香港が1997年にイギリスから中国へ返還されてから20年が経ちます。
世界に例のない一国二制度のもと世界の金融都市、アジアの貿易中継地として発展し続ける香港は、さまざまなビジネスチャンスが生まれる場所でもあります。
そんな香港で働きたい!と思っている方に、現地の就職事情をご紹介します。
香港で働くのに必要なものとは?
日本人が香港で働く場合、就業ビザ(Employment Visa/労働査証)を取得する必要があります。
そのためには就業ビザが申請できる経歴と語学力が必要です。
就業ビザは香港の企業に雇用され働く場合に必要なビザで、雇用主が保証人となり申請します。
就業ビザの審査は年々厳しくなっています。
ビザを取得するためには申請者が香港人にはない特別な知識、技術、経験など高い専門性があり、香港経済に貢献できることが大前提です。
香港人で代用が効くポジションでの就業ビザ申請では取得は難しいでしょう。
また必要とされる語学力は業種や職種により異なりますが、香港の公用語である英語と広東語にプラス(中国語の標準語にあたる)北京語ができると良いでしょう。
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日本人向け求人はどんな種類があるのか?
香港ではさまざまな業種で日本人向けの求人があります。
- 観光(ホテル・旅行会社)
- 金融(銀行・証券・保険会社)
- 製造(メーカー・商社)
- 流通(卸売り・小売り・運送・倉庫)
- サービス(レストランなどの飲食店)
と選択肢は多いです。
また職種もマネージャー、エンジニア、カスタマーサービス、営業、生産管理、経理、事務、通訳などがあり、求められる語学やレベルが異なるので、自分のスキルとの見極めが必要です。
語学不当の求人はある?
日本人旅行者向けのホテルの受付スタッフ、旅行会社のカスタマーサービスや日本人向けの現地の日本食レストランなどでは仕事のやりとりはほぼ日本語になります。
しかしそれ以外にローカルスタッフや現地の関係会社等とやりとりする場合は、やはり英語・広東語・北京語が必要になります。
香港で日本語のみに特化した求人はほぼないと言ってもいいでしょう。
就職活動はどのように進める?
香港で就職活動を進めるには、
- 現地の日本人向けフリーペーパーなどの求人に応募する
- 求人サイトに登録する
- 人材派遣会社に登録し、求人を紹介してもらう、
などがありますが、効率性を考えると③が良いでしょう。
自分で企業リサーチする手間が省け、自分の経歴や希望にあった案件を紹介してもらえるので、面接準備などに時間を費やすことができます。
また人材派遣会社を利用した場合、求職者側に一切費用負担はありません。
通常は採用した企業が人材派遣会社に対して、紹介手数料を支払います。
おすすめの人材派遣会社は?
おすすめの人材派遣会社をご紹介します。
会社によって得意とする業種や扱っている求人数が異なるので、できるだけ多くの人材派遣会社に登録しましょう。
インテリジェンス香港(TS Kelly Workforce Solutions Limited)
住所:Room 401-412, Hutchison House, 10 Harcourt Road, Central, Hong Kong
電話:+852-2971-2554(日本語受付)
URL: https://www.inte.com.hk/
パソナ アジア カンパニーリミテッド (Pasona Asia Co., Limited)
住所:17/F., Ashley Nine, 9-11 Ashley Road, Tsim Sha Tsui, Kowloon, Hong Kong
電話:+852-2882-3484
URL: http://www.pasona.com.hk
NAC Kingsway HR Limited
住所:Unite 1606, 16/F., Causeway Bay Plaza 1, 489 Hennessy Road, Causeway Bay, Hong Kong
電話:+852-2110-4433
URL: http://www.kingsway-hk.com
RGF HR Agent Hong Kong Limited
住所: Unite 2206, 22/F, Wu Chung House, 213 Queen’s Road East, Wan Chai, Hong Kong
電話:+852-2537-2557
URL: http://www.rgf-hragent.asia/hongkong/
Career Integration Co., Ltd
住所:Unite 605m 6F., Nanyang Plaza, 57 Hung To Road, Kwun Tong, Hong Kong
電話:+852-2511-8321
URL: http://hk.kananworks.com
私が実際に香港で働いて感じた日本との3つの違い
1.時間にルーズ
日本人は就業時間前に着席して仕事を始めるのが常識ですが、ローカルスタッフは就業時間ギリギリまたは堂々と遅刻してきます。
数分の遅刻なのですが、それが毎日…少し早めに家を出よう!という感じではないようです(笑)。
2.すぐ転職する
日本では転職回数が多いと、適応力がないのか?など指摘されがちですが、香港ではキャリアアップとして捉えるのでマイナスイメージはあまりありません。
ローカルスタッフはちょっとでも雇用条件が良かったり、自分のキャリアにプラスになるような仕事があると即決で転職する傾向があります。
3.仕事は縦割り型
ローカルスタッフはチームプレーより個人プレーの人が多いです。
マイペースに自分の範囲内の仕事はしっかりするけれど、それ以外は頼まれないと自分からプラスアルファのことはしないというスタンスの人が多いようです。
香港就職事情まとめ
香港の日系企業で現地採用として働く場合、キャリアアップできる肩書が限られていたり、社内でキャリアアップのシステムが構築されてないといった場合もあります。
自分が香港で就職した場合、その先どのようにキャリアを積んでいくのか、先の道筋を立てて就職活動することをおすすめします。