パキスタン在住者が明かす本当の治安事情

パキスタン在住者が明かす本当の治安事情

パキスタンは安全な国?それとも?本当にテロはある?何に気を付けるべき?など、実体験をもとに解説していきたいと思います。

はじめに:在留届の提出

海外長期滞在するにあたって必要なこととは何でしょうか。

それはまず、外務省に「在留届」を提出することです。三ヶ月以上滞在する場合には提出が義務付けられています。

現在はオンラインで提出することができるので、こちらより確認して下さい。

オンライン在留届(ORRネット)

こちらに登録しますと、在外日本大使館より、色々なお知らせが届きます。

筆者の場合は、パキスタン日本大使館から過去に受け取ったメールの内容を見てみますと、

  • 日本とパキスタン両国の、コロナ水際対策最新情報
  • 宗教行事・祝日における注意喚起
  • 政治情勢変化における注意喚起
  • パキスタン国内で起きた事件・事故に関する注意喚起
  • 新年祝賀会のお知らせ

などでした。

1.はコロナ禍の現在、各国の水際対策がすぐ変更になっていたので、帰国・渡航準備には必須の情報でした。

2・3・4は治安と直接関係があります。

パキスタンはイスラム教の国です。

宗派が存在し、宗派間での対立があります。また、国民の政治参加意識度が高い国で、政党間の対立もあることから、宗教・政治的な理由で事件が起こりやすくなっています。

また、パキスタンは銃社会であり、一般市民が銃を所持していることがよくあります。

銃所持許可証を警察が発行していますが、一般人が闇で銃を取引できるケースも多く、発砲に関連した事件も多いです。

日本ではニュースにならないような事件に関しても、「注意するように」とメールが来ます。きちんと在留届を提出して、事件事故に遭遇しないためにはどうするか、万が一遭遇してしまったらどうするか、などはきちんと確認しておきましょう。

自分の身を守るための行動です。

日本ではない、という意識を常に持って行動しましょう。

また、同じく外務省のホームページから危険度を調べて、万が一の事件事故に備えて下さい。

海外安全ホームページ:パキスタン 危険・スポット・広域情報

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パキスタンで注意すべき犯罪は?すり・泥棒・詐欺・その他

日常生活で気を付けること、それは外出時にはしっかり施錠することです。

貴重品をきちんと管理することです。

自宅だけでなく、ホテルやホステルでの滞在も同様です。

いつどこで、誰があなたの所持品を狙っているかわかりません。

私達日本人は、「日本」という国のイメージから、いいものを持っていると思われがちです。きちんと管理しましょう。

町にくり出せば、今度は物乞いの老若男女、そしてニューハーフやらが集まってきます。

しつこいくらい付いて来ます。

店で買物をしていても、店の中にまで入ってきて物乞いをします。

たいてい10~20PKRをあげれば去っていきますので、面倒な思いをする前にお金をあげるのがいいと思います。

お店でぼったくりに合わないためために、価格の相場を調べたり、他の店と価格を比較したり、自分の言語能力を磨くのも一つの方法です。

ほんの小さなことから、大きないざこざになる可能性もあります。

また、女性の一人歩きはやめましょう。

信頼できる男性と外出して下さい(配偶者やその家族と一緒に等)。「住む」のと「短期の観光」では、感覚が違います。

馴れ馴れしく近づいてくる男性もいます。

優しくしてくれたから、とこちらも気を許して油断しないように。電話番号、メールなどは気軽に交換しないようにしましょう。

しつこくされるケースもあるようです。自分の意思できちんとものが言える、断ることができる、くらいの語学力は必要かと思います。

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移動・交通での注意点

公共機関利用中は、しっかり自分の荷物を確保してください。

また、女性専用スペース・入口があります。

男性がもし間違って女性用スペースに入ってしまったり、女性用入口から乗車してしまうと、乗客の女性から文句を言われますし、駅構内にいるセキュリティーから注意されます。

タクシー・リキシャ料金は、メーター制ではなく、乗車前の交渉で値段が決まります。

外国人だからといって、法外な値段をつけてくる可能性もあります。

リキシャであれば、3~5キロメートルくらいの移動で200~300PKRほどで済みます。

タクシーはもう少し高め。

ある場所に用事が合って行く、用を済ませて帰りも利用する場合。

運転手に頼んでおけばおけば10分でも20分でも待っていてくれます。往復料金は頑張って交渉してみて下さい。

政治集会・ストライキなど

2022年4月、イムラン・カーン首相に対する不信任決議案が可決され、首相が解任されました。

パキスタン全土でイムラン・カーン支持者が他政党に対しストライキを行い、主要道路が閉鎖され集会が開かれたりしました。

主要な政治家にまつわる集会だけでなく、物価上昇に抗議する人達や地元政府への不平不満を表現する手段としても、ストライキが頻繁に行われています。

主要幹線道路を閉鎖してタイヤに火をつけたりしてストライキをします。

車での移動が困難になるので、はた迷惑でもあります。このような場面に遭遇したら、車からはむやみに下りないほうが良いです。

ケンカに巻き込まれます。

女性がいる場合はしっかり窓を閉めて下さい。

迂回路がある場合は良いのですが、ない場合は酷い渋滞の中をUターンしたり、ひたすら車の中で待つしかありません。

大都市でも、地方都市でも、予測不能なストライキが起こります。選挙時にもこのような混乱が見られます。

日頃から情報収集をし、ニュースにも敏感になるとよいでしょう。

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宗教行事・イスラムの祝日

ラマダーン(断食月)中、みんなお腹がすいてイライラするので、ケンカが多くなると言われています。

これは本当です。笑

家庭内でもよくもめ事になるので、外でも揉め事が起こるのは避けられないでしょう。所詮はみんな、人間なのです。

断食明けのイードや、犠牲祭のイードは祝日になります。

人が集まればケンカが起こりやすくなります。

イードショッピング中、例えばマーケットで客同士のケンカ・お店と客のケンカ、警察と客のケンカなど、銃の発砲も含めて、色々なことが起こります。

こういう時期に、人の集まる場所には出かけない方が賢明だと思われます。巻き込まれたくなければ。

また、イスラム教スンニ派、シーア派、シーア派イスマイリーと宗派により行事が異なります。

一般道路を閉鎖してまで宗教行事にのめり込む人たちもいます。

この行事で、携帯電話が丸1日使えなくなるなど、通信事情に影響することがあります。

外では警察やレンジャーが銃を持ち監視し、警察のヘリコプターが空からも監視をします。

セキュリティーが厳しくなります。イスラム暦のカレンダーをチェックして、外出するのは控えた方がいいです。

突然歩いていた道路が閉鎖され、バリケードがはられ、警察が金属探知機などで一般の通行人を全てチェックすることもあります。

非常に迷惑な話です。ああ、またか・・ぐらいの気持ちで対応しないと、やっていけません。

本当にテロはある?誘拐は?

2022年になってから、大都市カラチで中国人に対する自爆テロがありました。

現在パキスタンでは、中国との「一帯一路」構想により、中国人労働者が増加しています。

南は、カラチの沿岸部から、北の中国国境付近まで、道路や鉄道で繋がる大インフラ構想です。

中国人労働者はパキスタンで生活をするわけですから、中国の生活様式やら文化をそのまま持ち込みます。

また、中国語を学べる学校や大学も増えました。

イスラム教徒にとって「ハラーム」である行為も、中国人にとっては普通のこと。このような宗教観・文化の違いから亀裂や不信が生じ、テロ行為が起きてしまう理由になるようです。

私達日本人はよく中国人に間違えられます。

中国人!と言われたら、日本人だ!!!と言い返しています。注意しましょう。

誘拐もある

アフガニスタンとの国境地域(パキスタン北西部、KP州、バロチスタンなど)は、パキスタン国内でもテロが多い地域と言われています。

なぜテロがなくならないのか、なぜテロがおきるのか?

イスラム教を深く学び、現地で生活していると、人々の考えの根底にあるものが見えてくるような感じもします。

宗教と貧困や教育格差、社会問題など、全てが連鎖しているようにも見えます。

いわゆる「西側」の軍事・経済制裁ではこの問題を解消することはできない、と考えます。

また、テロ側が自分たちの主張を曲げずに信念を貫くという気持ちもわかります。

純粋なムスリムであることの現れかもしれませんが、気に入らないからといってテロ行為で相手に脅威をあたえるのには疑問を感じます。

パキスタンにはテロの他に、「名誉殺人」なるものも存在します。

家族の名誉のために。おかしな話です。

理由を知って、あきれ返ってしまうような殺人事件も多いです。主に銃を用いた殺人事件です。

万が一の連絡先等・とっさのウルドゥー語

自分がいくら細心の注意を払って用心していても、残念ながら巻き込まれることもあります。

緊急連絡先として、家族・親戚・友人・日本大使館・警察などの電話番号は携帯電話に登録しておきましょう。

パキスタンのガラケーには、緊急連絡先として警察やレスキューなどの番号が、予め登録されているものも多いです。

在パキスタン日本国大使館

tel:+92-51-9072500 +92-051-2279320

メールアドレス:ryoji@ib.mofa.go.jp

とっさのフレーズ

助けて!! Help!!

Madaat!! (マダーットゥ!!)

Help me!!!

Meri madaat karo!! (メリ マダーットゥ カロ)

泥棒!!

Chor Chor!! (チョール チョール!!)

警察を呼んで!! Call police!!

Kisi police ko bula dein!! (キシ ポリース コ ブーラ デ!!)

救急車を呼んで!! Call an ambulance!!

Kisi Ambulance ko bula dein!! (キシ アンビュランス コ ブーラ デ!!)

病院はどこ? Where is the hospital?

Hospital kaha hai? (オスピタル カハ ヘー?)

パキスタンの治安まとめ

パキスタンの治安についてざっと説明いたしました。

まず、自分の身の安全を確保すること、情報収集を欠かさないことが大切です。

言葉も理解できて場慣れしてくると、雰囲気で「何か起こるのではないか?」「この場を離れた方がよいのでは?」と予測も可能になります。

長期滞在の際は、外務省に「在留届」を提出しましょう。

役に立つ、政府レベルの情報を得ることができます。

治安が悪いから、国自体が良くない、ということはありません。住めば都になります。

皆さん、マイナス因子以上に魅力があるので、パキスタンに来るはずです。

ただ、万が一の事態に、自分がどのように行動するか、どのように受け止めることができるかで、長期滞在が苦しくなるか、楽になるか。それは自分で学習して、慣れていくしかありません。

治安の問題は自分自身の問題ではなく、外的要因です。ストレスになるかならないか。すべては自分次第です。

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