北欧エストニアの食文化。主食や特徴的な乳製品の数々を紹介

北欧エストニアの食文化。主食や特徴的な乳製品の数々を紹介

日本人にも合う味付けで多種多様な料理がある美食家なエストニア人。

ヨーロッパ諸国やソ連に統治された歴史が物語るように他国の良いとこ取りな料理法が生きています。

  • 特徴的な乳製品の種類
  • 季節の恵みを生かした栄養抜群な食事
  • 日々食べている主食はどんなものか

そんな北欧ならではの食材と厳しい冬を健康的に乗り越えるための工夫が織り混ぜられたエストニアの食文化をご紹介します!

エストニアの食。一番の特徴は乳製品

hapukoorサワークリーム、チーズ、牛乳、ケフィア、コフピーム、ヨーグルトなど多種多様な乳製品は栄養価が高く安価なため好まれて食されています。

特にサワークリームはケーキの材料、スープの付け合わせ、ディップクリーム、調味料として食卓に欠かせません。

hapukoorサワークリーム。サワークリーム(牛乳なども袋売り)一回で全部使うこともしばしば

kohupiim(コフピーム)というのは日本ではカードと呼ばれるホエーを取ったあとに残るものでフレッシュチーズの一種です。エストニアではこれにイチゴなどのフルーツやバニラなどの味付けをしてデザートとして食べたり料理に使います。ヨーグルトよりもポピュラーでいろんな種類があります。味は酸味の無いヨーグルトという感じでチーズっぽさはありません。

kohupiim(コフピーム)。コフピームはカップでそのまま食べるものから袋入りの料理用まで様々

単にクリームだけでも乳脂肪分で用途が違い、生クリーム乳脂肪30%、調理用クリーム乳脂肪20%、コーヒークリーム乳脂肪10%と名前が違います。

ケーキやホワイトソースなど料理に応じて使い分けるこだわり様です。

vahukoor(生クリーム)toidukoor(調理クリーム)kohvikoor(コーヒークリーム)

世界中の日本人と繋がるコミュニティ

人生が世界へ広がるコミュニティ「せかいじゅうサロン(無料)」へ招待します

人脈ネットワークの構築、情報収集、新しいことへのチャレンジと出会いが待っています

大柄で筋肉質なエストニア人はお肉が大好き

エストニアでは、暖かい日に晴れていれば毎日の様にBBQをしますし、パーティーには沢山の肉料理が用意されます。

牛、豚、鶏はもちろん七面鳥、ウサギ、羊、ヤギの肉もスーパーに並んでいます。狩猟も盛んなためイノシンや鹿、ムースなども食べる事があります。

日本のようにスライスされた肉は無く、塊のままか挽き肉を調理するのが一般的です。

オーブンや屋外のグリルで調理する用にあらかじめソースに浸けられた肉が小さなバケツ(小さくても500g以上あり)に入れられたりして売っていて簡単にすぐに食べられる製品が人気です。最近では日本の調味料が好きな人も多くなりteriyaki照り焼き味などもみかけます。

ハムやサラミ、ソーセージ、燻製製品もとても多く、そういった加工品の専門店も良く見かけます。また、祭やイベントの時に露店が沢山出て自家製のものが売られています。

肉料理で代表・Verivorstヴェリヴォルスト

Verivorstヴェリヴォルストという血のソーセージはクリスマスに食べる料理の定番です。名前からすると生臭そうですが日本のモツ料理のように意外に臭みもなくアッサリしていて美味しいです。

肉団子のスープやペルメーニ(餃子の様な食べ物)、コトレット(ハンバーグのようなもの)などは日常的によく食べられています。

黒っぽいのがヴェリボルストという血のソーセージ

ハム、サラミ売り場にはスライス製品、塊のままのものまで沢山売られている

ハム、サラミ売り場にはスライス製品、塊のままのものまで沢山売られている

世界で暮らす体験ができるホームステイ情報

学生から、親子滞在、シニアまで、海外滞在をしてみませんか?世界各国の日本人ホストが受け入れいたします

せかいじゅうホームステイへ

エストニアでは意外に魚を多く食べる。その食べ方とは

エストニアはバルト海に面しており、湖もたくさんあるので意外に魚を良く食べます。

しかし日本の様に生で食べる人は少なく、燻製や塩漬け、オイル漬けされたものが多いです。

燻製されたサバなどがカウンターで量り売りされている

海の魚といえばニシンなどの小魚類が多く食べられており、オイルサーディンが代表的で日本にも輸出されています。

サーモンもよく売っていて、エストニアの寿司屋さんではスモークサーモンの寿司が一般的です。

調理方としてはわりと単純なものが多くオーブンなどで焼いたり、スープやサラダに入れたりします。

湖や川の魚は西洋ウナギなどが人気ですし、大きな魚も良く捕れます。夏の風物詩として大きな湖の脇に鮮魚店がオープンしたりします。

店頭で生の魚が売っているのはだいたいサーモンやニシンですが、最近では外国で捕れた生の魚が輸入されるようになりマグロやサバ、鯛などもスーパーで購入することができます。

エビやイカ、貝類は冷凍のものが多いですが、たいていのスーパーで売っています。

魚介類は日本より数も種類も圧倒的に少ないのが現状です。

季節の食べ物

春の食べ物

エストニアは冬こそ寒くて氷の世界ですが、4月ごろになると日もだいぶ長くなり大地が青々し始めて作物が次々とできます。

春はルバーブ(日本のフキの様に茎の部分を食用とし、酸味があって食物繊維が豊富な植物)を使ったケーキなどが食べられます。

ムルラオクと呼ばれる西洋ニラは外で遊ぶ子供たちがちぎって食べたりしますし、サラダの薬味として使ったりします。

ルバーブは大きな葉が特徴的だが葉には毒性があるので赤い茎の部分のみ食用

ルバーブケーキ:サワークリームを使ったレシピが人気

夏の食べ物

初夏は赤ふさすぐりやイチゴ、森イチゴ、さくらんぼが採れます。

日本で言うジャムは砂糖で果実を煮たものですが、エストニアでは果実のビタミンなどの栄養をそのまま摂取するためにも生のまま潰して砂糖を混ぜて食べます。

それをたくさん作って瓶に詰めて冷凍保存して冬の間も食べて栄養補給します。

盛夏はカシス、ブルーベリー、ラズベリー、プルーンなどが採れます。これらの果実も収穫したらジャムを作ったりして食べたり保存食料にします。

秋の食べ物

秋はリンゴ、ラ・フランス、茸などが採れます。

リンゴの木はどの家庭にもあるというぐらいj当たり前に植えられています。余るほど採れるので道路の脇にりんごの入った箱を置いて、ご自由にお取りください!と提供している家もあるほどです。収穫して家族みんなでリンゴジュースを作って瓶に詰めて保存したりするのが昔からの伝統です。

エストニアは山という山はほとんど無く平坦で広大な森がひろがります。湖など水源も豊富で湿った大地は茸がなるのに適しています。

茸は種類も豊富でポルチーニなどの有名な茸も見つかります。

その豊富な茸の中でもエストニアで特に人気なのはkukeseen(アンズ茸)というものです。

ホワイトソースと相性が良く、ふかしたじゃがいもと一緒に食べたりする料理はエストニア人が大好きな料理です。

kukeseen あんず茸はバターの様な香ばしい香り

エストニアの小型のアパートには庭を仕切っての各家庭専用庭があったり一軒家には大きな庭がついているのが当たり前でどの家庭でも果実類や野菜を植えています。

季節の移り変わりとともに沢山の作物が実ります。それらの実りを余すこと無く利用するという習慣は戦時中など食べ物が少ない環境を乗り越えて生きてきた証です。

果実類はジャムだけでなくジュースやシロップを作って保存したり、野菜はピクルスなどを作って保存します。

自家製リンゴジュースは甘酸っぱくて美味しく栄養満点

エストニアの主食はじゃがいも

エストニアの主食はジャガイモです。

スーパーや市場ではいろんな種類のジャガイモが安く手に入ります。北海道のような気候のエストニアではジャガイモの栽培がとても適しています。

レストランで食事の際に日本はメインの料理の付け合わせでライスが付くみたいにフライ、ベイクド、マッシュ、ふかしたジャガイモなどを選べたりします。

ポテトサラダも良く食べられていてお昼ご飯にポテトサラダだけ食べる人もいます。家庭のレシピがありパーティーには必ず登場します。

ジャガイモは安いものは一キロ30円くらいで手に入ります。

地下貯蔵庫などでも保存ができるので夏のうちに沢山収穫して次のシーズンまでの貴重な保存食となります。

ふかしたジャガイモに挽き肉のホワイトソースをかけて食べる定番料理

イベントの屋台で売られるバーベキュープレート

ランチは日替わりで様々なエストニア料理が味わえ、必ずポテトがついてくる

その他、軽食や朝食でよく食べられているもの

軽食

簡単に食事をしたい時にはvõileib(ヴォイレイブ)と呼ばれる黒パンのサンドイッチが定番です。

黒パンにバターを塗ってハムやチーズをのせて食べます。手軽に作れるのでお腹が空いたら食べるようにいつも食卓の上に黒パンサンドイッチがのせてあったりします。

どのレストランでも黒パンや食パンがサービスで付いてきます。

朝食

朝食で良く食べるのがプデルと呼ばれるミルク粥です。

大麦、押し麦、マンナ(ヒエのような粒々の小さい穀物)、ソバの実を牛乳でお粥のように炊いて、そのままかジャムを混ぜて食べます。食べやすいので離乳食などでもよく食べられます。

病院食の朝食は必ずプデルがでる

スープといえばボルシチスープやセリヤンカスープ

ボルシチはビーツを使った赤いスープでセリヤンカはピクルスの汁を調理に使っている野菜たっぷりスープです。

そして寒い国エストニアでは体を暖めるためにも暖かいスープは良く食べられていてレシピもたくさんあります。

エストニア人はケーキが大好き

ケーキ大好きなエストニア人は何かといえばケーキを食べます。

スーパーでも安くて大きなケーキがずらりと並んでいてカフェには数十種類のケーキがあります。

季節の果実をふんだんに使った自家製ケーキもよく作りますし、誰かの誕生日には必ずケーキを食べます。日本のよりはやや甘めですがどのケーキも美味しいです。

カフェには沢山のケーキや洋菓子が並ぶ

ビーツはジャガイモと同じく、畑でも採れるので保存食としても活躍します。茹でたビーツをマヨネーズで和えたピンク色のサラダは色鮮やかで食卓に花を添えます。

till(日本ではディル)というハーブはエストニアの味に欠かせません。

スープ、サラダ、どんな料理にも使われています。ポテトチップスにもディル味があるほどです。

その他にもミントやパセリなどのハーブは良く食べられています。

エストニアのバーにあるカクテルモヒートは特徴的でミントの葉がグラスいっぱいに入っていてとても香り良いです。

エストニアの食事マナー

日本の様に麺類などやスープなどをすすって食べたりするのは良くありません。静かになるべく音をたてずに食べるのがエストニア流です。

帽子なども着けて食べると変に思われてしまいます。

普段はナイフ、フォーク、スプーンを使います。

ケーキを食べるときは日本がフォークを使うのとは違って小さいスプーンを使います。

エストニアで食事をする際は、心がけましょう。

エストニアの食文化さいごに

エストニアは小さい国ながら他の国の良さを柔軟に取り入れ多彩な食文化を形成してきました。

そんないろいろな味を経験してるエストニア人は味に敏感で料理も美味しいものばかりです。

そんなエストニア料理をぜひ試してみてはいかがですか。

世界中の日本人が参加する「せかいじゅうサロン」

世界へ広がる海外移住コミュニティ

世界中の日本人同士が繋がり、情報提供したり、チャレンジしたり、互助できるコミュニティ「せかいじゅうサロン」

Facebookサロンは参加無料。気軽に繋がってください。(2023年8月時点:参加者5000名超えました)

世界中を目指すメンバー集まれ!

【特別公開】世界で自由にひとりIT起業

WEBマーケティングスキルは「世界どこでも働けるワークスタイル」を可能に。

1年で海外居住資金も作れるWEBスキル講座を無料配布中↓