羊や大自然のイメージが強い国、ニュージーランド。
実はワーキングホリデーの渡航先の国としても人気が高いのをご存知ですか?
今回は、ニュージーランドへワーキングホリデーを考えておられる方へ向けて、気になるビザのことや費用など体験談を交えてお伝えしていこうと思います。
ニュージーランドってどんな国?
日本から直行便の飛行機で10時間40分
意外と遠いですよね。
直行便で11時間近くかかるので、トランジットなどが必要な場合は更に時間がかかってしまいます。
ちなみに、日本との直行便が出ているのはオークランドのみとなっています。
ニュージーランドの首都ウェリントンや、南島のクライストチャーチへは、国内便で更に乗り継ぎが必要となってきます。
時差は3時間
これだけ遠いニュージーランドですが、日本との時差は+3時間だけです。
ニュージーランドが3時間進んでいます。
夏季の間(9月下旬~4月上旬)はサマータイムというものが設けられているので、時差は更に1時間プラスされて4時間となります。
ちなみにニュージーランドでは「Daylight saving」と言います。
日本ではあまりなじみがないので、いきなり時間が1時間変わって大丈夫?と思われる方も多いと思いますが、携帯もちゃんと夜中の間に切り替わるのでアラームの心配もありません。
ワーキングホリデーって何?
18歳から30歳までの人が対象で1年間海外に滞在できる制度
ワーキングホリデーで海外に行っていました!という話も最近よく耳にしますよね。
みんな一体なにをしているの?と疑問に思われる方も多いのではないでしょうか。
ワーキングホリデーとは「1年間海外に滞在できる制度」のことで、原則として働いても遊んでもオッケーな自由度の高い制度なんです。
期間に制限はありますが、学校に行って勉強をすることだってできちゃいます。
ワーキングホリデーに行ける国は22か国
えっ、世界中どこでも行けるわけじゃないの?と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
日本のワーキングホリデー協定国は現在以下の22か国となっています。
- ニュージーランド
- オーストラリア
- カナダ
- イギリス
- ドイツ
- フランス
- アイルランド
- ノルウェー
- 韓国
- デンマーク
- 香港
- 台湾
- ポーランド
- ポルトガル
- スロバキア
- オーストリア
- ハンガリー
- スペイン
- チェコ
- アルゼンチン
- チリ
- アイスランド
国によってワーキングホリデービザの人数制限などが設定されていますが、ニュージーランドは基本的に無制限なので、申請すればほぼ100%ビザがおります。
ビザはどうやって取得するの?
ワーキングホリデービザはオンラインで申請できる
ビザの申請は手続きがややこしそうなイメージですが、ニュージーランドのワーキングホリデービザに関しては実はオンラインで手軽にできます。
オンライン申請URLはこちら
申請には、まずニュージーランド移民局のサイトに名前やe-mailアドレスなどを登録しておく必要があります。
上記URLのNew Users欄にある「Create an account」から登録することができます。
また、先ほど触れたように人数制限がないので、いつまでに、という期限もありません。ただし、30歳の方は30歳11カ月までにビザを取得するようにしましょう。
気になる申請費用ですが、ニュージーランドのワーキングホリデービザは申請に対する費用はかかりません。
最近ではビザ申請の代行サービスなどもありますが、自分でやったほうが費用もかかりませんし、何よりこれから渡航するにあたっての大切な最初の一歩です。
誰かに任せるよりもご自分で申請されることをおすすめします。
参考記事:留学・ワーホリのサザンクロス
オンラインでのビザ申請にかかる時間は1時間ほど
ビザの申請自体はオンラインで入力するだけなので、1時間もあれば入力自体は完了することができます。
申請するページはすべて英語で表記されていますが、インターネットで申請方法を調べれば、日本語訳付きで詳しく紹介しているページをいくつも発見することができます。
それに沿って入力を進めていけば大丈夫です。
オンライン申請のあとは指定医で健康診断を受ける
ニュージーランドのワーキングホリデーの取得には、オンラインでの申請のほかにも、指定医での健康診断が必要になります。
この「指定医」とは、ニュージーランドの移民局が指定した病院のことで、指定医以外の病院で受けた健康診断は移民局には受理されません。
指定医に関しては移民局のサイトにて検索をすることができます。
現在では日本に6カ所の指定医があります。
筆者のときとは異なる病院が指定されているので、年ごとに変わるようですね。
参考:Getting an x-ray or medical examination
ここで注意!健康診断はオンライン申請後15日以内
実は健康診断にはタイムリミットがあります。オンラインでの申請後15日までなのです。
2週間もある!と思われがちですが、指定医での予約はすぐに取れない場合もあります。
ですので、ニュージーランドのワーキングホリデービザを申請するときは指定医を先に把握しておき、予約などのスケジュール調整をしておくのがポイントです。
オンライン申請のページにも、一旦セーブするボタンがありますので、最終ページまで入力しセーブさせてから、指定医での健康診断の予約をし、申請を完了させるのも手です。
健康診断を終えたらあとは移民局からの連絡を待つだけ!
健康診断の診断結果は、指定医から移民局へ直接送られます。
診断が終わったら、あとは申請結果を待つだけとなります。
ニュージーランドのワーキングホリデービザは、「eVisa」といってパスポートに電子記録されます。
パスポートそのものにステッカーなどを貼る必要はありません。
ビザの審査には大体5日~10日ほどかかります。
ビザ申請が通ると、メールと一緒に書面でのビザの詳細が送られてきます。
こちらを印刷して渡航の際に持っておくようにすると空港での入国審査も安心です。
ニュージーランドのワーホリ・お金はいくら準備すればいいの?
移民局が示唆する「十分な滞在費用」は4200NZD以上
ワーキングホリデーでニュージーランドに渡航するにあたって、ビザの次に気になるのがお金のことではないでしょうか。
ニュージーランドのワーキングホリデービザ取得の条件のうちに「生活に十分な滞在費用を持っていること」があります。
これは具体的に言うと4200ニュージーランドドル以上のことなので、日本円に換算するとおよそ32万円以上になります。(1ドル75円計算)
これに加えて、往復の航空券をお持ちでない方は日本への帰りの航空チケットが買えるお金を持っている必要もあります。
日本への片道チケットはおよそ1000ドルですので7万5千円ほどですね。
まとめると、以下になります。
- 準備しなければいけないお金は32万円以上(1ドル75円の場合)
- 帰りの航空券を買っていない方は+7万5千円は用意しよう
4200NZDはあくまで最低ライン
さきほど4200ドルは必要だとご紹介しましたが、実は4200ドルという金額は結構あっという間になくなってしまいます。
渡航してからどこに住むのか、何をするのか、仕事はするのかなどの条件で準備しなければいけない費用も変わってきますが、ここで筆者の渡航後最初の1カ月の出費をご紹介したいと思います。
- 日本の携帯がSIMフリーではなかったため、現地で使うための携帯本体代…300ドル
- 通話料などの携帯代金…20ドル
- 家賃(光熱費込み)…800ドル
- 家のWi-Fi代…30ドル
- 枕やタオルなどの日用品…約100ドル
- シャンプーなどの生活消耗品…約50ドル
合計1300ドルですね。
ここに食費などを足すと2000ドルは使っていたのではないでしょうか。
ちなみに私はバックパッカーの宿ではなく、最初からシェアハウスをしていました。
バックパッカー用の宿だともう少し家賃は抑えられますが、余裕をもってこれくらいかかると認識しておくといいでしょう。
特に、ワーキングホリデービザでニュージーランド中を旅行してみたい!という方は収入源がないので、費用は十分に用意しておくと安心ですね。
現地で仕事を見つけるために日本でやっておくこと
①CVを作成しておこう
ワーキングホリデーでニュージーランドに渡航される際に、現地での仕事のことも心配ですよね。
ワーキングホリデービザは就労ももちろん可能なので、ニュージーランドで働くこともできます。
そこで、渡航前の準備としておすすめなのが「CVを作成しておくこと」です。
CVとは、「履歴書」のことです。
もちろんすべて英語で書かなければいけないので、渡航前に準備しておくと、着いてからバタバタしなくて済みます。
日本のように専用の紙などは特になく、パソコンなどで自由に作成することができます。
②スキルや経験を重視するので渡航前に取れる資格は取っておこう
「新卒」や「大学」などの学歴が重視される日本とは違い、ニュージーランドで重視されるのは「経験」や「スキル」です。
即戦力を求めている企業も多く、日本での就労経験や、持っている資格などが就職にも大きく影響します。
また、日本でのアルバイトや正社員などの「雇用形態」はあまり加味されません。
ですので、アルバイトでも職種に合った経験があると優遇されます。
ニュージーランドでもワーキングホリデー中に資格を取ることは、ものによって可能ですが渡航後すぐに働きたい方などは、事前に取得しておくのがおすすめです。
また、運転免許証も立派なアドバンテージになるので、免許を持っている方は、一緒に英訳文や国際免許証を持っていきましょう。
③ニュージーランドで就職も考えるならば英語を勉強しておこう
これは言わずもがなですが、英語が喋れない・聞き取れないのに仕事を見つけるのは、ハッキリ言うとかなり難しいです。
もちろん、ニュージーランドで1年間生活する中で自然と英語が身につくこともありますが、働くのと生活するのとでは必要な英語のスキルは違います。
現地でしっかり働きたい、という方は事前にTOEICやTOEFLなどの試験を受けたりしましょう。
BBCのラジオ放送などを毎日聴いて耳を慣らしておくのもおすすめです。
持ち物はどうしよう?
現地で買えるものは持っていかなくても大丈夫
日本を離れて海外で生活…となると、あれもこれも持っていきたくなりますよね。
しかし、空港で預けられるスーツケースの重さは23キロまでです。
シャンプーや歯磨き粉、コンタクトレンズの洗浄液などの日用消耗品はニュージーランドでも売っているので、現地で買えるものは日本から持っていかなくても大丈夫です。
服や靴は渡航後に日本から送ってもらうのもおすすめ
1年間丸々滞在する方は、季節に合わせた服や靴も必要ですよね。
全部をスーツケースに入れるのは難しいので、日本から家族や友人に送ってもらうと渡航時の荷物も少なく済みます。
また、日用品同様に服や靴をニュージーランドで購入するのもアリです。
充電器やヘアアイロンなどを持っていく方は変圧器やプラグ変換器を忘れずに
携帯やパソコンを日本から持って行く予定の方は、コンセントの先端部分につける変換器を忘れずに持っていきましょう。
ニュージーランドのプラグの形は「Oタイプ」です。
こちらがその「Oタイプ」となります。
ニュージーランドでも変換器を購入することはできますが、大体のものがすべてのプラグに対応できるようになった変換器だったりするので非常に高価です。
日本だと100円均一で購入することができるので、是非日本でゲットしておきましょう。
最近では電化製品も、電圧が海外対応になっているものも多くなっていますが、今一度持っていくアイテムの電圧は確認しておきましょう。
ニュージーランドの電圧は230~240Vですので、100Vまでの日本の電化製品には電圧器も忘れずに。
ちなみに100Vまでのアイテムを変圧器なしでニュージーランドで使用すると故障はもちろん、過度の電圧がかかってしまうため爆発やショートの恐れもあります。絶対にやめましょう。
さいごに
今回はニュージーランドへのワーキングホリデー準備記事としてビザや費用のことをご紹介いたしました。
ニュージーランドへのワーキングホリデーをお考えの方は是非参考にしてみてくださいね。