モザンビークってどんな国?実際に生活してわかった魅力と注意点

モザンビークという国をご存じでしょうか?

国の名前を聞いたことがある方でも、実際にどのような国かについてご存じの方は少ないのではないでしょうか。

今回は、モザンビークの首都マプト在住の筆者が、モザンビークの魅力と注意点についてご紹介したいと思います。

モザンビークという国について

モザンビークは、アフリカの南東に位置する国で、南アフリカ、エスワティニ(スワジランド)、ジンバブエ、マラウイ、ザンビア、タンザニアに囲まれています。

公用語はポルトガル語ですが、43の民族言語があります。

国民の多くが黒人ですが、宗主国であったポルトガル人や昔に移住してきたアラブ系やインド系、最近は中国人等、様々な文化や人種が共存しています。

また、モザンビークは世界の最貧国の一つである一方で、天然ガスや鉄鉱石などの天然資源に恵まれており、複数の日本企業が投資しています。

日本からはカタール航空で、ドーハでの乗り換え一回のみで行くことができます。

また、モザンビークを訪問するためにはビザが必要でしたが、2023年4月より、日本を含む20か国以上からの訪問者に対する観光ビザ及びビジネスビザが免除され、短期間でのモザンビーク訪問が容易になりました。

一方、長期滞在については、外交・公用、居住、就労ビザ等を在日本モザンビーク大使館を通じて事前に取得する必要があります。

日本人がモザンビークで長期滞在する場合には、大使館・JICA・青年海外協力隊として勤務する場合には外交・公用ビザ、日本企業の駐在の場合には就労・居住ビザを取得することが一般的です。

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モザンビーク生活の魅力

筆者のこれまでの経験や他のアフリカ諸国に居住経験のある日本人や外国人の話を行く限りでは、モザンビークはアフリカの中では比較的に住みやすい国の一つであると思います。

以下、モザンビークの魅力について4点ご紹介します。

(1)美味しい食事

モザンビークの食事はとても美味しく、様々な国の料理が楽しめます。

漁業が盛んなため、海産物が豊富で、エビや魚のグリルなどを味わうことができます。

また、ポルトガルの影響もあり、ポルトガル料理のレストラン、インド系移民が多いこともありインド料理のレストランが多く存在します。

もちろん、地元の食事も美味しく、チキンのグリルやモザンビークのカレー(インド系移民の影響でモザンビーク風にアレンジされたマイルドなカレー)、白トウモロコシの粉を練ったシマ、キャッサバの葉で作られたカレーのようなマタパなどは、日本人の口にも合うと思います。

もっとも、日本食レストランは一軒もないため(以前はありましたがコロナ渦に撤退してしまいました・・・)、日本食がないと生きていけないという方は注意が必要です。

(2)観光

モザンビークの観光も魅力的です。

例えば、マプトから車で2時間程度の場所には綺麗なビーチリゾート(BileneやPonta do Ouro等)があり、家族や友人と週末を過ごすのに最適です。

また、車で1時間程度の場所にはマプト国立公園という特別保護区(サファリ)があり、多くの草食動物を見ることができます。

更に、マプトから南アフリカやエスワティニ(旧スワジランド)との国境まで、約1時間半~2時間程度で行くことができます。

このため、多くの人が週末や連休の機会に自家用車で南アフリカやエスワティニを訪問して、買い物やレジャーを楽しんでいます。

特に南アフリカとの国境を渡ってすぐの場所にあるクルーガー国立公園は、南アフリカでも最大規模のサファリパークで、ヨハネスブルグから車で行くよりもマプトから行った方がより短時間(2時間程度)で行くことができます。

私自身も自家用車で定期的にクルーガー国立公園を訪問しており、クルーガー国立公園内のロッジに宿泊して、早朝から夕方までサファリツアーを楽しんでいます。

(3)シャイだが優しいモザンビーク人

マプト周辺のモザンビーク人は、おとなしく、シャイですが、優しい人が多いです。

また、特に小さな子連れには優しいのが印象です。

私の子供が小さいこともあり、ショッピングモールなどを歩いていると優しく声をかけてくるモザンビーク人は少なくありません。

また、地元の言語(シャンガナ語)を話すと特に優しくなります。

モザンビーク人の控えめな性格もあってか、マプトの治安も比較的良いです(もちろん夜間や人通りの少ない場所を一人で歩くようなことを避けるなどの注意が必要です)。

窃盗などの軽犯罪はありますが、殺人や誘拐などの凶悪犯罪について話を聞くことはそれほどありません。

(4)豊富な物資

モザンビークは南アフリカから近く、毎日多くの食材やその他物資が南アフリカら届きます。

少し高級志向なスーパー「Woolworths」やより安価な「Spar」、「Shoprite」等の南アフリカ資本のスーパーがマプトの各地にあります。

特に「Woolworths」の食材やジュース等は新鮮なものが多く、お値段は少し高くなりますが、多くの外国人やモザンビーク人が買い物に行きます。

また、元々ポルトガルの植民地ということもあり、ポルトガルからの商品を多く仕入れている「Lokal」や、中国スーパーがいくつもあります。

なお、中国スーパーでは、中国からの商品に加えて、日本人が好きなジャポニカ米や醤油、みそ、カレールー、キューピーマヨネーズ、日本酒等、一部の日本製品を購入することができます。

ただし、日本製の食品の種類はかなり限られており、日本産の商品や調味料の購入は難しいことに留意が必要です。

また、物価についても、国内の産業があまり発達しておらず、多くの物資を南アフリカやポルトガルからの輸入に頼っている分、日本のスーパーよりもモザンビークのスーパーの方が全般的に高価です。

このように、特に南アフリカ資本のスーパーが多いこともあり、新鮮な生鮮食品や様々な商品を購入することができ、必要な物資の購入に困ることはあまりありません。

また、マプトから3時間運転すれば南アフリカの地方都市に行くことができ、

そこで多くの物を購入することができます。

このため、日本製品を除き、豊富な物資を購入することができることは、マプト生活の魅力的な点であると思います。

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3つの注意点

続いて、モザンビーク生活の注意点について3点ご紹介します。

(1)言語

モザンビークの公用語はポルトガル語のため、英語が通じにくい場所が多いです。

公用語が英語であるアフリカの国では、英語でのコミュニケーションが容易ですが、モザンビークでは地元の人と意思疎通するためにポルトガル語の習得が必要になります。

大人になってからポルトガル語を習得するには少し時間がかかることもあり、英語が公用語である周りの国と比べると、モザンビーク人との意思疎通が難しくなる点には注意が必要です。

(2)治安(警察)

前述のとおり、モザンビーク人にはおとなしい人が多く、マプトの治安は概ね良好です。

しかし、特に気を付けるべき人たちがいます。

それは、「警察」です。

マプトでは、ところどころ悪徳警察官がおり、検問や職務質問を行っています。

モザンビークでは、身分証を携行することが義務付けられているとのことで、外国人がパスポートなどの身分証を携行していない場合には、警察署に連行すると脅すことで、賄賂を要求してくる警察官がいます。

また、週末や金曜日の夜などには、多くの警察官が検問を行っており、車の書類の不備などの粗探しを行い、少しでも問題があるようであれば罰金を科してきます。

このように、本来は市民を守るべきである警察官が、外国人や一般国民などに対して権力を乱用して、賄賂を要求してくることがあり、被害にあわないように身分証を携行するなど、特に注意が必要です。

(3)医療事情

モザンビークの医療事情も、大きな課題の一つです。

私立病院であっても、高度な医療を受けることは難しいため、持病などがある場合には、南アフリカのネルスプリット(マプトから車で3~4時間)まで行き、診察を受ける人も少なくありません。

また、マプト市内は問題ありませんが、北部などに行く場合にはマラリアのリスクがあります。

こうした医療事情や風土病はモザンビークで生活する上での問題の一つですので、家族を伴ってモザンビークに滞在される場合には特に注意が必要となります。

さいごに

今回は、モザンビークの魅力と注意点をご紹介しました。

アフリカの発展途上国ということもあり、外国人が住む上で様々な注意点や課題がありますが、それを簡単に補えるくらいの、様々な魅力を有する国です。

また、天然資源も豊富で、ジンバブエやマラウイなどの内陸国への物流の拠点となる港が存在するなど今後成長する潜在性が大きな国でもあります。

様々な日本企業が進出しており、また青年海外協力隊等の機会も多々ありますので、モザンビークに実際に住んでみてはいかがでしょうか。

今回の情報が少しでも皆様の参考になれば幸いです。

オブリガード(ポルトガル語でありがとう)!

カニマンボ(シャンガナ語でありがとう)!

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