日本にいると中々イメージが難しいモザンビーク事情。

今回はモザンビークの物価事情についてご紹介したいと思います。

アフリカにある貧困国のモザンビークですが、結論から言うと、日本よりも全般的に物価は高いです。

物によって日本より高いものもあれば安いものもありますが、外国人が生活する場合の首都マプトの物価について、項目毎に見てみたいと思います。

※モザンビークの通貨はメティカルで、２０２３年８月時点、１メティカル＝約２．２円となります。

住居費

一般的に家計で一番負大きな出費を占めるのは住居費ではないでしょうか。

マプトでは、比較的治安が良く、外国人が多く住んでいるPolana地区やSommerschield地区、Marginal道路沿いなどでは、日本と比べて家賃は高い水準となります。

治安面や利便性等の観点から、マプトに駐在している日本人は概ねこれらの地域に居住しているかと思います。

日本人はマンションに住んでいる人が多く、家族連れの方の中には時々一軒家に住まれている方もいます。

立地や広さ等によって家賃は上下しますが、概ね以下のような水準だと思います。

なお、オーナーによっても異なりますが、外国人が住居探しをする場合には、家賃はドル建てで提示されることが多いので、こちらはドルで記載しています。

食材、飲み物

マプト在住の多くの日本人が買い物に行く、マプト最大のショッピングモールである「Bahia Mall」。

この中にあるスーパーマーケット「Woolworth」や「Spar」で購入する場合の食材の値段は、主に以下のとおりです。

なお、モザンビークには、南アフリカ系のスーパーマーケット「Woolworth」「Spar」「Shoprite」が進出しており、これらのスーパーマーケットで日用品の買い物をすることが多いです。

地理的に近いこともあり、多くの食材や製品が南アフリカからの輸入品です。

値段のイメージとして、肉や果物、野菜等の生鮮食品については、日本よりも安く購入することができる一方で、ジュースや牛乳等の飲料やその他加工された食材などは、日本で購入するよりも少し高くなってしまうことがあります。

また、残念ながらモザンビークでは日本食材の入手が難しく、中国スーパーで一部の食材は手に入りますが、値段はかなり高額となってしまいます。

外食

外食は比較的高く、現地の人はなるべく自炊してお弁当を持ってくる人が多いと言えます。

マプト市内で外国人が多く通うレストランでは、昼食は一人当たり約５００～１０００メティカルかかります。

夕食は１０００～２０００メティカル、加えてドリンク代金がかかります。

これらに加えて、ウエイトレスにチップとして５％程度支払うと良いでしょう。

地元の人が通うローカルなレストラン(食堂)では、200〜500メティカル程度で 食べられる食事が多いです。

学費

モザンビークでは公立の学校に子供を通わせている日本人はほとんどおらず、基本的に私立の学校に通っています。

日本人の数はそれほど多くないため、日本人学校はありません。

外国人の子供が通う私立の幼稚園・学校は、幼稚園はポルトガル語又は英語の施設、小学校以上は英語の学校が一般的です。

基本的に学費は日本よりも高くなります。

なお、職場からの補助がある場合とない場合で金額が異なる学校も一部あります。

交通費

マプトでは公共交通機関が十分に発達しておらず、また治安面で公共交通機関はあまりおすすめできないことから、車やタクシーでの移動が一般的です。

通信費（携帯、インターネット）、光熱費

携帯電話

モザンビークでは、プリペイドカードでクレジットを入金することが一般的です。

私が使用しているプリペイドカードは、５００メティカルのクレジットで、１か月で約１０メガバイトまでのインターネットが利用可能です。

クレジットは現地の人も外国人も同じ価格ですので、携帯電話料金は日本と比べて比較的安いと言えます。

インターネット

家庭用インターネットでは、テレビのチャンネルとのパッケージでの利用が一般的です。

見られるチャンネルの種類や、インターネットの速度などによって値段は上下しますが、費用としては概ね５０００～１万メティカルの費用がかかります。

光熱費

エアコンの利用等も含め、家庭の電力使用状況によって値段は上下しますが、家族４人で生活している筆者の家では、月額は７０００～９０００メティカルほどかかっています。

水道代

こちらも家庭の水の使用状況によって値段は上下しますが、家族４人で生活している筆者の家では、月額は１０００～１５００メティカルほどかかっています。

医療費

私立病院（外国人が良く利用する病院は「Maputo Private Hospital」又は「ICOR」）で診察をする場合、症状や治療方法等にもよりますが、以下のような費用がかかります（現地の保険に入っていると窓口での支払いは無いことが多いです）。

その他人件費（メイド、ドライバー）

メイド

当地では、多くの外国人や一定水準以上の収入があるモザンビーク人はメイドを雇用する人が多いです。

週５日、一日当たり８時間程度勤務の人が多く、掃除や洗濯などの家事全般や子供の面倒を見てくれますので、大変ありがたい存在といえるでしょう。

月額の相場は、周りの話を聞く感じでは、７０００～１００００メティカルが一般的だと思われます。

運転手

家族連れの人は、運転手を雇っている人もいます。

運転手の給料の相場は、個人的な経験及び周りの話を聞く限りでは１万２０００～１万５０００メティカルの間が多いようです。

モザンビークでの１ヵ月の生活費イメージ

それでは、モザンビーク（マプト）に１人で生活する場合にどれくらいの生活費がかかるか計算してみたいと思います。

上記は、企業や政府機関の駐在員として少し余裕をもって滞在する場合に１か月にかかる大まかな生活費の一例です。

勤務先が家賃を負担してくれる場合には、生活費はもっと抑えることができます。

現地の人と同じように生活する場合には、もっと生活費を抑えることが可能ですが、衛生面や治安面で若干の不安があります。

それぞれの生活スタイルに合わせて、充実したモザンビーク生活を送っていきましょう！

モザンビークの生活費まとめ

今回はモザンビークの物価事情についてご説明しました。

生鮮食品や水などは比較的安い一方で、それ以外の品目については日本と同様の水準、或いは日本よりも高い水準となる品目があります。

地元の人が訪れる市場で売られている食材や物の金額や、乗り合いバス（「シャパ」と呼ばれています）などの公共交通機関の運賃等は、日本人などの外国人はあまり利用する機会がないため記載しておりませんが、現地の人と同じように生活しているともう少し生活費を抑えることができます。

また、メイドや運転手などの人件費は日本と比べ物にならないほどお手頃な価格で利用可能ですので、モザンビークにいる間は家事の負担から解放されるのはとても助かります。

しかし、衛生面や治安面を考慮すると、より安全かつより高価な品物・サービスを購入・利用することをお勧めします。

結果的、モザンビークの物価・生活費は日本よりも全般的に高い水準となることが多いかと思います。

今回の情報が少しでも皆様の参考になれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。オブリガード！カニマンボ！

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