ヨーロッパ、バルト海沿岸に位置するリトアニア。日本人にはあまり馴染みのない国かもしれませんが、自然も豊かで歴史のあるとても美しい国です。
留学と聞くと留学先としてまっ先に思いつく国はアメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアの英語圏の国ではないでしょうか?
しかし、留学は英語圏の国でなくてもしっかり学べて、しっかり遊べる、ということを、東欧リトアニアの大学に入学した大学生からお伝えします。
リトアニアでの大学留学の魅力とは?を発見してみてください。
1. リトアニア留学は学費が安い!
やはり、留学と聞くと一番気になるのは留学費用ですよね。
高い学費や費用を目にして留学を諦めるしかない人も多いと思います。
例えば、アメリカの州立四年制大学を例にとってみると、年に200万〜400万円という高額な学費を払わなければいけません。
授業料でこれだけかかる上に生活費やもろもろ考えると頭が痛くなりますよね。
では、リトアニアの学費は?ヴィリニュス大学の例
今回は東ヨーロッパ最古であり、ヨーロッパの中でもとても有名な国立大学、ヴィリニュス大学(Vilnius University)を例のとって学費をご紹介したいと思います。
ヴィリニュス大学のマネジメント専攻では1年間の学費はEU圏内、圏外の学生関係なく€2640、日本円に直すとおよそ35万円(1ユーロ=133円の場合)ほどになります。
アメリカ州立大学の学費と比べると桁違いに安いですよね!
学費はもちろん大学や、学ぶ専攻によって異なりますが公立の大学であれば同じような費用です。
リトアニアはリトアニア語が公用語ですが、大学では英語で学べられる専攻もたくさんあります。
それらのコースを選びさえすれば授業は全て英語です。現在私も公立大学で年間30万円ほどの授業料を払いながら英語でマネジメントを専攻しています。
このように、リトアニアをはじめヨーロッパの多くの地域の大学では学費がとても安いことが多いです。
2. さらに選べられる進学の道
先ほど述べた通り、ヨーロッパの大学は学費の負担がとても少ないので、誰でも年齢関係なく気軽に大学で勉強することができます。
中には大学を卒業してすでに社会人として働いていた人が新たな分野を勉強するためにもう一度大学に入って学び直す人も少なくありません。
なので日本のように同年代ばかりの生徒ではなく、年齢がばらばらで多種多様な生徒が多いです。
Erasmus + を使って留学中さらに留学
Erasmus+ (エラスムスプラス)とはEU地域での交換留学制度のようなものです。
Erasmus+ では様々なプログラムがあり、大学単位のための留学、ボランティア、青少年活動、インターンシップ、国際交流などいろいろな目的の地域間移動に対応しています。
もちろん日本人でもヨーロッパの大学に在学していればErasmus+留学ができます。
期間はプログラムによって変わりますが、単位取得のための留学であれば大体1学期(4ヶ月)〜1年ほどの期間また別の教育機関で留学可能です。
このプログラムはまさに国や地域間の移動が簡単で自由が効くヨーロッパならではのプログラムですよね!
3. インターン先の国も選び放題
大学によってはカリキュラムでインターンシップが必須であることがあります。
学生は国内でも国外でも選ぶことがとても簡単なんです!
先ほどお伝えしたErasmus+をインターンシップとして利用することができますし、そちらを使わなくても学生は好きな国や地域で活動することができます。
ドイツやフランスなどヨーロッパの中心部では現地語を話せなくても英語だけでインターンをすることができる企業や団体も多いため留学生も積極的に活動することが可能です。
4. 物価も安い
リトアニアは物価も安いんです!
およそ30年の1990年まで旧ソ連に属していたリトアニア。
今ではEUに加盟し通貨もユーロを導入しています。
ヨーロッパ各国、特に西ヨーロッパと比べるとリトアニアはとても物価が安いです。
食費やレストランなどでの外食費も非常に安いので、学生が暮らすにはぴったりの国なんです。
ここでは食費の参考になるようにリトアニアのスーパーマーケットでの食材の物価を比較してみようと思います。
スーパーの物価比較
- ジャガイモ(1kg):€2.82(375円)
- 玉ねぎ(1kg):€0.49(65円)
- りんご(1kg):€0.99(132円)
- 卵10個:€0.79(105円)
- 豚肩ロース(1kg):€4.69(624円)
こちらの食材たちはリトアニアで2番目に大きい都市、カウナスのスーパーマーケットでの値段を参考にしています。
このように野菜もお肉もとても安い値段で買うことができます。
こちらのスーパーでは野菜は計り売りで売っており、自分が好きな分だけとって購入します。
値札は1キロ単位の値段で書いてあることが多く、非常に安いため一人で食べる十分な量をとっても1、2ユーロ以内で収まるのでとてもありがたいです。
5. 街並みは古き良きヨーロッパ
リトアニアは人口およそ300万人の小さな国です。現代化が進んでいても首都ですら高層ビルは少なく、こじんまりとした街並みが広がっています。
一歩外に出るだけでおとぎ話のようなヨーロッパの雰囲気を味わうことができます。
・世界遺産に登録されている首都ヴィリニュスの旧市街
首都ヴィリニュスの旧市街は1994年に世界遺産に登録されています。
東ヨーロッパの中でも最も美しい旧市街の一つであり、歴史あるヨーロッパらしい街並みが集まっています。
首都でありながらも落ち着いた雰囲気で観光客はもちろん地元の人もこの歴史ある町に魅了され続けています。
6. 公共交通機関を使って移動しやすい
国自体が小さいという理由もありますが、リトアニアでは国内の都市の移動や、市内の移動が簡単です。
バスや電車の公共交通機関が整っており、市内をバスがそこら中走り回っていますし、本数も多くバスがすぐ来るため車がなくても比較的簡単に移動できます。
こちらのバスは区間制、距離制ではなく一律の値段です。
そして一回あたりの値段は大人一人たったの1ユーロ!さらに30分以内の乗り換えであればそのまま無料で2本目のバスに乗ることができます。
都市間の移動には主に電車を利用する人が多いです。
日本の新幹線のように速くはありませんが、バスと同じく簡単に安く移動できます。
例えばカウナスから首都ヴィリニュスまで、距離にしておよそ100kmほどありますが電車を利用すると大人一人たったの5.60ユーロで1時間半ほどで移動することができます。
学生に優しい割引制度も!
学生であればさらにお得に利用することができます。
バスでも電車でも公共交通機関でチケットを買う際、学生証を提示すれば学生金額でチケットを購入することができます。
- バスでは80%割の0.35ユーロ
- 電車のチケットは50%割の2.80ユーロまで
割引を受けることができます。
7. ヨーロッパ観光がしやすい
リトアニアはバルト三国の一国であり、ポーランド、ラトビア、ベラルーシに隣接しています。
リトアニア内の各都市からは周辺国や都市への高速バスが運行しているためとても簡単に国をまたいだ観光ができます。
休日にフラッとポーランド、ワルシャワ旅行であったりバルト三国観光なんて夢ではありません!
リトアニアから気軽に行ける国
高速バスに合わせてヨーロッパ各国へ飛ぶ飛行機も頻繁に運行されています。
格安航空も多くあるので非常に安い値段で気軽にヨーロッパ地域を旅行できます。
実際どのくらいの値段でリトアニアからヨーロッパ各国への航空券が買えるのか見てみましょう。
- イギリス、ロンドン:€28.99
- フランス、パリまで:€58.99
- ドイツ、ミュンヘン:€44.99
格安航空会社ではこんなに安くチケットが買えます。
もちろん時期によって値段は異なりますが、それでも国外旅行のハードルがぐんと下がるくらいの値段です!
リトアニア大学留学の魅力まとめ
以上のリトアニア留学・7つの魅力はいかがでしたか?
学生にとても優しい町であり、古き良きヨーロッパの生活を送ることのできるリトアニア。
これらの魅力を通してリトアニアでの大学留学について興味を持っていただけたら嬉しいです。