インド移住14年の在住者が明かす!現地生活の光と影を本音で語る

インドへ旅行に行く人はいても、実際に住んだことのある日本人は少ないでしょう。

人口13億の世界第2位。

近年は経済も発展を遂げており、世界的なITの開発リソースとしても脚光をあびているインド。

そんなインドでの生活はどんなものなのでしょうか?

今回は、在住14年のインド移住者・カンナンさんに、現地生活や文化について聞いてみたので、ご紹介したいと思います。

プネーからバンガロールへ。そしてインド移住

インド移住のきっかけは今から14年前に、日本語教師の派遣という形で、インドのプネーで仕事をしたことです。

そのときに、今の旦那と結婚して、翌年に、南のバンガロールへ移住しました。(配偶者ビザによる永住ビザを所持・Overseas Citizenship of India (OCI))

インドで大きな都市というと、

  • デリー
  • ムンバイ
  • バンガロール

の3都市が挙げられます。

その中でも、南のバンガロールは一番発展していて、空気の汚染がひどい都市になります。

バンガロールのあるカルナータカ州は、50年前は何もない緑の土地で、Green cityと言われていました。

しかし、10年程前から、アメリカやドイツといった外資企業が進出して、開発が進み、今では緑がほとんどなくなり、ゴミだらけになってしまって、グリーンシティではなく、Garbage city(ごみの街)と言われています。笑

私が来たときは、何にもなかったバンガロールが、今では外国人もたくさん見ますし、街は様変わりしました。

インドで働いた理由

私が大学を卒業して、就職した企業がブラック企業だったんですね。

結局、1年で会社を辞めましたが、私のような文系で、特技のない人が転職しても、知れてるだろうなと思いもありましたし、とにかく日本を出たかったという気持ちがありました。

そのときに、地元で、インド人のITエンジニアを派遣する会社を見つけ、バイトで働いたんです。

その会社では、インドで日本語を教えて、インド人ITエンジニアを日本企業へ派遣するということをしていました。

インド側で日本語を教える日本語教師として、私が希望を出し、渡印したことがきっかけです。

その後、インドで日系のIT企業に転職をして、そこで翻訳・通訳で仕事をこなしました。

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バンガロールという街の特徴と魅力

1. インドのエリートが集まる都市

バンガロールの最大の魅力は、インドのエリートが集まる場所なんですね

日本人が持つインドのイメージは、ガンジス側があって、お参りをよくやって、ホームレスがたくさんいて、という光景を思い浮かべるかと思いますが、バンガロールはそういう街ではないです。

確かに、古い地域はありますが、最先端のもの、古いものが集まって融合している街だと思います。

INTERNATIONAL TECH PARK BANGALORE

アメリカのシリコンバレーのようなもので、それをモデルにしているとは思います。

そういう点で、これから日本の方で、インドで働きたいという方は、バンガロールは良い都市だと思います

また、外国人には、確か年間25,000ドル以上(月22万円)を雇用者は給与としてあげなくてはいけないという規定が5年前くらいにできたと思います。(詳しくは調べてください)

これはインド人の製造業の部長クラスの月給になります。

インドの平均給与は業種にもよりますが、20代の方の場合、インドの平均給与は5万ルピー(8万円)程もらっていたら、良いほうです。

だから、日本で若い方が日本の職場で給与が低く、やりがいがなく、という方がいらっしゃれば、インドのバンガロールで働くという挑戦の選択肢もありだと思います。

・インドはバックパッカーで行く場所ではなくなっている?

日本人のイメージとして、インドは若い人がバックパッカーの行く場所、みたいな印象の国になっていますが、私は個人的にはそのような扱いはしてほしくないと思っています。

むしろ逆に、一回は仕事に行ってみてもいい場所だと思います

ここでは、日系の日本語が必要な求人枠が多いと思っています。

だから、若い方がインドに行くなら、バックパッカーではなく、働いてみて、実際にインドで高い教育を受けたインド人に触れてみて欲しいと思います

そうすると、得ることがとても多いと思います。

2. アルコールに制限がない

インドは州によって(グジャラート州など)、アルコールの販売が禁止されている地域があります

ですが、バンガロールではアルコールの制限がなく、インドのなかでもナイトライフが楽しめる場所です。

夜は5つ星ホテルにいって、アルコールを飲んだりということがオープンにできる場所なんですね。

現地で働いている日本人の方は、そういったところで集まって楽しんでいるようですよ。

3. 英語を学ぶ環境が良い

インドの公用語は、英語とヒンディー語です。

インドの先端で働いている30代、40代は、インド政府がITを教えこもうという世代でしたので、英語の読み書きがある程度できます。(50代を超えてくると、英語を話せる人は、それなりに教育を受けた人になります)

ですので、バンガロールでは英語が通じますし、英語を学ぶという意味で、良い環境だと思いますよ

学校のコスト面においても、欧米より費用を抑えることもできるでしょう。

バンガロールには、英語を学ぶ日本人経営の学校もありますよ。

・近年のITの状況は?

個人的にはITの国内求人は飽和状態だと思います。

10〜5年前までは、子供の進路は医者、ITの2つの選択肢が掲げられていましたが、現在はITエンジニアも飽和状態なので、職がなく、海外へ流れていっているようです。

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インド人を理解しよう

インド生活を考えるうえでは、インド人の特徴を知っておいても良いでしょう。

長年住んでいますが、私が感じるインド人の特徴をお伝えします。

1. 分かり合えない?

分かり合えるとは思いますが、基本は分かり合えないと思ったほうがよいです。笑

こちらの生活では常にストレスはあると思います。

2. 競争心が強い?

競争心が強く、きつい人が多いです。

例えば、今度、こんな車を買うことになったよ、と言うと、片っ端から全否定です。

それが悪気があるというわけではなく、「自分はこうなんだよ」という話で、自分中心という人が多いです。

そういう傾向にあるのは、北側の人が多いんじゃないかな、という個人的な印象です。

日本でいう、察するとか、気分を読むというのはあまり感じない人が多いです。

現地生活費をイメージしよう!インドの物価について

家賃

高層アパートの2ベッドルームで、25,000ルピー(4万円)〜の賃料になります。

これらはエンジニアのような中流階級が入る物件です。

食費

家族4人の毎月の食費は、月20,000ルピーです。

普段は週に1、2回スーパーで買いものをしてきて、週末は外食するようなイメージで、この金額です。

外食は、家族4人で食べて、1回1,000ルピー程度です。

お酒があるところにいくと、2,000ルピーくらいです。

・普段の食事はインド料理

普段は食事は、毎日カレーです。笑

カレーとはいっても、インドではスパイスが入っているものがカレーというらしいです。

ですので、バリエーションはあります。

例えば、チキンカレー、フィッシュカレー、ココナッツカレー、タマリンドベース(酸っぱい)のカレーなど、です。

ナーガールジュナ

さすがに毎日インド料理ばかりだと、滅入ってしまいますので、醤油、ごはん、お味噌汁、乾麺(うどん、そば)といった日本食材は、インドへ持ってきています。

あとは日本料理レストランにたまに外食へ行くこともあります。

交通費

タクシー:400ルピー

オートリキシャ(人力):280ルピー

バス:50ルピー

バンガロールでは交通渋滞がひどく、朝は18キロぐらい渋滞で、1時間以上かかります。

私はナノという中古の車を購入して、それを乗っています。

その他の費用

インターネット通信費:月1,200ルピー

光熱費:月1,000ルピー 
※水道代はアパート代に含まれています

携帯:500ルピー

娯楽費用:10,000ルピー

インドで生活する意義とは

忍耐が鍛えられる

インドではどこに行っても衝撃があります

だからこそ、いろんな意味で、「鍛えられる」ということはあるでしょう。

まともな返事もかえってこないし、時間の約束も破るし、ストレスはありますが、そこを乗り越えると成長できますよ。

他の国も大変な国はあると思いますが、「忍耐」という点は絶対鍛えられます。

 

インド生活で知っておくべきこと

心地よい環境づくりをすること

バックパッカーや旅行という観点では、インドの汚いホテルでも、インド人に絡まれても、楽しみながら受け入れられるとは思います。

しかし、こちらで長期滞在するとなると、同じ感覚の延長線上ではインド生活はできないと個人的には思っています。

長く滞在される方は、それなりにお金を払って、快適をお金で買っていますので、そのようにしたほうが良いでしょう。

インド人は牛と豚は食べない(ヒンドゥー教徒)

インド人はヒンドゥー教が70%です。

ヒンドゥー教徒は牛と豚は食べません。

ですので、普段の生活では、豚と牛は買わないようにはしています。あとは、売られている質がどんなものか分からないというのがありますので、食べるのは怖いですね。

ヒンドゥー教徒の中には豚を食べている人もいるようですが、カーストでいう階級の低い人というのはあるようです。

各家庭ではメイドを雇う

インドでは、家柄に関わらずメイドさんを雇う習慣があります。

インド人は旦那の悪口を言わない

これは本当にすごいな、と思います。

日本人の人は愚痴を言って楽しむみたいなところはあると思いますが、こちらではそういった会話はできません。

こういったのは、見ていて良いかな、と思います。

家族を大切にしている

本当に大切にしているのかどうかはわかりませんが、家族を大切にしています。

周りには、悪いことを言ったりしません。

愛国心があって、楽しんでいて常に希望がある顔をしている

私もたまに日本に帰りますが、物も充実して、不満足はないような国だと思いますが、あまり楽しそうじゃなかったり、全体的に人が暗い印象です。

インド人はお金がなくても、バカそうにしていても、楽しそうにしています。

こういう面で、日本人の方も楽観的になっても良い気がします。良い意味で、その日暮らしができる勇気があって良いというか。

私たち日本人は、先のことを考えて、前倒しで計画しますが、こちらでは計画がない人が多いので、たまにはそういうのも良いかなと思います。

最後にインド移住してみたい方へのメッセージ

一度、来てみる価値のある国だと思います。

そうすることで、日本の良さや有難さも実感できるでしょう。

そして、せっかくインドで生活されるのなら、日本人との交流は絶って、どっぷりインドに浸かってみると面白いですよ。

インドは本当に変化をしていて、3年前は病院もそんなに無かったのに、今は病院だらけになっています。

すごく変化を遂げていますので、ぜひインドを訪れてみてください♪

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