移住・留学時にまず心配なのは「アパートが見つかるか」ではないでしょうか?
フランス語がしゃべれず、さらに現地につてがない日本人が、フランスでアパートを探して契約するのはとても大変です。
フランス語が話せない方でもできるフランスのアパートの探し方、契約までの流れを紹介します。
日本出発前の準備
日本出発前にフランスのアパートを契約して、渡仏後すぐに入居したい!と思われるかもしれません。
しかし、現地につてがない場合かなり難しいです。
また、土地勘のない海外の街で、内見なしでアパートを決めるのも勇気がいりますよね。
日本出発前に内見予約がとれたらラッキー、ダメでも現地でゆっくり探そうと考えて準備をしましょう。
1.アパート探しのウェブサイトを確認
フランスのアパート探しには、専用のウェブサイトが使われています。
おすすめはLeboncoinとSeLogerです。
公式websiteはこちら:
Leboncoin: https://www.leboncoin.fr/
SeLoger: https://www.seloger.com/
フランス語が苦手な場合は、Google Chromeなどでウェブページを開き、ページ全体を日本語に翻訳しながら閲覧するのがおすすめです。
これらのウェブページで住みたいエリアの家賃相場を確認してみましょう。
どんなアパートにいくらくらいで住めるのかが具体的に分かってくると、最初の生活費の計画も立てやすくなります。
フランスではアパート契約時に、家賃数か月分のデポジット(敷金)がかかることが多いです。
事前にデポジット額の相場を確認し、移住・留学の初期費用として準備してください。
2.大家さん・不動産会社にメッセージ送信
LeboncoinやSeLogerで無料会員登録を行うと、メッセージ機能を使用できるようになります。
気になる物件を見つけたら、投稿者(大家さんまたは不動産会社)にコンタクトを取ってみましょう。
ポイントは「必ずフランス語に翻訳した文章でメッセージを送ること」です!
英語でメッセージを送っても、返信してもらえません。
自分は日本人で、移住または留学のためにアパートを探していること、質問事項、内見の希望日等をGoogle翻訳等でフランス語に翻訳してメッセージを送ってみましょう。
返信が来ないことも多いです。でもこの時点で返事がもらえなくても大丈夫です。
ゆっくり探すつもりで、焦らず次の準備をしてください。
3.現地でアパート探しをするための一時宿泊先を手配
移住・留学する街で、フランス到着後1週間〜3週間ほどの宿泊先を確保しましょう。
少し長めにとっておくと気持ちも楽です。
また、実際に街に滞在してみることで、元々希望していたエリアが実は不便な場所であることに気が付いたり、逆に、希望外だったエリアに素敵な公園やマルシェを見つけたりして、アパートの候補も変わってくるかもしれません。
4.アパート契約に必要な書類を準備
アパートの契約時には、給与額や貯金額の証明書が必要な場合があります。
念のため日本であらかじめ準備して、フランスに持っていきましょう。
フランス到着後のアパート探し
フランスに到着したら、さあ、いよいよアパート探し本番です!
1.内見の予約
ウェブサイトで予約
上記のアパート探し用ウェブサイトでお気に入りの物件を見つけたら、部屋の内見についてメッセージを送ります。
内見の日取りは明日、明後日など日程が近く具体的なほうが返事をもらいやすいです。
前述したポイント、「必ずフランス語に翻訳した文章でメッセージを送ること」も忘れずに!
不動産会社で予約
ウェブサイトの物件情報の投稿者が不動産会社の場合、その不動産会社の場所を調べ、直接店舗に行って相談してみましょう。
店舗前に物件情報のチラシを貼り出しているのが不動産会社の目印です。
不動産会社で働いている若いフランス人社員の方は、実は英語を使えることが多いです。
内見したい物件のウェブページを見せ、英語&Google翻訳でのフランス語を駆使して内見の予約を取りましょう。
不動産会社に行く時には、パスポートや就職先との契約書類など、身分と給料を証明できるものを持参することをおすすめします。
2.アパートの内見
いよいよアパートの内見です。
質問事項は英語&フランス語に翻訳して紙に書いて持っていくとスムーズです。
まず、建物のセキュリティ、電気・水道がすぐに使えるかなど、しっかり確認します。
寒い地域の場合は、アパート内の暖房の数や暖房費用も確認すると安心です。
またフランスでは、洗濯機がない(洗濯機置き場もない)物件も多いです。
その場合、建物内に共有の洗濯機があるのか、近所にコインランドリーがあるのかを確認してください。
アパートの内見は、現在の住人が居住中の部屋でも行われます。
「随分生活感のある家具付き物件だった。タオルや扇風機も付いてくるのかな?」なんて勘違いしてしまうかもしれません。
どれがアパート賃貸に含まれる家具・家電なのか、気になることはその場で確認しましょう。
フランスでは古い家でも、リフォームして大事に長く使います。
このようなフランスの歴史を感じられる建物に住むのもフランス生活の楽しみかと思います。
築年数に惑わされず、実際に内見してじっくり選んで決めましょう。
3.契約
内見後、物件が決まったら、契約に進みます。
一般的に、フランスでのアパート契約時は以下の支払い・書類提出が必要になります。
初月の家賃、デポジット(敷金)
入居月の家賃とデポジットをまとめて支払います。
デポジットは家賃1〜6か月分と様々です。小切手または銀行振込で支払いを済ませます。
身分証明書
パスポートのコピー、パスポート内のビザのページまたは滞在許可証のコピーなど、身分を証明する書類を提出します。
保証人書類
保証人の有無は物件によって変わります。デポジットさえ払えば保証人は必要ない物件もあります。フランス人の保証人がいない場合、保証会社のサービスを紹介してもらいましょう。
アパート保険の保険証
火災や損壊、盗難などに対応した保険に必ず加入する必要があります。
不動産会社または大家さんに指定された保険会社にて、ウェブ上で手続きを行います。
支払い完了後すぐにメールで保険証が発行されるので、その保険証を提出します。
給与額・預金残高証明
給与額や貯金残高の証明書の提出が必要な場合もあります。
フランスで仕事を始める場合は、就職先の契約書のコピーを提出します。
学生の場合、奨学金の証明書や両親の給与の源泉徴収票・貯金残高証明が必要かもしれません。
日本語のものでもよいので、数種類用意してどれが使えるか聞いてみましょう。
賃貸契約書
フランス語で書かれているので読むのが大変ですが、翻訳機能を使いながら全てに目を通しましょう。
問題なければサインをして、契約完了です!
まとめ
ウェブサイトや翻訳をうまく使いながらひとつひとつ進めていけば、フランス語を話せなくてもアパートを見つけて契約することができます。
日本出発前に準備できることも多いので、事前にしっかり確認しましょう。
素敵なアパートを見つけて、楽しいフランス生活を送ってください!