どうしたらフィジーで働けるのか?
興味があっても、ほとんど情報がないので、あきらめてしまいがちですよね。
結論から言うと、待っているだけではだめ。自分から動ける人はチャンスをつかめる可能性大。
フィジー以外の国でも就労経験のあるフィジー長期在住者が、フィジーの就労と生活について詳しくお伝えいたします。
求職活動から、実際の就労と生活まで具体的なイメージが描けるようになるでしょう。
なぜ海外生活?
なぜフィジーに?
最初の一歩はどのように?
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夢だった海外生活
海外で暮らしてみたいという夢を漠然と持ち始めたのは、大学卒業時に初めていった海外旅行がきっかけでした。
旅行があまりに楽しかったから海外に住みたいという理由ではなく、それとは逆の、自分が旅行者で旅行者としてしか世界の人々とかかわることができないというもどかしさからでした。
暮らすといっても、、長期滞在、留学、就労など、いろいろな選択肢があります。
最近では海外在住でもリモートワークできる環境も整いつつあるので、ますます選択の幅が広がった感もあります。
私の場合は、長期滞在や留学ができる貯金もなかったので、海外で働きながら暮らすというのが旅行者から脱するにも理想的だと思い、どうしたらそれが可能になるのか、模索を始めました。
海外ボランティアとして海外派遣
当時は海外で日本人が現地就職するのは、あまり一般的ではなかったので、政府団体が主催する海外ボランティアとして海外派遣されるという道を選び、日本を旅立つことができたのです。
その派遣先がフィジーでした。
フィジーの旅行会社への就職はどうやって?
その後長らくフィジーで暮らす
その後しばらくフィジーに留まり、また結婚、出産、ほかの国での就労などを経験してきましたが、今回は、一番最近で、現在も在職しているフィジーでの就労事情についてお話させていただきます。
他国からフィジーに戻り旅行会社に就職
私は、4年ほど前からフィジーの旅行会社で日本人コーディネーターとして働いています。
日本からのホテル、オプショナルツアー、送迎などの手配をし、実際にお客様がフィジーに到着された際のアテンドなどを行っています。
当時他国で就労しており、そろそろフィジーにまた行きたいと思っていた矢先に、フィジーエアウェイズの成田就航が決定しました。
その関連で日本人スタッフの需要があるだろうと思い、現在の会社に応募しました。
自分から行動して内定をもらう
特に求人広告を目にしたわけではなく、日本人の求人がありそうな会社で、問い合わせ用のメールアドレスを公開している会社に履歴書を送りました。
そのうちの1社から、面接をしたいという旨の返信をいただき、無事内定をもらうことができました。
フィジーで日本人が就労可能な職種は?
フィジーは観光立国
フィジーで日本人が働くことのできる場所は限られています。
職種でいうと、ほとんどが観光関連の職種です。
海外旅行のパンフレットで必ず見かける現地係員と呼ばれる日本人ツアーコーディネーター、また大手ホテルや、オプショナルツアー、ホテル、ショップなどの日本人コーディネーターが主な職種となります。
留学関連やBPOも今後は要チェック
また近年では日本人向けの英会話スクールなども増えてきており、留学カウンセラーの求人も時々見かけます。
ここ数年の新しい傾向としては、フィジー政府がBPO会社の誘致に力を入れるということで、もしかしたら、東南アジアのようなコールセンターの日本語オペレーターなどの求人もこの先増えてくる可能性もあります。
ただ、どこも募集は若干名なので、日本人向けの求人サイトに求人を出すことは稀です。
求人はなくても履歴書を送ってみよう
それではどうしたらよいのか?
求人がなくてもとにかく履歴書を送ってみることです。
募集がないとはいえ、少数ながらも確実に日本人スタッフの需要はあります。
また、オーストラリアやニュージーランドの滞在者向けの情報サイトなどに求人を出す会社もあるようなので、そういったメディアもチェックしてみるとよいでしょう。
就労ビザは必須
就労のためのビザですが、フィジー国籍を持っている人以外は、必ず就労許可を申請しなければなりません。
他国のように家族が国籍または正規のビザを持っていれば、家族ビザのみで就労可能ということはなく、就労の際には家族ビザから就労ビザへの切り替えが必要となります。
就労ビザの審査は厳しい
就労ビザの申請の際には、雇用する会社は、外国人雇用の必然性についての証明が求められます。
現地人向けのメディアに求人広告を出し、適任者を採用することができなかったという詳細なレポート等の提出も求められます。それだけ厳しく審査されるということなのです。
条件のみで切られることはない
ただ、何歳であっても、どんな経歴であっても、現地人にはできない仕事を遂行するために必要な人材であることさえ認められれば、時間はかかってもビザは必ず交付されます。
40歳を超える人には就労許可を出さない国や、短大卒以上の学歴か日本での就労経験がなければビザの申請ができない国などもありますが、フィジーに関しては、学歴や年齢で単純に振り落とされるということはないので、その点については心配する必要はないと言えます。
フィジーは自分次第の国
応募方法といい、ビザといい、フィジーは本当に本人次第の国といえます。
機会を待つだけではなく、自分から行動してみないと何も始まらないのです。
最初から選択肢や明確な基準が用意されていなくても、まず自分の希望を伝えることが重要となります。
伝えられた側はその希望について検討し、個別の状況を考慮して、回答を提示します。
非合理的で時間がかかるという難点もありますが、ダメもとでも希望を伝えれば、意外となんとかなるというところがあります。
フィジーに住んで実際に仕事をしてみたら?雇用環境など
フィジーの給与事情
フィジーの給料事情ですが、日本人であり、日本語を話せるという特殊技能のため、現地人のマネージメントクラスや特殊技能を持つ人と同程度の給与をもらえると考えていいと思います。
ですが、それでも日本の約半分程度です。
物価は現地生産されている食品などは日本の半分程度で買うことができますが、家電、電子機器などは日本より少し高いくらいです。
フィジーは観光立国なので、ホテルやアクティビティなどは先進国から来た旅行者に見合った価格に設定されておりますので、フィジーで働きながら休日は高級ホテルに泊まったり離島ツアーを楽しむというのはなかなか難しいのが現状です。
旅行会社のコーディネーターはやりがいのある仕事
現在の仕事に関してよい点ですが、フィジーにいらっしゃるお客様に頼りにされ、安心して旅行を楽しむことができたと言っていただけた時には、とても嬉しく、やりがいを感じます。
大変と感じる点は何事も念には念を入れての確認が必要であるところです。
特に予約に関しては、何度もリコンファームしたにも関わらず、予約がきちんと入っていなくて、ひやりとすることもあるので、やりすぎかというくらいに何事も確認する癖がついてしまいました。
生活面では不自由を感じることも
また、生活面ではフィジーにはよく台風が来るので、その度に停電や断水になってしまうのが、大変な点です。
台風の被害が大きいときは、10日ほど、電気のない生活をしなければならなかったこともありました。
フィジーへの移住と就労の可能性は?
・少ないけれど需要はある
募集が少ないながらも、旅行会社の日本人コーディネーターの需要はありますので、フィジーへの移住は可能であると言えます。
・英語力と環境適応能力は必要
条件としては、旅行会社やホテルなどの勤務経験があれば有利ですが、そこまで重要視はされません。
また、ある程度英語ができることも必要です。
といっても日常会話ができて、海外生活を支障なく送ることができて、なおかつ、それほど複雑でない仕事上の交渉が会話と文章の両方でできるのであれば、問題はありません。
あと、フィジーの生活に適応できるか、というのも重要なポイントです。海外居住経験、とくに発展途上国に住んでいたころがあると、適応能力があるという点で有利です。ですが、海外生活はフィジーが初めてでも、お仕事もプライベートも楽しんでいる方々も多数いらっしゃるので、あまり心配する必要はありません。
・準備するとすればどんなこと?
さて、これから旅行会社の日本人コーディネーターとして移住してみたいと思う方は、日本でも観光関連の会社に就職してみるとよいのではないかと思います。
また、何らかの形で英語力をつけておく必要もあります。
フィジーは近隣国であるオーストラリアやニュージーランドと社会的なシステムが似ているところもあるので、ワーキングホリデーに行き、海外生活と就労にチャレンジするのもよい方法です。
迷うよりやってみよう
海外就労というとなんとなく大変そう、難しそうなイメージがあると思いますが、やってみればそれほど難しいことではありません。
職種や国にもよりますが、数か月から半年程度の準備期間で、海外企業の内定をもらって日本を発つことができるのでは、と思います。
海外で働いて手にしたお給料で生活すると、その国の物価や金銭感覚、とそれに見合った暮らしが見えてきます。
また、仕事を基盤とした人間関係からその国での人との関わり方もわかってきます。
簡単に表現するといろいろなものが見えて面白い、ということになります。
なので、もし現在海外就労について思い悩んでる方には、迷うくらいなら思い切って飛び込んでみては、とアドバイスしたいです。
フィジー移住、就労ビザ関連の参照サイト
・フィジー入国管理局(Home)
https://www.immigration.gov.fj/
・フィジー入国管理局(Work in Fiji)
https://www.immigration.gov.fj/travel-options/work-in-fiji