昨今、子供の教育にグローバルな海外教育をと願い海外移住を考える親御様も多いと思います。
しかしながら、ご自身がその様な教育を受けていないので、不安と心配から思い切った移住の決断がし辛いと感じるのではないでしょうか?
そこで、幼稚園から高校卒業まで4カ国6校で色々なタイプのインター校に娘を通学させた私の経験から、
- 親の心持ち
- 学校の様子や授業の進め方
- 考えられるデメリット
- グローバル教育のその先
等を連載し、レールの敷かれていない海外教育に対して明るい気持ちになれたらと思います。
海外教育の向き不向き
海外教育の子供の臨界機
私が長年の海外子育てで感じたことの1つとして、子供が海外教育をスムーズに楽しめるには臨界機があるという事。
勿論、臨界機を超えていても柔軟に馴染む子、臨界期の最中でも不向きな子もいますが、最初がスムーズだと正のスパイラルに乗りやすいのは確かです。
私が思う臨界機は就学前迄、遅くても小学校2年迄に海外教育をスタートさせると柔軟に適応できると思います。
不透明な事でも確信するのが大切
我が家の場合、娘が4歳、2003年に海外生活を香港でスタートさせました。
初めての海外で4歳でと思われるかもしれませんが、娘は現地ローカル幼稚園のインター部門に通園する事になったのです。
通園する生徒は香港、韓国、日本、フィリピン、インド、中国、インドネシア、オーストラリアとアジアオセアニアサミットのような顔ぶれだったのですが、
- 安い!(日系幼稚園より安い)
- 長い!(保育時間)
- 近い!
が親にとっても魅力的でその幼稚園に通園することになりました。
が、それだけではなく英語力ゼロの娘でもきっとこの幼稚園が娘に合うだろうと入園前から私の中に確信があったのです。
幸い日本人の園児も多くその心強さには本当に助けられました。
が、この「確信する」が今から思うとグローバル教育に欠かせない親の心持ちのように思います。
ずっとない道を自分達で作って歩いてきたので、親が確信を持たずして娘を導けなかったのです。
また、スルー力や曖昧力も大事な要素です。
が、親に求められる力だったなと、その能力が乏しかった私の感想でもあります。
子供の興味に関心を寄せる
初めての海外、初めての幼稚園(日本で幼稚園に行ってなかった)でいきなり毎日長時間外国語漬けの環境に入っていける子なんて余程活発で積極的な子かと思われるかもしれませんが、我が家の娘は消極的でおとなしいタイプ。
では、どうしてそんな環境でも楽しめる確信が私の中にあったのかと言えば、4歳で柔軟な時だからこそできる、
移住前の下見の段階で海外に対する反応が凄く良かった。
という事だけではなく、見えないけど彼女の奥底には「普段はなかなか自分を出せないけど本当はキラキラ弾けたい!」海外文化に対する興味と欲望を秘めていると私は気がついていたからです。
普段の生活の中で子供の見える部分だけで判断せず、子供の心の奥底に関心を寄せてパッションのありかを感じてあげると良いですよね。
臨界機を超えている、不向き、海外文化に興味がない子のアプローチ方法
臨界機を超えている、あるいは不向き、海外文化に興味がない子には、その子の興味のありかや得意な事を十分発揮できる心の支えを確保してから外国語環境にアプローチする、もしくは得意な事や興味のある事を外国語で行う、要するに子供の自尊心を確保しながらアプローチするのが良いでしょう。
ライタープロフィール
野間あみこ
プロフィールはこちらに記載しております。
が、改めて書くなら日本を含め4カ国6校のインターナショナルスクールに幼稚園から高校卒業まで14年間娘を通学させた経験からグローバル教育、海外教育に関心のある親御様のご相談に乗っています。