東南アジアでロングステイといえばマレーシアかタイかバリ島、と思い込んでいませんか?
まだ知名度は低いですが、穴場移住先として今イチオシなのが、インドネシアのスラウェシ島のマナド。
自信を持ってマナドをお勧めできる主な理由を6つ、徹底分析します。
そもそも、マナドってどこ?
マナドは、インドネシアの中でも有名な観光地バリ島の東北にあり、アルファベットのKのような形をしたスラウェシ島の最東北端に位置しています。
北にはフィリピン、そのままずっと北上すると韓国あたりに行き着きます。
世界地図で見ると分かる通り、マナドはインドネシアの中で一番日本に近い都市なのです。
そのため日本との時差わずか1時間。
ウェブで日本の仕事をする方にとっては大変好都合です。
マナド国際空港へのアクセス
- シンガポールから直行便で約3時間40分
- 首都ジャカルタから直行便で約3時間20分
- バリから直行便で約2時間20分
日本からは、シンガポール経由が便利です。
マナド移住がおすすめな理由① 〜 治安が良い
海外移住するにあたってまず一番気がかりなのは、治安です。
一緒に移住する家族のためにも犯罪や事件が少ない安全な場所を、というのが絶対条件なのではないでしょうか。(テロに関しては、理由その4をご覧ください)
マナドはどうかというと、インドネシアで最も治安の良い土地のひとつと言われています。
経済的に比較的裕福
マナドの治安が良いひとつの理由として、他の地方都市より平均給料が高く裕福な地域であることが挙げられます。
街中を見ればスターバックスで高校生たちがお茶をし、その手にはインドネシアでは超高額で販売されているAppleのiphone、道路に目をやればトヨタやホンダの最新車が走っています。
ある程度の貧富の差はあれど、物乞いやホームレスといった人は滅多に見かけません。
良心的なキリスト教徒が多い
また、後ほどくわしく取り上げますが、マナドはキリスト教徒が半数以上を占める街。
救われるためには罪を悔い改め善行に励まねばならない、と信じているため、重犯罪はもちろん、ひったくりや盗難といった軽犯罪が少ないのです。
お店に携帯を置き忘れてもちゃんと取っておいてくれたり、家の前に停めたバイクにうっかり鍵を挿しっぱなしでも朝まで盗まれていないのが不思議です。
未観光地化ゆえに人々が素朴
また観光地化がそれほど進んでいないため、人気の東南アジア観光都市でよくあるような、旅行客をカモにしたぼったくりや執念な客引きが行われることはほとんどありません。
一般的にマナドの人は気立てが良く素朴で、困っている人を放っておけない心優しい人たちです。
もちろん、日本と同じほど油断しても良いという事ではありませんし、人混みのなかではカバンに注意するなどの心がけは必要です。
外国暮らしで当然気をつけるべき、貴重品の管理や戸締りなどはしっかりしつつ、安心して暮らせるのがまず第一の魅力です。
マナド移住がおすすめな理由② 〜 自然がとにかく美しい
海が綺麗
「マナド」と聞いてすぐにダイビングが思い浮かんだ方は、結構なインドネシア通と言えるかもしれません。
実はここマナドはダイビングの聖地とも呼ばれており、知る人ぞ知る世界有数のダイビングスポットなのです。
深さ約1,300メートルと言われる海底ドロップオフ近辺ではネムリブカというサメ、ジュゴン、ナポレオンフィッシュなど大型生物に出会えます。
ダイビングはせずとも、シュノーケリングで生きたサンゴ礁に群がる無数の魚やカメと一緒に泳ぐこともできますし、白砂の無人ビーチでエメラルド色の海を満喫することもできます。
世界中の熟練ダイバーやコアな海好きが集まってくるのも納得です。
陸のアクティビティも豊富
一方、マリンスポーツに興味がない方も楽しめる陸のスポットが多くあります。
例えば、中心部から車で約1時間のところにあるミナハサ高原だけでも、この通り見どころがいっぱい。
- 職人による手作り竹細工が安く手に入るキニロウ地区
- インスタ映えする絶景ガーデンレストランが密集するトモホン市
- バリ島ウブド顔負けの美しい田園風景が広がるランゴワン
- 大きさ4,278ヘクタールの広大なトンダノ湖畔
- 硫黄濃度によって色とりどりに変化するリノウ湖
- 源泉掛け流し温泉に入れるタタアラン地区
高原以外にも、体長10センチの世界最小メガネザルがいるタンココ野生動物保護区、スピードボートで行く秘境サンゲル諸島や、マクロダイビングが有名なレンベ島など、挙げていけばキリがありません。
これだけ豊富なアクティビティが待っているのですから、マナドに移住して気晴らしにやることがなく行き詰まってしまう、ということはまずないでしょう。
日本から家族や友人が遊びに来たときにあちこち案内できる、というのも嬉しいポイント。
マナド移住がおすすめな理由③〜 生活費が安い
海外生活をするにあたって考える大事な要素はやはり、生活費です。
東南アジアというだけできっと日本よりはるかに安く済むだろうと想像しても、実際移動してみたら結構高くて驚く人が多い、という国や都市もあります。
インドネシアの中でも、経済急成長を遂げているジャカルタやバリ島などでは、それほど安く暮らすことは期待できません。
しかし、何度も言うようですがここマナドはまだ観光地化がそれほど進んでいないゆえに、生活費が安いのです。
外食でも、1人400円も出せば清潔なレストランで食事ができます。ローカルな食堂では1人100円程度なので、400円でも贅沢なのです。
夫婦2人暮らしをモデルとした1カ月の基本生活費
(2LDK一軒家、エアコンあり、24時間セキュリティ付き外人向け住宅街)
- 家賃 25,000円
- 食費 40,000円 (1日1食外食、2食自炊)
- 電気代 1,500円
- 水道代 1,000円
- ガス代 200円
- ガソリン代 4,000円 (乗用車1台を日常的に乗った場合)
- 通信費 3,000円 (スマホ1人1台づつ、各自ネット利用15GB)
合計 2人で74,700円
いかがでしょう。期待を裏切らない安さなのではないでしょうか。
しかもこれは、節約をあまり意識せず快適な暮らしを想定した場合の金額です。
もっと安いアパートタイプの部屋でもいい、という節約派の方はさらに安くあがるはずです。
基本生活費が1人40,000円以下という安さならば、娯楽費や嗜好品などに当てられる自由なお金が出てくるので、ストレスフリーに過ごせます。
南国で悠々自適セカンドライフを送るのに、まさに最適な環境が整っているのです。
おすすめな理由④ 〜 宗教的に自由で、平和
インドネシアといえば過去にテロが起き、日本でもニュースとして取り上げられました。
宗教がらみの事件を耳にすると、不安になってしまうのは無理もありません。
宗教背景はミックス
さてマナドはどうかというと、意外にも半数以上がキリスト教徒。
宗教的統計を見ると、67%がクリスチャン、30%がイスラム教、残りの3%がヒンズー教・仏教・その他となっています。
イスラム教徒も少なからずいますが、宗教的に入り混じった環境で育っているため、みなが温厚派。
そこにマナド人の明るく穏やかな気質が相まって、宗教がらみの摩擦が起きにくい土地柄となっています。
実際、マナドの街を丘から見渡してみると、クリスチャンの教会とイスラム教のモスクが仲良く交互に建っています。
互いを尊重し、助け合う人々
日常生活においても、クリスチャンとイスラム教徒がお互いを尊重しながら共存しているのがよく分かります。
クリスマスの時期になるとクリスチャンが行事のために休みを取れるよう、イスラム教徒がそのぶん仕事をサポートし、ラマダーンと呼ばれるイスラム教の断食の月になると、クリスチャンが多めに働いてイスラム教徒の仕事をカバーするのです。
宗教の壁を超えてお互いに支えあいながら、まさに「持ちつ持たれつ」の精神で皆が平和に暮らしています。
マナド市の非公式スローガンが「Torang Samua Basudara」(「私たちはみな兄弟」という意味)なのもうなずけます。
それだけ、宗教対立やテロとは無縁で平和な場所として認識されているのです。
おすすめな理由⑤ 〜 食べ物が美味しい
新鮮なシーフード
フィリピンの南に位置するセレベス海に面したマナドは漁業が盛んで、新鮮な魚介類を安く食べることができます。
中でも特におすすめなのが「イカンバカール」と呼ばれる、バーベキュースタイルの焼き魚。
マナドの海沿いのエリアに行くと焼き魚のお店が立ち並んでいます。
新鮮な魚やイカを自分で選び、ココナッツの殻で直火焼きにして野菜やご飯と頂くスタイルです。
なかでも、脂がたっぷりとのったマグロのカマの炭火焼は絶品。ビールが進んでしまうこと間違いなしです。
インドネシアでも有名なグルメの街
グルメの街として知られるマナドの料理は、他にも挙げきれないほどあります。
- ラゲイと呼ばれるピリ辛豚肉ケバブ
- 食欲をそそる各種スパイスを使った煮込み料理のウォク
- ハーブが効いたカボチャベースのヘルシーお粥 ティヌトゥアン
- グリーントマトとエシャロットのサンバルダブダブソース
- ウコンとココナツミルクで炊き上げるイエローライス ナシクニン
- パパイヤの花とコブミカンの葉を使った香り高い野菜炒め
フルーツが安く、種類が豊富
また、女性には嬉しいことに、ビタミンたっぷり美容に良いフルーツが豊富で安く手に入ります。
特に、毎年10月〜3月の雨季になると、まさにフルーツ天国。
- ドリアン
- マンゴスチン
- マンゴー
- ランブータン
- パパイヤ
- ドラゴンフルーツ
- パッションフルーツ
- ジャックフルーツ
- シルサック
市場に溢れる珍しいトロピカルフルーツは、他にもまだまだ沢山あります。
マナドでの食の楽しみは、尽きることがありません。
おすすめな理由⑥ 〜 日本人がまだ少ない
せっかく外国に住んでいても、自分の周りを全員日本人で固めてしまうと、語学も文化の勉強もなかなか進みません。
自ら選んで海外に移住するのなら、ローカルの人たちとの触れ合いを大切にし、今しかできない外国ならではの人生経験を積みたいものです。
そのてん、マナドはうってつけの場所と言えます。
なぜなら、あちこちに日本人観光客がいるわけでなく、駐在員や永住組が大勢いるということもないからです。
毎日の生活の中で必然的に触れ合うのは、暖かくフレンドリーな地元の人たち。
彼らとの交流を通してローカル文化に親しみ、気がつけば少しづつ言語も聞き取れるようになっていくはずです。
参加できる日本人コミュニティ
とはいえ、日本人との交流が全くないわけではありません。
北スラウェシ日本人会といって、マナド在住の日本人同士の親睦を目的として1998年に発足した会があります。
会報誌も年2回発行されており、公式サイトから懇親会参加希望などの問い合わせができます。
参考URL:https://jc.sulut.asia
また「国際交流基金 日本語パートナーズ事業」というプロジェクトのもと、毎年幾人もの日本人が日本語教師アシスタントとして6ヶ月間マナドの学校に派遣されています。
参考URL:https://jfac.jp/partners/
日本では恐らく出会う機会がなかったであろう海外志向の日本人たちとの良き出会いがあることでしょう。
他にも、日本女性が夫婦で営むリゾートホテルや、日本人インストラクターが働くダイブリゾートも幾つかありますので、日本人との接触に飢えることはありません。
ちょうど良い程度の数の日本人がいて、ここでしかない日本人同士の出会い、そして地元の人との交流を両方バランスよく楽しめるのが、マナド移住の利点なのです。
マナドをぜひ移住先の選択肢に
インドネシアの穴場スポットスラウェシ島のマナドは、
- 治安が良く
- 海が綺麗で
- 生活費が安く
- 食べ物も美味しい
など、移住のメリットが沢山。
東南アジアへ移住を検討中の方は、ぜひマナドを選択肢に入れることをオススメします!