イギリス永住権取得・3つの道。それぞれの条件や注意すべきことを解説

イギリス永住権取得・3つの道。各条件や注意すべきことを解説

将来永久的にイギリスに住んでみたいと思う人は少なくはないでしょう。

ただしイギリスで生活するには限られた期間滞在が許されるビザを取得もしくは期間に関係なく滞在できる永住権取得、またはイギリス人同様に生活できる市民権を取得する必要があります。

ここでは、期間に滞在なく滞在ができるイギリス永住権取得について、長期イギリス在住者が紹介していきます。

イギリスは入国審査やビザ取得が厳しいことで有名ですが、きちんとルールを守り手続きを行えば、永住権の取得は難しいことではありません。

この記事でご紹介する情報をぜひ活用して、イギリス永住の夢の実現してみてください。

※ビザ情報は頻繁に更新されます、最新の情報を取得するように心かげてください。

永住権と市民権の違い

永住権申請に関する情報をお伝えする前にまず、永住権と市民権の違いを簡単に紹介しておきます。

簡単に言うと、永住権を取得するということは日本人でありながらイギリスに永住する権利を取得するということになります。

その一方で、イギリスの市民権を取得するということはイギリス国籍を取得するということになります。

日本は成人の二重国籍を認めていないため、イギリス国籍を取得するということは日本国籍を放棄すると言うことになります。

なお、市民権を取得すると選挙権を与えられるため、イギリスの選挙に参加可能となります。永住権では選挙権は付与されません。

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いきなりイギリス永住権の申請はできない!

イギリスで生活することを憧れる人にとっては、期限に関係なく滞在が可能となる永住権の取得は、誰もが興味あることでしょう。

しかしまずお伝えしておきたいことは、イギリスの永住権はイギリスへの滞在経験を持たず、取得できるものではありません。

つまり永住権申請前にビザを保持して一定期間以上滞在している必要があります。

また申請資格を得ること、申請書類を揃えるだけでなく、イギリスに滞在するために必要な知識と英語力を証明するテストなどに合格する必要もあります。

次の項目よりイギリス永住権を取得するために必要となる条件、また取得しておくべき資格について紹介していきます。

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イギリス永住権申請の条件

短期(180日以内)に商用や観光で滞在する以外、イギリスに滞在・生活するにはビザの取得が必要となります。

そしてある一定期間ビザを取得してイギリスに滞在することにより永住権申請が可能となります。

つまりビザを取得して滞在することが永住権申請への道となります。

ただし、ビザの種類により永住権申請が可能となる年数が異なるため、次の項目で細かく紹介していきます。

永住権取得への道その1―労働ビザで5年以上滞在

イギリスの労働ビザを取得し、5年以上滞在すると永住権申請の資格を得ることができます。

イギリスの労働ビザにはTier1、およびTier2と呼ばれるものがあり、またそれぞれのビザでも細かくカテゴリー分けされています。

ビザの概要および永住権申請までの滞在期間は以下の通りです。

  • Tier1(投資家)ビザ:5年滞在後永住権の申請が可能。しかし投資額によっては2年または3年で申請が可能となる場合もあり。
  • Tier1(起業家)ビザ:5年滞在後永住権の申請が可能。ただしビジネスの種類によっては3年滞在後に申請が可能となる場合もあり。
  • Tier1(特別才能保持者)ビザ:3年滞在後永住権の申請が可能。
  • Tier2(一般)ビザ:5年滞在後永住権の申請が可能。なお、このビザは年間の発行数に制限があり、また採用する企業がUKBA(イギリス移民局)のスポンサーライセンスの取得が必須。
  • Tier2 (転勤)ビザ:5年滞在後永住権の申請が可能。こちらは企業内転勤ビザと呼ばれるもので、いわゆる日本の企業に勤める人がその企業のイギリス支店などに勤める場合に発行されるビザ。

永住権取得への道その2―長期滞在ビザで10年以上滞在

学生ビザであるTier4ビザやテンポラリーワーカーに発行されるTier5ビザを取得して滞在することにより永住権申請の資格を得ることができます。

ただし、これらのビザの場合、労働ビザに比べて長期にわたり滞在する必要があり、永住権申請までには10年の滞在が必要となっています。

永住権取得への道その3―結婚/パートナービザで5年以上滞在

イギリス人もしくはEEA国籍(EU加盟国)の人、またはイギリスの永住権を取得している人と結婚もしくは同棲し、結婚ビザまたはパートナービザを取得している場合、5年滞在することにより永住権の資格を得ることが可能となります。

ただし、現在イギリスは偽装結婚を厳しく取り締まっており、ビザ取得や更新の際の審査が厳しいと言われています。

2種類の試験に合格する必要がある

永住権を取得する際には申請書類を揃えるだけでなく、2種類の試験に合格している証明を提出する必要があります。

その試験とはイギリスで生活するために必要な

  • 英語力
  • イギリスに関する知識を証明するもの

です。

英語力

永住権を取得するにはイギリスで生活するにあたり必要な英語力を保持していることを証明する必要があり、その証明にはIELTS Life Skills B1に合格している必要があります。

なお、TOEICやTOEFLなどで高いスコアを保持していても、永住権申請の際にそれらの資格は英語力証明として認められません。

イギリスに関する知識

イギリスに関する知識については「Life in the UK」と呼ばれる試験に合格する必要があります。

これはイギリスの歴史や経済、政治また社会事情をどの程度認識しているかを確認する試験です。

イギリス人にとっては知っていて当たり前の内容であり、外国人にとっては勉強して習得していく必要がありますが、問題集なども発行されていますので、それらを用いて学習が可能です。

永住権申請手続について

永住権申請のための申請フォームはイギリス移民局のウェブサイトから取得可能です。

また必要書類も同サイトで確認できるため、申請を検討している場合は、ウェブサイトを熟読し、準備を進めていきましょう。

また申請は個人でも可能ですが、書類に不備があるだけで申請が却下されてしまう可能性もあります。

通常ビザ申請を請け負っている会社では永住権申請も対応していることがほとんどなため、そのような会社に代行を依頼することも可能です。

しかしその場合永住権申請料(2019年4月時点)は最低でも一人2000ポンド(日本円で約30万円)以上かかります。そのため費用を極力抑えて永住権を取得した場合は、個人で申請することになります。

なお、申請料金は年々値上がりし、また申請時に保持しているビザなどによっても異なってきますので、申請を検討している人はこまめにイギリス移民局のウェブサイトやビザ申請代行会社などから最新の情報を得ておくと良いでしょう。

その他永住権申請の際の注意点

上記で永住権取得につながる資格等について紹介いたしましたが、永住権申請の際にはイギリス外での滞在期間に注意する必要があります。

いくらイギリスに滞在可能なビザを取得していても、イギリス国外での滞在数が1年で180日を超えてしまうと、永住権申請の資格がなくなります。

イギリスを拠点に仕事をしていても、仕事柄出張が多いという人もいるかと思います。

また家庭の事情などで長期に日本に帰国する必要があるという人もいるかもしれません。

将来的に永住権の申請を考えている場合は、イギリス国外での滞在日数についても考慮しましょう。

なお、永住権は一旦取得しても連続して2年以上イギリスを離れていると失効となります。

そのため、永住権取得後に長期で日本に帰国する必要がある場合は永住権が失効とならないように注意しましょう。

またイギリスで生まれた子どもは、両親が日本人であってもどちらかが永住権を取得していれば自動的に永住権が与えられます。

また日本で生まれた子どもの場合、両親(もしくは両親のいずれか)が永住権を申請する際に扶養家族として子どもの永住権を併せて申請することが可能です。

イギリス移住を検討しているのであれば永住権取得も視野に入れてみよう

イギリス永住権取得のための概要を紹介しました。

イギリスで長期的に生活をしてみたいと考えている人はまずビザを取得する必要がありますが、ビザは滞在期間に限りがあります。

そのため永住権取得を検討することはイギリスで滞在期限を気にすることなく長期に渡り生活する一つの方法となります。

なお永住権のみならず、イギリスのビザ制度は頻繁に変更されます。

特にEU離脱へ向けた調整が進む中、今まで以上にビザ制度、永住権申請に関する変更が生じることも予想されます。またこのような制度の変更は突然発表され、導入されることも稀ではありません。

そのため、イギリス永住権の申請を検討している人は、こまめにイギリス移民局のホームページを確認することを忘れないようにしましょう。

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