北欧はデザインが可愛い!自然も綺麗!そして、ワークライフバランスが重視されて、政府からの育児支援制度も充実してるって聞くけど、実際どうなんだろう?
・・・まさにその通りなのです。
魅力的な社会制度だけではなく、フィンランドでの暮らしについて、7点の魅力ポイントについてご紹介します。
1.暮らしやすさについて
ヨーロッパの中でも、北欧は治安が良いと耳にする方々も多いのではないのでしょうか。
フィンランドもまさしく治安が良い国のひとつ。
フィンランド人の国民性として、「真面目でシャイだけど親切」というような日本人と似た気質を持っているため、落とし物がちゃんと返ってきたりする光景にも多々遭遇します。
観光地でのスリや置き引きは時々発生しますが、その他については特段気を付けることもなく、安心して生活できます。
そしてフィンランド人は、他人とのパーソナルスペースを大切にしつつ、なおかつシャイなので、あまり話しかけてくるというタイプではないですが、困ったことがあった時には、真摯に対応してくれます。
基本的に親日なので、日本のこともよく知っていたり、興味を持っていたりし、日本人にもとても親切にしてくれます。
2.自然の素晴らしさ
188,000の湖
なんといっても湖の数が多いフィンランド。188,000もの湖がフィンランドの国中にあるといわれており、夏はサマーコテージに行くフィンランド人たちが、自由に泳いだり、ボートを楽しんだりします。
冬は湖は凍ってしまいますが、それでも氷に穴をあけて、アイススイミングや魚釣りを満喫します。
一年中を通して、とっても熱いサウナから飛び出し、湖に飛び込む光景が見られちゃいます。
さらに、フィンランドではスーパーなどで購入する水よりも、水道水の方が綺麗だといわれており、水道水を好んで飲む人たちが多いです。
ヨーロッパでもっとも森が多い
湖の次は、国中に広がる緑!国の7割が森といわれ、ヨーロッパの中でも最も森が多い国とされています。
夏が短いフィンランドですが、5月から9月にかけては、澄んだ空気の緑あふれる森の中でお散歩し、ブルーベリーやイチゴを摘んだり、きのこ類をピックアップします。
日本ではなかなか高いブルーベリーや、運が良ければ松茸を発見!なんてこともあります。
ただしキノコの見分け方は難しいので専門家と一緒に採取しましょう。
一度は観てみたいオーロラ
そして、オーロラももう一つの魅力!
最南端の首都ヘルシンキではなかなか見られないですが、少し北上すれば、年によっては毎日オーロラが街中で見られるなんてこともあります。
幻想的な世界が日常的に見られるのもフィンランドならではの特徴ですね。
3.デザインの街
日本でも北欧のデザインは今大注目されていますよね。
フィンランドからは、マリメッコ、イッタラ、フィンレイソンが日本人が大好きなブランドとして有名です。
レストランやカフェでの内装だけではなく、素敵なブランドが多いため、各家庭でのインテリアがとっても可愛フィンランド。
街を歩いているだけでも素敵なインテリアを構えたお店が多く、街歩きがワクワクするのもフィンランドの一つの魅力ですね。
4.日本から一番近いヨーロッパ(直行便)
意外と思われる方々も多いと思いますが、実は日本からフィンランドへは直行便を使えば、約10時間で到着しちゃいます。
ヨーロッパは日本から遠い、なかなか行き来しずらいなんて感じてる方々も多いと思いますが、実はフィンエアーが、ほぼ毎日、東京、名古屋、大阪、そして福岡からは週3回、首都ヘルシンキへ直行便を出しています。
同時に日本航空も東京行きに直行便を出していますので、日本各地からとっても楽に行けちゃう国なんです。
5.充実した教育システム
フィンランドの教育制度に学ぼう!ということで日本もフィンランド式教育を取り入れようという動きがでていますね。
フィンランドの教育は、押しつけや競争ではなく、個性を重視します。
先生にカリキュラム決定権があるため、生徒の状況に合わせて内容が変えられます。義務教育では宿題が課されることもほぼなく、小学生レベルでは昼には学校が終わり、子供たちは各自自由に時間を過ごします。
フィンランド人と話していると、義務教育レベルでは基本的に学校の時間が短いのにも関わらず、「なぜこんなに色々なことを知っているんだろう」と思います。
それは、小さいときから自発的に学ぼうという姿勢で、自然に様々なことが備わってきているのではないかと感じます。
大学レベル以上の高等教育については、残念ながら2016年よりEU・EEA圏外の学生には授業料が課されるようになりましたが、フィンランド人はもちろん、EU・EEA圏外の学生には授業料が無料となり、勉強をしたいという人たち全員に教育の機会が与えられます。
さらに、政府から毎月住居費と生活費の補助金として約450ユーロ程支給されるため、生活費の心配なく学業に専念できます。
国籍関係なく、全学生対象に、公共交通機関や学生アパートがほぼ半額になったりと、日常生活の中でも、政府からの学生への支援が充実しています。
※学生としてではなく、フィンランドに移住した人たち全員が国籍関係なしに、授業料無料・補助金給付の対象となります。
6.子育てに優しい国
日本でも買えるようになった「マタニティーボックス」で有名なフィンランド。
フィンランドでは妊婦さん全員に社会保険庁からお祝いとして、赤ちゃん用の衣類やオムツなど必需品がぎっしりと詰まったセットが、赤ちゃんを寝かせられる段ボールの中に入れられて送られてきます。
毎月の政府からの養育支援金だけではなく、教育費もすべて無料となり、大学までずっと学費なしで通うことができます。
子供だけではなく、ベビーカーを押しているパパ・ママも、ヘルシンキの交通費は全部無料となり、ヘルシンキ市では、市が提供する各公園にて、無料で子供を預けられます。
市職員が見てくれているので、安心して他の子供たちと遊ばせることができ、子育てにとても優しい国となっています。
7.ワークライフバランスを大切に
日本では今、働きすぎが問題になっていますね。
そこでフィンランドの「ワークライフバランス」の概念は特に学びたいものの一つだと感じます。
フィンランドでは、就業時間はしっかり働きますが、それ以外はプライベートの時間として大切にします。
自分の仕事は責任をもって、基本的に1日7~8時間働きますが、家族との時間や自分の趣味が優先されるのは当然の権利。
夏休みも約1か月しっかり休みます。
フィンランドの会社では、オンオフの切り替えの大切さを重要視しているため、「休みは休み」として当たり前に取り扱われます。フィンランドの社会のため、そして自分の生活のために仕事は必要。
ただしそれは自分のプライベートの時間があってからの話なんですね。
補足
暮らしていくうえで重要な物価について、北欧は「物価が高い」とイメージされる方々も多いと思います。
実際には、税金が高いため、外食やお酒は高いですが、スーパーで野菜や果物を購入し自炊する場合は、日本と変わらない、または安くなったりします。
日常生活を過ごすうえでは日本とそんなに変わりませんのでご安心を。
終わりに
まだまだフィンランドには、数えきれない魅力ポイントがありますが、真面目だけど、焦らずに、自分のペースでのんびりと生きていくフィンランド人。
綺麗な空気や自然に囲まれた中、そんな生活ができるのは、国自体の社会サポートがしっかりしているからなんですよね。
日本にもたくさんの魅力がありますが、日本とはまた違う素敵さに溢れたフィンランドへぜひお越しください。