パナマには全ての国の人々がいると言っても過言ではないでしょう。
民族は、多種多様です。
基本的には白人、黒人の混血、先住民で形成されています。
インディヘナと呼ばれる先住民もクナ族、エンベラ族、ノベ・ブグレ族と存在しています。
パナマ運河建設で労働者や技術者としてきた人達や、文化的ルーツを持つ人達には中国人、アフリカ人、スペイン人、イタリア人、アラブ人などがいます。
この人種の多様性はパナマの文化遺産だと言われています。
パナマ人をひと言で表すと陽気で思いやりがある。
とりあえず、今日を楽しく生きよう!彼らを見ていると小さい悩みがどうでも良くなります。
世界中、どこにでもいい人もいれば、悪い人もいます。それは、自分次第でどんな人達に出会えるかだと思っています。
今回は、多種多様なパナマ人についてお伝えします。
民族のワールド
パナマの人種を語るうえでインディヘナの存在は欠かすことができません。
ペルーなどの先住民はよく知られていますが、パナマにも先住民がいることは、あまり知られていないと思います。
彼らは、それぞれの民族衣装を着て、独自の文化を守っています。
それぞれの自治区も存在して、パナマ政府も彼らを大切に守っています。
クナ族
クナ族は、コロンビア側のカリブ海、サンブラス諸島に住んでいます。365の島からなり、80の島にクナ族が住んでいるようです。
この島は、彼ら以外住むことはできません。
彼らは観光業で生計を立てています。パナマシティーに行くとよく見かけるのが彼らです。
女性はモラと言われる刺繍の服を着ています。
そのデザインは幾何学模様や種族の信仰や、野生の植物や動物を表わしているようです。
とても細かく、ひとつの作品が出来上がるのに、数ヶ月かかる様です。
私もサンブラス諸島に2泊3日でキャンプにいきましたが、そこは、まさに天国に近い島でした。
彼らは、とても物静かでシャイでしたよ。
新しい文化を取り入れながら、魚を取ったり、ココナッツご飯を作ったり、自給自足の生き方を守っていました。
エンベラ族
エンベラ族は、パナマシティーの北側、パナマ運河の水門に水を供給する人口湖アラフエラ湖に流れ込んでいるチャグレス側の上流に暮らしています。
彼らは商売上手で、誠実で明るい民族です。
パナマシティーからツアーがあり、彼らの文化を体験する事ができます。
タグアというヤシの木の実で作るかごやお面を民芸品として売っています。
彼らは体にハグアという木の樹液のタトゥーを入れる文化があります。
本来、彼らは上半身裸だったのですが、観光業の為にビーズで作った上着を着るようになった様です。
ノベ・ブグレ族
ノベブグレ族はパナマ中央からコスタリカ側の山に住んでいます。
彼らはパナマのコーヒー農園の労働者として無くてはならない存在です。
それから、移住者や一般のパナマ人の庭掃除や家事などの仕事もしています。
私達の住んでる町は、コーヒー農園が多いので、街に出ると彼らと普通に会うことができます。
コーヒーの収穫時期に、山から出稼ぎに来て街で暮らす人や、そのまま農園主が立てた掘っ建て小屋に住んでいる人達もいます。
今でも、彼らは薪でご飯を炊いて食べています。
彼らは、どこかしらアジア系の人に似ていて親しみを感じますね。
子供たちはとても明るく人懐こいです。
残念な事に、男の人は酒に溺れてる人がいて、街でもよく見かけます。
2018年、ミス ユニバースにノベブグレ出身のRosa Iveth Montezuma が選ばれたんですよ。
パナマが先住民の人々を誇りに思っているのが分かりますよね。
パナマ人の基本的な特徴や性格
挨拶が上手
散歩をしていると オラ、ブエノスディアスと全然知らない人でも挨拶をしてきます。
銀行や、公共施設やレストランに入ってくる時も、オラ、ブエナスタルデスと言いながら入ってきます。
初めは照れましたが、親しい人どうしはほっぺにチュのハグをします。
残念ながら、友達同士はコロナの影響でやらなくなっています。
お互いをほめる
子供は親を尊敬しているし、親も常にミ アモール 私の愛しい子 と言ってハグしています。
男の子は、マザコンかと思うほど、愛情表現がすごいです。
それを知らないでパナマ人と恋愛や結婚をすると、私達日本人は嫉妬するかもしれません。
日本人は、あなたのお子さんは頭がいいですね。と言われると、そんな事ありませんよと謙遜しますよね。
しかし、彼らは有無を言わさず、そうですよ。と答えます。
自尊心が強い
携帯の待ち受けやアイコンは常に最新の自撮りの写真です。
カメラを向けると老若男女問わず、白い歯を出し、ニコッと笑いカメラ目線のポーズをとります。
これは、ほんと羨ましい。この自信たっぷりのポーズは彼らの子供をほめる子育てのたまものだと思います。
陽気で明るい。お祭り好き
これはパナマ人だけでなくラテンアメリカの特徴かもしれませんね。
いつも明るく陽気です。バスに乗っても音楽がバンバン流れています。
クンプレアニョスの誕生日も、大音量の音楽と花火で祝います。可愛いキャラクターを叩く、ピニャータ割りを始めてみた時はビックリしました。
基本的に女の人はよく働く
子供達が通っていたインターナショナルスクールは理事長、校長先生を始め女の人でした。
男の先生は数える程しかいませんでした。
女の人もしっかり自立して働いています。
銀行やお医者さんなども女性が多いように感じます。
それは、家事をするお手伝いさんを安い賃金で雇うことができる環境があるからだと思います。
もうひとつのパナマ
隣国からおわれて来た人達
政治が不安定なベネズエラやニカラグアそして隣国のコロンビアからの移住者も多いです。
パナマはUSドルなので、それも、彼らにとって大きなメリットです。
ベネズエラやコロンビアから来た人達は、学歴の高い人が多く、教師や建設業の会社経営をしてる人がいます。ニカラグアからの移民はレストランや中国人のお店などで働いています。
特に、ベネズエラ人は国を追われてきているので必死に働いています。レストランのウエイトレスはほぼベネズエラ人です。
のんびりしてるパナマ人より知的で、てきぱき働く彼らに仕事を取られているように感じます。
危険な場所もある
皆さんがイメージしている危険な場所もあります。
ドラッグを発見したとニュースでも時々やっています。
でも、10年住んで身近でそれを感じる体験は1度もありませんでした。とても、穏やかに過ごしています。
当たり前ですが、住む場所、危険な場所や夜は出歩かないなど、常に意識し気をつければいいのではないでしょうか。
パナマ人の結婚観や恋愛感
パナマは貧富の差が激しいです。
しかし、恋愛観や結婚感は貧富の差に関係なく同じような気がします。
1日 30ドル建設現場で働いているお友達
彼は窓もない家に住んでいます。週末に安い給料が入ると、その中から母親にいくらかあげていると言います。
週末は隣近所のお友達が集まり、サッカーの試合。
月に何回か地区大会もあるらしく、彼らにとって最高の娯楽のようです。
話を聞くと日本の草野球に近い感じがしました。
そんな彼には常にちがう彼女がいます。彼はとても優しく、思いやりがあり我が家に遊びに来る時はいつもアボカドやマンゴーを持ってきてくれます。
彼は典型的なパナマニアンかもしれません。
その日、その日を精一杯生きて、楽しんでいます。
お世話になっている、おじさんと娘さん
おじさんと、娘さんはそれぞれ、一般的なパナマニアンが住んでる一軒家に住んでいます。
おじさんは85歳です。奥さんが亡くなり、お手伝いさんと住んでいます。
おじさんにも、結婚前に生まれた母親違いの子供がいます。その子供達が遊びに来ると、僕の息子だよ、娘だよと嬉しそうに話してくれます。
実子は3人と聞いていたので、はじめは戸惑いましたが、それを実子達もちゃんと受け入れているのを見て、彼らのふところの大きさに驚かされました。
娘さんは45歳の独身、話を聞くと彼氏は何人かいたようですが、浮気しない人を探してるから結婚出来ないと言っていました。
それを聞いた時、大きく頷きました。
良く、ラテン系は時間にルーズだと聞きますが彼女は例外、逆に私達がパナマニアンですかと言われています。
証券会社に働いてる友達
彼はシティーの高級マンションに住んでいます。それぞれ母親違いの子供が4人います。
彼は、優しく気の利く人でとても細かいです。
母親違いの子供達ですが、一緒に旅行や食事によく出かけます。
日本人の感覚からすると考えられませんよね。
それができてるのは、周りの人の理解があるからだと感じます。
カトリック教の影響もあると思います。
隠さず、全てを話し、周りもそれを受け入れる寛大さにおどろかされました。
ありのままを受け入れ、皆で子育てをする姿勢は見習いたいなと思いました。
お解りのように、パナマの男の人は情熱的な人が多い様ですね。恋愛に関しては寛大の様です。
しかし、全ての人がそうではないですよ。ちゃんと夫婦で仲良く暮らしてるお友達もいますから安心してください。
パナマニアンのまとめ
いつも明るく、陽気なパナマニアン。
結婚や恋愛に関しても寛大で、常に前向きに考える彼らから元気をもらっています。
長い歴史の中で、いろんな国の人達を受け入れ一緒に暮らしているパナマ人。
少子高齢化で移民受け入れを考えなければいけない日本も、そんな彼らに見習う所がありそうですね。