イタリアで生活すると、自然とイタリア人と恋愛関係に発展する機会もあります。
日本人とは正反対とも言えるラテン気質のイタリア人、もちろん恋愛に対する考え方にも違いがあります。
新鮮に感じることもあれば、戸惑ってしまうこともあるでしょう。
いざというときのために、現地在住者が感じたイタリア人の恋愛観についてお伝えしていきたいと思います。
イタリア人の性格や恋愛観
日本人と比べて、とにかくストレートです。
特に恋愛に関しては恥ずかしいから言えない、できないということはなく、思ったことは全て口に出して行動に移します。
イタリア人と付き合うならば、あなたも恥ずかしがらないで思ったことは素直に言葉に表した方が上手くいくでしょう。
言わなくても分かり合えるというのは日本人ならできる技で、イタリア人には期待はしないようにしましょう。
・イタリア人男性の恋愛観
イタリア人男性は恋愛に対してもポジティブな考え方をします。
全く気がないイタリア男性からデートに誘われたときは、最初から断った方がいい、という経験をしたことがあります。
デートをしたんだから僕に気があるに違いないとイタリア人は思い、あとで断るのが大変なのです。
・イタリア人女性の恋愛観
一方、イタリア人女性は小さい頃からほめられて育っているので、大人になってもお姫様のような性格が残っています。
自分に自信があり、積極的に男性に自分をアピールするのが上手です。
イタリア人の好みのタイプは?
女性はセクシーさ、男性は鍛えられた筋肉
イタリア人男性は、女性に可愛らしさよりもセクシーであることを求める傾向があります。
日本のアイドルのような可愛らしさは、イタリア人男性の好みのタイプではありません。
イタリア人女性は、鍛えられた筋肉や厚く男らしい胸板に魅力を感じます。
イタリアには意外と背が低い男性も多いのですが、がっしりと鍛えられていれば背の高さはあまり問題ありません。
男女共通で、しっかり内面も見ている。ポジティブでいる人は好かれる
性格については、イタリア人の男性も女性も好みのタイプは同じです。
一見大雑把に見えるイタリア人ですが、実はよく人の内面を見ています。
イタリアでは明るくポジティブな人が好かれます。
暗い表情をしてネガティブなオーラが出てしまっている人は相手にされません。
いくら見た目が素敵でも、内面から充実して輝いていない人をイタリア人はすぐに見抜き、魅力的には見えません。
しっかり自己主張をし、自立している人
また自分のしたいことははっきりと自己主張する人が好まれます。イタリアではわがままかなと思うくらいはっきり自己主張して大丈夫です。
相手の都合のことを考えて、どちらでもという返事をすると、何がしたいのか分からなくてイタリア人は困ってしまいます。
また、自分の意見を持った自立した人が好まれます。
イタリア人は話好きなので、色々な場面であなたの意見を聞かれることがあります。
日本人なら日本のことは何でも知っていると思い、様々なジャンルのことを質問してきます。
お互いのことをより知り合うためにも、どんな意見を持っているのか聞かれます。
お付き合いする相手にふさわしい一人前として見られるためには、これらの質問に対して自分の意見を言えるようでなければなりません。
イタリア人の本気と遊びの見分け方
イタリア人男性の中には、素敵な女性を見たら思わず「綺麗だね」と声をかけてしまう人がいることは確かです。
そこからちょっとお茶でもという展開もあるかもしません。
ただ彼らにとってそれだけのことでしかありません。そこからすぐに真剣な交際が始まることは少ないです。
イタリア人が真剣に交際を考えてるときは、慎重に少しずつアプローチしていきます。決して急いだりはしません。
電話やメールの連絡もこまめにします。
一緒に出かけるようになり、しばらくは友達なのか恋人なのかはっきりしない時期があり、この状態に慣れていない日本人には少し心配になるかもしれませんが慌てる必要はないかと思います。
またイタリア人女性は駆け引き上手とも言われています。
本気の相手には誘われてもすぐにはOKとは言わず、少し焦らせて自分の価値を上げていきます。
どちらかから付き合ってください、などと改めて告白することはほとんどなく、気がついたらいつの間にか恋人になっているというのが普通です。
恋人になると友達や家族に次々と紹介されます。
関係はあるのにいつになっても友達や家族に紹介されない場合には、残念ながら本気ではなく、一時的な関係としか見なされていません。
イタリア人のデート事情
では、デートといえばどこに行くのでしょうか?
イタリア人は普段はそんなにお金がかかるデートはしません。
まだ一緒に住んでいなければお互いの家でデートもよくあります。
イタリア人男性は料理上手な人が多く、短時間でさっと美味しいものを作ってくれます。
もちろん映画を観に行ったり、一緒に飲みに行ったりという定番のデートもあります。
季節のいいときには、公園をぶらぶら散歩するだけなのも人気のデートです。
大切なのは、何かをすることではなくて、一緒にのんびりと時間を過ごすことなのです。
こうして普段のデートにはお金をかけず、一緒にバカンスで旅行に出かけるためにまとめて使うことが多いようです。
日本とは異なる愛情表現。イタリア式に慣れよう!
イタリア人は恋人へのハグやキスは頻繁です。
この文化に慣れていない日本人には少し抵抗があるかもしれませんが、こうしたスキンシップが少ないとイタリア人は自分が愛されているのか心配になってしまいます。
イタリア人と付き合うならここはイタリア式でいきましょう。
イタリアでは、カップルは人前でも普通にハグしたりキスしたりします。
もちろん家族や友人たちの前でも当たり前です。
これは自分たちはカップルとして上手くいっていることを示す意味もあるとも言われています。
あまり恥ずかしがっているとかえって周りが心配してしまうので、ここは相手の愛情表現に従うのがいいですよ。
イタリア人はヤキモチ焼き?
イタリア人は男性も女性もかなりのヤキモチ焼きで、それを態度や言葉に出して表します。
毎日こまめに電話するのは愛情の証とも言える反面、行動をチェックしてるとも取ることもできます。
ヤキモチを焼いているときは、焦らず冷静に彼が一番大切だというアピールをして落ち着かせてあげましょう。
イタリア人は割と単純な性格なので、機嫌が直るのも比較的早いです。
非を認めたがらない
自分の非は認めない、自分から謝ることはないのがイタリア人の特徴的な性格ですが、この傾向は特に恋愛においては顕著です。
カップルの間でケンカになる場面はどうしても出てきます。
明らかに自分が悪いことが分かっていても素直に謝ることができないのがイタリア人です。
ただイタリア人は根に持ったり後腐れのない性格なので、ケンカをしても翌日には何事もなかったかのように元どおりになれるのです。
ケンカをしても、なるべく気にせず、引っ張らないようにしましょう。
イタリア人男性とマンマ
イタリア人は家族を大切にします。
特にイタリア人男性にとって、母親は本当に大切な存在です。
マンマと毎日電話するイタリア人男性は珍しくありません。
私とマンマのどっちが大切なの?なんて質問はしない方が賢明です。
マンマは決して超えることのできない存在なのです。
彼のマンマと上手く付き合って行くこともとても大事なことです。
大抵のイタリアのマンマは面倒見がいいので、あなたが慕っていけばすぐ仲良くなれますよ。
結婚にはこだわりがない?
イタリアでは結婚に対する考え方は日本とは異なります。
結婚に対するこだわりはないんですね。
長く付き合っていても、子供ができても、結婚しないカップルは増えています。
カトリックの国なので以前は離婚はできなかったことも影響しているのでしょう。
今では離婚もできるようになりましたが、日本以上に時間もかかり面倒な手続きが必要です。
イタリアでは市役所か教会のどちらかで結婚式を挙げます。教会で結婚式をした場合には特に離婚が大変です。
イタリアでは愛する人と一緒にいることが大事
高い離婚率のヨーロッパの中では、イタリアの離婚率は低い方です。
それでもここアモーレの国では離婚は珍しいことではありません。
両親の離婚を子供の立場で経験して、自分は結婚したくないと考える人もいます。
イタリア人にとって大切なことは、結婚という形ではなく、いつでも愛する人と一緒にいることなのです。
これはロマンティックで理想的な恋人同士のあり方です。
それゆえに愛がなくなってしまったら、もう一緒にいることはないのです。
日本のように子供のことを考えたり世間体を気にしたりすることはなく、あっけなく別れてしまうのです。
日本人とイタリア人のカップルの場合には滞在証明書やビザのことがあるので、比較的早めの交際時期に結婚を選ぶ傾向があります。
イタリア人同士の場合、10年付き合っていても結婚を考えないカップルはたくさんいます。
イタリア人の恋愛は生涯現役!
イタリア人の恋愛に年齢は関係ありません。かなり年の離れたカップルも普通に見かけます。
私の住むマンションでは最近80歳になるマリアに10歳年下のボーイフレンドが出来ました。
彼は毎日のようにマリアに会いにやって来ます。
イタリアではもう歳だから恋愛なんて、ということはありません。だからこそアモーレの国と言われるのでしょう。
イタリア人の恋愛観。日本とは違うものを前提にうまく付き合おう
恋愛は特に個人差があるので、全てがこの記事の通りではありません。
とにかく知っておいて欲しいことは、日本人とは明らかに違う考え方を持っていることです。
このことさえ事前に知っていれば、何か上手く理解できないことがあったとき、そういえばイタリア人だから考え方が違うんだということに気づき上手くやっていけますよ。