イギリスといえばどんなことを思い浮かべますか?
ビートルズやハリーポッターが好きな方も多いと思います。
芸術、音楽、スポーツ、歴史的建造物など魅力がたくさんある国です。
そんなイギリスに最長2年間滞在できて、勉強したり、働くことができるのを知っていますか?
それが『YMSビザ』です。
YMSビザについて、申請方法から渡英までわかりやすくお伝えします!
YMSビザって何?
YMSとはYouth Mobility Scheme(ユース・モビリティ・スキーム)の略称です。
最長2年間イギリスで勉強や仕事ができる就労ビザです。
18歳から30歳までの日本国籍を持っている人が対象で、年2回(1月と7月)抽選があり、当選した1500人がビザを申請する事ができます。
正確な数字はわかりませんが、イギリスはとても人気なため、倍率はかなり高いと言われています。
ワーキングホリデーと何が違うの?
ワーキングホリデーとの一番大きな違いは2年間滞在できることです。
カナダやオーストラリアなどのワーキングホリデーでは期間が1年間とされていますが、2年間滞在できるというのはYMSビザの最大の特徴です。
もう一つ大きな違いは、『YMSビザは就労ビザ扱い』という点です。
英語に不安がある方はもちろんイギリスで学校に通うこともできますが、就学メインでの滞在は原則認められていません。
YMSビザは抽選?
YMSビザを取得するにはまず申請できる権利を勝ち取らなければなりません。
2011年までは早い者勝ちだったようですが、応募開始日にメールが殺到しサーバーがダウンするなどの問題があったことから、現在は抽選方式になっています。
イギリスは渡航先としてとても人気な国なので年間1500人というのはかなり狭き門です。
抽選は毎年1月と7月の年2回行われます。
英国政府が指定した期間に指定のEメールアドレスにメールを送ります。
メールには
- 氏名
- 生年月日
- パスポート番号
- 電話番号
のみ記入し、1通送信します。
当選したい気持ちが強くても、自己PRなどは書いてはいけません。
余計なことを書いたり、アドレスを変えて2通メールを送信したりすると、不正行為とみなされ抽選前に失格となります。
応募者は公平にランダムに選択され、後日メールで当選が通知されます。
落選した場合は当選者より後にメールがきます。
YMSビザ取得方法
抽選にあたったらとても嬉しいですが、まだまだ安心はできません。
YMSビザに申請できる権利を得ただけなので、これからが大変です。
当選メールの後に、ビザ申請に必要な書類の案内メールも送られてきます。
メールに記載されたオンライン申請の期限を過ぎてしまうと当選取り消しとなるので注意してください。
もちろん全て英語です。
ビザ申請を代理でしてくれるサービスもありますが、自力ですることをお勧めします。
ビザは海外に滞在するのになくてはならない物です。
代理申請に不備があってビザを取得できなくても自己責任です。
これから2年間海外で滞在する覚悟と自分の人生の責任を持って、取り組みましょう!
申請条件
- 日本国籍のパスポートを持っていること(出国予定日より6ヶ月以上有効なこと。また余白が見開き2ページ以上ある事)
- 18歳以上30歳以下であること
- 銀行口座に£2,530相当(約40万円)所持していること(少なくとも28日間連続して保持していること)
- YMS申請の抽選に当選していること
- 過去にYMSビザで渡航したことがないこと
オンライン申請書記入
オンラインでYMS申請書を記入し、NHS(National Health Service)国民保健サービス料とYMS申請手数料の支払いをします。
20万円ほどクレジットカードで支払う必要があるのでカードの限度額などには注意が必要です。
申請書と手数料の領収書は印刷しておきましょう。
バーコードが印字されていることをしっかり確認ます。
過去10年間の海外渡航歴を時系列で記入する必要があるので、事前に確認しておくとスムーズです!
オンライン上には30項目まで記載できるので、それ以上渡航歴がある方はwordなどにまとめて印刷しておく。
注意:トランジットの国も含みます。
ビザ申請センターの来館予約もオンラインで行います。
渡英予定日の6ヶ月前から来館できます。
予約表も印刷しましょう。
英国ビザ申請センター
- 東京オフィス
東京都港区東新橋2-3-14 エディフィチオトーコー4階 - 大阪オフィス
大阪府大阪市中央区南船場1-3-5 リプロ南船場ビル10F
必要書類
- 資金証明書(通帳での資金証明、取引明細での資金証明など)
- パスポート
- YMS当選メールのコピー
- YMS申請書
- チェックリスト
- ビザ申請料金支払い完了メールのコピー
- 来館予約の予約表
- ビザ申請書の提出
東京と大阪に英国ビザ申請センターがあります。
オンライン申請の際に、どちらか自身で決め予約します。
用意した書類を提出して、指紋採取や顔写真撮影をします。
パスポートの受け取り
申請書を提出し終わったらあとは審査の結果を待ちます。
後日審査完了のメールが送られてきたら、ビザ申請センターまで受け取りに行きます。
パスポートにビザがしっかり添付されているか確認しましょう!
渡英までの過ごし方
無事にビザを取得したらいったん安心です。
後は渡航までの期間で航空券の準備や持っていく物の調達、会社にお勤めの方は退職の報告もしないといけませんね。
税金に関しても、何回か市役所に行かなければいけない場合があるので早めに取りかかりましょう。
渡英までにしておいた方がいい事
・英語の勉強
英語力はあるに越したことはありません!
最初は語学学校に通う予定の方も、話せた方が友達を作りやすいです!
また、仕事探しの時も応募できる仕事の幅がグッと広がります。
2年間の過ごし方がかなり変わってきます。
・歯医者に行っておく
渡英までに気になるところは全部直しておくことをお勧めします。
親知らずも心配ならば抜いた方がいいと思います。
イギリスにはNHSという国民医療保険がありYMSビザでも利用できるのですが、技術はもちろん日本が上です。
それに歯医者の予約が半年先なんてこともあります。
プライベート歯科であれば予約はできてもとんでもない金額がかかります。
・会いたい人に会っておく
日本とイギリスは遠いです。
頻繁に行き来できる距離ではありませんね。
一時帰国したとしてもその期間に会いたい人みんなに会えるわけではないです。
2年間滞在できるのはYMSビザのメリットですが大切な人と離れる期間が長いということ。
できるだけ会いたい人たちに直接会っておきましょう。
・日本食をたくさん食べる
イギリスはとても多国籍な国です。
色々な国の料理が楽しめます。
日本食レストランもたくさんありますが、物価の高いイギリスでは頻繁に外食はできません。
納豆が無性に食べたくなることがあります。
2年間のうちに日本食が恋しくならないことなんてないです!
思いっきり食べてから渡英してください。
まとめ
YMSビザについてお伝えしましたがいかがでしたか?
魅力あふれるイギリスに2年間も滞在できるなんて素敵ですよね!
芸術が好きな方は、毎日美術館に通ったり、サッカーが好きな方は、プレミアリーグを生で観戦したり、イギリスに住むと近隣のヨーロッパ諸国にも旅行で行きやすいです!
少しでも海外に興味があったり、挑戦してみたいと思っているなら1月と7月の抽選にメールを送ってみてください。
そのメール一通で人生が大きく変わるかもしれません。