が一「明日ね」と言われたら、本当に明日やってくれません。
「明日ね」というのは相手と喧嘩にならないように断る文句です。
喧嘩をしないように嘘を言います。
8. 子供や妊婦さんには優しい
バスに乗るとき、小さい子供を連れていたり、妊婦さんが乗ってくると、ほぼ100%誰かがすぐに立ち上がり「座りなさい」と席を譲ってくれます。
また、お店や公共の場で並んでいると「前に行きなさい」と並んでいる人たちを越して先に手続きをしてくれたりします。
9. 欲しいものは自分ものに
日本人は人の物と自分の物の区別がついているのは一般的です。
しかし、パラグアイ人はこれは人の物、これは自分の物、という概念が薄く、目の前に欲しいものがあったら人の物でも自分ものもになります。
見ていても持っていく場合があるので、大事にしたいものは、とにかく人前で見せないよう注意しましょう。
10. 男性が女性を何人もかこう話をよく聞く
お金のある男の人は女の人を何人もかこいます。
パラグアイはまだ貧乏な国で、底辺層の誰かからお金をもらわないと生きていけない人は、お金のある男についていき、かこってもらうというのがいまだにあります。
男性も女性も結婚していてもしていなくても、あまり関係ないようです。
11. 正直者が多い
ある程度親しくなっていくと
「正直な人たちだな」
と思うことが多いです。
しかし、商売をやっている人は、相手が日本人だとわかると、「日本人はお金があるから高く言っても買ってくれるはず」と思って、現地の相場より高く言ってくることが多く感じます。
現地の相場を知らずに購入する外国人(日本人含めて)が多く、後から「騙された~」と言っている人を聞きますが、観察していると騙される方が悪いな、と思ってしまいます。
やはり傾向として、日本人は騙されやすい部類に入ります。
何か大きなものを購入するときは事前にじっくり現地のリサーチをしてからをお勧めします。
しかし、最近の若者はそのへんの情報を知っているようで、慎重につきあうようです。
パラグアイ人の特徴。うまく付き合っていくためには
正直者で、人懐っこく、温厚、ラテン気質なので、会話をすると楽しいです。
しかし陰湿な面があり、すぐに人のものをとります。
深い付き合いは避けたほうが無難です。
そして、男性は何人も女性をかこう話しをききます。
結婚をしている、していないにかかわらず、男性も女性も色目を使ってきますので、お気をつけ下さいね。