※この記事はせかいじゅうサロンの「海外在住者ピックアップ」企画で、紹介された内容です。
せかいじゅうサロンの皆様、こんにちは。如何お過ごしでしょうか。
メキシコ・アグアスカリエンテス州より、川村と申します。宜しくお願いします。東京都北区で生まれ、育ちました。
メキシコ生活２０年となりました。
治安面などマイナスなイメージもあるメキシコですが、実は日本と縁の深い、魅力あふれる国です。その要素はコスト、アクセス、そしてメキシコ人です。
私のメキシコ移住体験
私の移住体験ですが、大学在学中にスペイン語を学んでいたことで、南北アメリカ大陸のビミョーな位置にあり、また食いしん坊な私は食費が安いということで、メキシコ・グアナフアト大学に私費留学することにしたところからスタートします。
縁あって留学時代に知り合ったメキシコ人女性と結婚し、1年程神奈川県に住んだ後、メキシコにある日系の自動車部品工場で現地採用で働けることになったので、計画を前倒ししてメキシコに移住を決意しました。
メキシコの国土面積は日本の5倍余りですが、当時はメキシコ全体でも在留邦人が数千人程度。
当時は随分変わり者扱いされましたが、10年経って永住許可も取得しました。
（今は、何と4年在住でメキシコ永住権が取れます。また永住権は審査で「買う」ことも出来ます）
その後メキシコには自動車投資ブームが訪れ、日系の自動車工場が増えました。
在留邦人もカナダやアメリカとは全く比較になりませんが、ようやく10,000人を超えました。
私も広島県に本社がある部品会社の工場立ち上げに参加した後、メキシコ企業で事業コンサルティングを7年行い、今年から自営業としてビジネス・ライフコンサルタントと翻訳通訳をするフリーランスになりました。
メキシコと日本人
東南アジア等と違い、太平洋を跨いだ遠くにあるメキシコに日本人が持つイメージは、残念ながら押しなべて良いものとは言えないことが多いです。
治安面でもネガティブな点があるのは事実です。
一方で私は20年のメキシコ生活で、色々な日本の駐在員さんやご家族と接してきましたが、おそらく9割以上の方が「メキシコに住んでよかった」とおっしゃって帰国されます。
これには色々な要素があるかと思いますが、その一つが「メキシコが世界有数の親日国であること」だと思います。
これは歴史上の出来事で起こった、日本とメキシコの外交関係の結果から生じたものを、互いの国の人々が大事に受け継いでいることの結果です。
メキシコは明治維新後に日本が平等条約を結んだ、最初の国であることは余り知られていません。
いずれにしても、多くのメキシコ人にとって日本、そして日本人は尊敬の対象であり続けています。
懸念の治安面については、大使館、領事館が現地当局と定期的に話し合いを行ったりするなどして、結果として邦人被害は車上荒らしなどがありますが、総じて余り深刻にならないレベルを維持できています。
メキシコの魅力
またメキシコは、皆さんがスーパーで日頃から見かけるようになったアボカドを始め、色々な農産物でも知られています。
これらは勿論メキシコの食卓にも登場するものであり、比較的安いことから、質素な生活を心がければ移住生活もリーズナブルになるかと思います。
メキシコは、想像に難くないと思いますがカナダ・米国からの年金生活者も滞在許可を取って暮らしたり、医療ツーリズムとして歯科や眼科医療が安価なため訪れています。
観光地もふんだんにあります。
アプリなどにより言葉の壁も大分下がって来ましたので、余り日本人が多くない所でのんびり暮らしたいという人や、既にカナダ・米国に軸足がある方々にはうってつけかと思います。
成田からメキシコシティに、直行便も飛んでいますし、ヒューストンやダラスからはメキシコの地方都市に直接アクセス可能です。
でも私が今一番メキシコを日本人にお勧めする理由は、メキシコ人は総じて「現在」を生きる才能に長けているからです。
将来への不安で疲れてしまった心を癒したり、マインドフルネスを実践するのには最高の場所だと思っています。
またこういうメキシコ人の国民性が日本人には悩みの種となることも少なくないですが、個人的には日本人がメキシコ人に学べるものは多いと思います。
何かお手伝いできることがあれば、気軽にお知らせ下さい。
今後とも、宜しくお願いします。
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