秘境ラオスに移住して分かった5つの魅力と注意点

秘境ラオスに移住した分かった5つの魅力と注意点

ラオス人民民主共和国はインドシナ半島の内陸部に位置しており南北に伸びた国土を有します。

多くの民族が、それぞれの伝統的な生活を送っていることから、東南アジア最後の秘境とも呼ばれています。

今回は主に首都ビエンチャンとその近郊へ移住した筆者の体験談から、その魅力や大変な面も含めて紹介したいと思います。

「世界一何もない首都」と呼ばれる街の魅力とは?

1. 素敵な環境

温暖な気候(雨季乾季や湿度)

季節は大きく「雨季」と「乾季」に分かれています。

暑い時期が3月~10月の「雨季」で、寒い時期は11月〜2月の「乾季」です。

「乾季」は、朝晩に0度を下回りますが、日中は25度程度と過ごしやすい気温になります。

薄手の上着を羽織る程度で大丈夫です。

「雨季」は、暑くなり気温は熱帯性らしく30度から35度になります。

しかし街中でも緑が残っていますので、逃げられない暑さではありません。雨が降れば気温も下がります。

ただし、「雨季」のときの湿度が80%以上となることが難点です。

日本の方にとって気になる「花粉」については、症状が出ないのでおそらく心配する程ではないでしょう。

本格的な冬がないということで、寒さが苦手な方にとっては、体に負担がかからない気候と言えます。

壮大な自然

ラオスには海がありません。

しかし、山・湖・川・高原など多くの自然があり、さすが大陸と思わせる光景に出会うことが出来るんです。

首都郊外の池でくつろぐ人たち

首都郊外の池でくつろぐ人たち

街中のメコン川は人々の憩いの場となっていますし、首都ビエンチャンから少し車で移動すれば大自然がいっぱいあります。

郊外には「グランピング」などが楽しめる施設もあります。

湖のほとりで夕日を眺めたりしながら過ごすのも良いです。

参考までに、かなり大きな湖ですがラオスでは「川」と呼ばれています。

日本では見ないような「とんがり山」が並ぶ景色も圧巻ですし、洞窟や美しい池なども楽しめます。

近年、高速道路や鉄道が整備され、より気軽に大自然を味わうことが出来るようになりました。

仏教の国

ラオスは仏教国ですので、街の至る所にお寺があります。

お寺への出入りは自由です。

通り抜けする道になっているお寺もあるほどです。

日本のお寺とは、ちょっと雰囲気が違っており、仏像も日本式ではありません。

首都中心部にあるお寺

首都中心部にあるお寺

「豊かさ」の象徴ということで、お腹がポッコリ出た太った仏像があります。

まさに異文化を感じることが出来る空間になっていますよ。

日本人がなじめる街

ラオスの人たちの見た目は、日本人とあまり変わりません。

日本人が街中で買い物をしていても、外国人である感じがしませんし、特別な視線を感じることもありません。

タイやベトナム、カンボジアなどの人たちもたくさんいますので、いろいろな言語が飛び交っています。

日本人であっても不思議となじめる街なんです。

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2. 意外と便利な生活

・スーパーマーケット

街には大きな店舗のスーパーマーケットがいくつもあり、ラオス国内の商品から輸入品まで揃っています。

食料品・生活雑貨・文房具・家電まで豊富な品揃えですので、日常生活にはまったく不便を感じません。

・コンビニエンスストアー

日本でお馴染みのコンビニも、十分な店舗数があり、日本と変わらない品揃えです。

おにぎりやサンドイッチなども購入できます。

さすがに24時間ではありませんが夜遅くまで営業していて便利です。

ラオスの物価事情

ラオスでの生活費は、日本よりも安価です。

特に「食」に関してはとてもリーズナブルになっています。

少し高めのアパート(家賃6~7万円くらい)を借りても、総合的には日本での生活費よりも安くおさえることができます。

例えば、二人暮らしで月12万円ほどの生活費があれば問題ないでしょう。

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3. 豊かな食文化

・野菜・肉の大きなマーケット

街には多くの食材が揃うマーケットがあり、主に朝市のような形式でにぎわっています。

日本でいう「直売所」のような感じです。

採れたての野菜や果物、その場でさばかれた肉や魚、豆腐や麺類まで購入することができます。

まさにラオスの人たちの台所です。

食材が揃うマーケット

食材が揃うマーケット

・外食が安い

ラオスでは外食する文化があり、朝から屋台で食事をする人もたくさんいます。

一食15000キープ(日本円で約150円)から食べれますので、とても安価です。

ラオスで一人暮らしをする場合は、食材や調味料などを揃えることを考えると自炊するよりも外食のほうが安くつくかもしれませんね。

・日本人向きの味

ラオスの料理は基本ハーブを利かせてあり、とても優しい味で日本人向きだと思います。

  • 朝食の定番カオピヤック(ラオス風おかゆ)
  • もち米の麺で作られるフー(ラオス風ラーメン)
  • フランスパンにハムや野菜をはさんだカオチー(サンドイッチ)

など、おいしいものがたくさんあります。

ハーブが苦手な人でも、ハーブを抜いて食べれば美味しく食べることができます。

また、ケーキなどのスイーツ類も美味しいです。

全体的に甘さが控えめで上品な味になっています。

・ファストフードの有名チェーン店もある

ロッテリアやミスタードーナッツがありますので、ファストフードの味が恋しくなった時でも大丈夫です。

価格はダブルバーガーSETが450円・ドーナツ1個70円程度。

ラオスでの食事価格からすると、高価なものですが、それでもやっぱり安心する味です。

・カフェが充実

街を歩くとたくさんのカフェがあります。

店でのコーヒーのクオリティーがとても高く、一杯250円位で美味しいコーヒーを手軽に味わえます。

通りで営業している移動カフェ

通りで営業している移動カフェ

4. デジタルインフラが充実

・キャッシュレスシステム

大きな商店はもちろん、小さな商店でもキャッシュレスで支払いができるようになっています。

イベントで出品している屋台でも支払い可能な場合もあります。

支払いは銀行口座に直結しており、携帯電話でQRコードを読み取り支払います。

銀行で口座を作るだけで利用でき、クレジットカードではないのでセキュリティー面でも安心ですよ。

・フードデリバリーサービス

「フードパンダ」と呼ばれるデリバリーサービスが普及しています。

驚くほど多くの飲食店が加盟していて、ジュース1杯から利用することができます。

ラオスの人たちは頻繁に利用しています。

・フリーWIFI

食堂・カフェ・レストランなどの場所では、必ずと言っていいほどフリーWIFIが設置されています。

賃貸アパートでもフリーWIFIが標準で設置されています。

特に観光客にはうれしいサービスです。

通信費が高いわけではありませんが、仕事以外のプライベートでインターネットを利用する場合は少額の通信費だけでOKでしょう。

5. 日本人向けが充実

日本からの輸入品に特化したお店がいくつもあります。

インスタントラーメンや調味料などの食料品から、化粧品やクスリなどが販売されています。

特にベビー用品などは重宝されているようです。

おむつやミルク・離乳食などの赤ちゃん関連はやはり衛生や品質に敏感になるのでしょう。

・日本レストラン

日本レストランが充実しています。

「寿司店」「居酒屋」「ラーメン屋」などはもちろん、かつ丼や牛丼を食べることができる「食堂」的な店もあります。

「YOKOHAMA」「KIKU」など店名からも日本を感じる店です。

日本人が経営されている場合が多く、味も日本人向けのものになっていますので安心。

このような日本レストランは、外国に滞在する日本人には大変ありがたいですね。

・日本式の長期滞在向けアパート

ラオスには多くの外国人向けアパートがあります。

多くは西洋風の部屋ですが、中には日本人向けとも言える「日本式アパート」があります。

床に座って食事をしたりできるテーブルやカーペットがあり、日本のライフスタイルに合わせた部屋になっています。

希望する場合は、このような物件を見てみても良いでしょう。

ラオス生活の注意点、ちょっと気を付けるべき点

・交通ルール

ラオスで運転する場合は日本以上に慎重になる必要があります。

車の何倍もの数のバイクが走っていますが、多くのバイクは信号や車線などのルールも守っていません。

街中ではよく車とバイクの事故が発生しているのを見かけます。

街中を走る車・バイク・トゥクトゥク

街中を走る車・バイク・トゥクトゥク

車のドライバーでもルールを守らずに運転してる人が見受けられます。

しかも、自動車事故に対する保険に加入していない人がたくさんいるので本当に注意が必要です。

・信号機の故障

ラオスでは歩行者用の信号機が正常に稼働していることが少ないです。

道を渡るときは、自己責任で周りを確認して横断しています。

自動車用の信号機も、たまに故障している場合があり、この場合もドライバーがそれぞれの判断で運転しています。

・バイクによるひったくり

街中で発生する犯罪で件数が多いのは「ひったくり」です。

バイクで近づいてきて手荷物をひったくります。

ラオスでは車やバイクが右車線走行ですので、通りを歩く場合は、左側を歩き手荷物は上着などの中に隠すなどしましょう。

これがひったくり被害に合わないための対策になります。

・医療が進んでない

ラオスは医療が進んでいません。

大きな病気やケガの場合は隣国のタイなどで処置する場合があります。

なるべく健康には気を付けて暮らすことが大切です。

日本に一時帰国した際には健康診断を受けるなどして、常日頃から体のメンテナンスをしておくことをお勧めします。

・仏教国ならではのルール

仏教国ラオスにはお坊さんがたくさんいて、街中でもよく見かけます。

女性の方はお坊さんに直接触れてはいけないという「決まり」があります。

お店などで、お坊さんが女性スタッフに料金を支払う場合なども、お金を直接手渡すことはありません。

椅子やテーブルにお金を置くか、手持ちのカバンなどの上に置いて、間接的にお金の受け渡しをします。

ラオスならではなので、注意したいですね。

参考:ラオス移住のためのビザについて

ラオスで暮らすためには長期滞在ビザが必要です。

  • 学生ビザ
  • 就労ビザ
  • 家族ビザ

などがあります。

ラオスには多くの日本企業がありますので、それらの企業にスポンサーしてもらう形で、就労ビザを取得して、滞在している方が多いです。

また、ビザとは別で発行される「滞在許可書」というものがあります。

ラオス国内ではこの許可書がビザよりも重要視されています。

さいごに

ラオスは社会主義国ですので、行政の仕組みの違いに戸惑うこともありますが、日常の暮らしではそういった違いを感じることはありません。

みんな穏やかにゆったりと暮らしています。

ラオスの大自然と人々の暖かさを感じてください。

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