マオリとはニュージーランドの先住民マオリ族のことです。
今から約700年前にポリネシアのハワイキ島からやってきたといわれています。
まだニュージーランドが無人島だった時代、マオリの人たちはこの自然が豊富な島が気に入り、住み始めたそうです。
体格はしっかりしていて褐色、肌には自分の部族を示すタトゥーが入っているのが特徴です。
現在もマオリ族は多く暮らしていてニュージーランド人口全体の約15%を占めています。
ニュージーランド国内にはたくさんのマオリの観光地があり、その中でも北島ロトルアにはマオリの文化が色濃く残っており、ニュージーランドを代表する観光地となっています。
マオリの文化
言葉
ニュージーランドの公用語の1つでもあるマオリ語はどことなく日本語に似ていてローマ字に近い発音です。
日本語と同じ意味を表すマオリ語があり、日本人にはとても親しみやすい言語です。
挨拶
マオリの挨拶はお互いの鼻とおでこをくっつけてする「ホンギ」です。
顔を近づけて息吹を共有する、相手を受け入れることでその地に迎えられるという歓迎の儀式で、マオリの伝統的な挨拶です。
ホンギをするときは他人と顔が近くなるので日本人には少し照れくさいですが、西洋の挨拶でキスをする習慣と似ています。
タトゥー
マオリは家系・血筋や社会的地位をタトゥーで表します。
マオリにとってタトゥーは神聖なものであり、タトゥーを入れている最中は人との会話が禁止されています。
男性は顔全体に、女性は顎や鼻、体に入れている方が多くマオリの3人に1人はタトゥーを入れているといわれています。
マオリのハカ
マオリの「ハカ」はラグビーワールドカップでニュージーランドチームのオールブラックスが披露していたのを目にしたこともある方が多いのではないでしょうか。
ハカはもともと戦場で戦いをする前の儀式として踊られていました。
ハカを踊ることで自分たちの士気を高め相手を威嚇しコンディションを整えます。
目を大きく見開いたり、舌を突き出し、手や太ももをたたきながら踊るハカは迫力満点です。
現在は歓迎の儀式や結婚式、お葬式でも踊られることがあります。