ペルーには、日本にはない文化や習慣があります。
ペルーに住んでいると、驚くことや今まで知らなった文化を知れることがあります。
ここでは、筆者がペルーに住み、知った9つの文化や習慣についてご紹介します。
1. 日本では考えられないペルー人の挨拶・3パターン
ペルー人の挨拶には、大きく3種類あります。
- 男性と男性
- 女性と女性
- 男性と女性
が挨拶する際にそれぞれ違いがあります。
男性と男性の場合:
お互いに握手をして「元気かい?」と聞いて挨拶をします。また、ペルー人の中にはハイタッチをしてから、拳を合わせる挨拶もあります。
女性と女性の場合:
基本的には、頬っぺたにキスをして挨拶をします。
しかし仲がすごく良い場合は、ハグをしながら頬っぺたにキスをします。女性同士で男性のように、握手をして挨拶することは滅多にありません。
男性と女性の場合:
互いの頬っぺたにキスをします。初対面の人に対してもこのような方法で挨拶をするので、初めてペルー観光される方は恥ずかしいかもしれません。
恥ずかしいからといって、握手やお辞儀だけをすると嫌われていると相手に思わせてしまうので注意しましょう。
日本では男性と女性が頬っぺたにキスをすることは、カップルでしか考えられないので最初は戸惑うと思います。
2. 日本語の「バカ」や「アホ」は現地では食べ物を表す
ペルーには、野菜やお肉が売られている市場があります。
そこで、「バカ」や「アホ」という言葉を耳にしました。ペルー人の友人に日本語では、「バカ」や「アホ」は悪口だと伝えると笑っていました。
市場から帰ってこの2つの言葉の意味を調べると、「バカ」は「牛」という意味があり「アホ」は「ニンニク」のことでした。
ペルー人の友人は、「もし日本のスパーで牛肉やニンニクを見かけたらスペイン語で発言しないように気を付ける」と言っていました。
ペルー人は冗談が大好きなので、一度意味を教えると「バカ」や「アホ」と呼んでくることがあります。
この2つの言葉のおかげで、沢山のペルー人と仲良くなれました。
3. 生活に音楽とダンスは欠かせない
南米と言えば、ダンスとイメージを持たれている方もいると思います。
ペルーの生活には、ダンスと音楽は欠かせません。祝い事や、お酒を飲む際には必ず音楽とダンスもセットで付いてきます。
若い人はレゲトンという、ラテン音楽とヒップホップが融合した音楽を聴きながらダンスを踊ります。大人はサルサやクンビアという、ラテン音楽を聴きながらダンスを踊ります。
ペルーに住んでいると、毎日車の中やショッピングモールの中でこれらの音楽が流れています。
ペルー人は誕生日や金曜日・土曜日には、音楽を大音量でかけてダンスを踊ります。
日本人はお酒を飲むときは会話を楽しみますが、ペルー人は雰囲気を大切にして会話よりもダンスをしてリラックスします。ペルー人がいつも陽気でいられるのは、プライベートを満喫しているからだと感じました。
4. ジャガイモは食卓に必ず出てくる
ペルーには、3,000種類以上のジャガイモがあると言われています。市場やスーパーに行っても、他の野菜に比べてジャガイモの種類だけ比べ物にならないくらい多いです。
ペルー人の主食はご飯とジャガイモで、ジャガイモに関しては必ずと言っていいほど食卓に並んでいます。
調理方法が様々なので飽きることはありませんが、ペルーに来て数カ月で体重が増えましたが原因はジャガイモの食べ過ぎでした。
ペルー人はポテトフライが大好きで、外食する時はポテトフライを食べている人が多数います。
ソースはケチャップやマヨネーズだけでなく、特性ソースがあって美味しいです。
ペルー観光される際には、是非ペルー産のジャガイモを味わっていただきたいです。
5. 新年は黄色の物が幸運を呼ぶと言われている
ペルーのお正月が始まる前に、お店で黄色の洋服やズボン・下着が販売されていました。
なぜ黄色の服や下着が沢山販売されているのか尋ねてみると、ペルーではお正月カラーがありそれが黄色だと言われました。
黄色の衣服を着ることで、その年の運が上がるそうです。
そのため、ペルーでは新年は街中で黄色い服を着た人を見かけます。
ペルー人は言い伝えなどを忠実に守る性格なので、このようにみんなが同じ行動を取ります。
6. クリスマスや正月はお店が開いていない
ペルーのクリスマスやお正月は、日本と異なる点が沢山あります。
その中の1つが、お店を開かないという点です。
日本のショッピングモールでは、セールなどがありこの2日間はお店としては大事な日です。
ペルーではクリスマスやお正月はしっかりと休むことが優先されて、レストラン以外のお店は閉まっています。
ショッピングモールに行った際には、食品売り場は完全に営業をしていなく、おもちゃ売り場やファッション系のお店も閉まっていました。
会社などもクリスマスとお正月は基本的に休みにしていて、出勤する場合は日給を2倍にするなど工夫がされています。従業員に対して良心的なので、ペルーのクリスマスやお正月も魅力的です。
補足:
ペルーでは1月1日に日付が変わった瞬間にブドウを12粒食べます。これは1年間通して、健康・幸せに過ごすために12か月分という意味を込めて12粒食べます。12粒食べ終わるまでは、話すことが許されず食べ終わってから話すことができます。
7. 10月31日はペルー料理の日
ペルーで10月31日は、「ペルー料理の日」と言われています。
この日はペルー料理を食べる文化があって、家庭でもレストランでもペルー料理が食べられます。ペルー料理は世界的にも有名で、ペルー料理を食べるためにペルー観光する人もいます。
私も10月31日に、ペルー料理の「セビーチェ」をレストランで食べました。
セビーチェは、魚介を唐辛子やレモンで和えた食べ物です。この日はレストランによっては、割引などもあるので、家で食べるより外食した方が得した感があります。
10月31日にちょうどペルーにいるという方は少ないと思いますが、もしも10月31日にペルーに滞在する時があればペルー料理を食べてみてください。
ペルー人にも、「ペルー文化を良く知っているね」と褒められます。
9. 屋台料理を年中楽しめる
ペルーの屋台料理は有名で、安くてボリューム満点の料理を楽しめます。
屋台では、ペルー料理・ハンバーガー・チャーハンなど多くの種類の料理が売られています。値段は安くて3ソレス(約90円)で、高くても6ソレス(約180円)なのでお手頃です。
タクシーの運転手さんは、ご飯を食べる時間があまりないので、すぐに食事を済ませるために屋台料理を食べることが多いです。
屋台料理に関して詳しいタクシー運転手さんは、どこの屋台が美味しいのか知っています。
ペルーでは移動手段としてタクシーが使われることが多く、私も普段からタクシーを利用することが多いです。タクシーを利用する際には、どこの屋台がおすすめか尋ねるようにしています。
日本で屋台料理が食べられるのは祭りがある時のみなので、ペルーで毎日屋台料理が食べられるので嬉しいです。
ペルーの宗教。カトリック教徒が9割以上
ペルーの街には、日曜日には多くのカトリック教徒が教会に行きます。
車に乗る際には、安全運転を願って祈る姿をよく見かけます。国民の9割以上がカトリック教徒で、行事なども頻繁に行われます。
カトリックの行事で有名なのが、「インティ・ライミ」という祭りでマチュピチュのあるクスコで開催されます。開催される日付は6月24日で、6月はインティ・ライミの影響から多くの観光客がクスコに訪れます。
インティ・ライミとは、「太陽の祭り」という意味があり、太陽の存在を称える祭りのことです。
インティ・ライミは、南米の3大祭りの1つで有名なので6月にクスコに行く際には是非ご覧になってください。
9つの文化・習慣を知っておくと良い
今回は、ペルーの文化や習慣についてご紹介しました。
観光する前や移住をする前などに、ペルーの文化や習慣を知っていると心構えができます。
今回お伝えしたことを参考にしていただき、ペルー観光やペルーでの生活を満喫してください。