英語のスピーキングを上手になることは、海外滞在では欠かせないことです。
でも、日本人はスピーキングが苦手な人が多いのも事実。
今回は、TOEIC935点を持ち、日本でも英会話講師を勤めた経験のある海外在住者から、スピーキング上達のポイントを紹介します。
あなただけじゃない!英語が口から出てこない・・
筆者が東京で英会話講師をしていたころ、各クラスで必ずと言っていいほど
- 「なかなか口から単語がでてこない」
- 「頭ではわかってるのに話せない」
といった相談を受けることがありました。
特にそれも上級クラスを受講している方に多く、相手が言っていることはわかるのだが、答えがなかなか返せない、というもの。
カウンセリング等でアドバイスもさせていただいていたのですが、まず気になるのは、なぜこんなにも多くの人が同じような悩みを持っているのか。
かくいう私も、日本で育った身として、そのうちの1人であったことは言うまでもありませんので、ご安心ください笑
日本人特有?言葉が出てこない
学業や就職の関係もあり海外生活をまあまあ経験している私なのですが、やはり気付いたことと言えば、彼らは間違いを恐れません。
確かに文法にミスがあるのは否めないですが、話すことに対して恐怖感が感じられない。
一方日本人はというと文法ミスを恐れてなかなか発話さえしない。
頭の中で考えているうちに会話が終わってしまっているわけです。
これで”スピーキングができない”などと不満を持っているのではつじつまが合いませんよね。
確かに日本の英語教育上、文法が非常に大事であるのはもっともなのですが、文法に意識を置くあまり最初の一言がまったくでてこないのでは本末転倒です。
では、どうやればスピーキングが上達できるのか?私自身の経験を踏まえ、独学スピーキング勉強法を3つお伝えしようと思います!
1.-オーバーラッピング&シャドーイング
「聞きとれない単語は口にも出せない」と学生の頃の先生に教えられたのが非常に心に残っているのですが、このオーバーラッピングとシャドーイング、聞き取ることと発話することの両方を鍛えられるとても良い方法です。
オーバーラッピングとは、スクリプトを見た状態で音源を聞きながら同じスピードで発話すること。そしてシャドーイングとは、スクリプト無しで音源を聞きながら同じスピードで発話すること。
要するに台本あり&なしバージョンです。
重要なのは
- なるべく音源のスピードに追い付けるようにすること
- 聞こえてくる音をなるべく真似ること
です。
そうすることでスピーキング力アップのみならずリスニング、発音も磨くことができます。
大学時の英語クラスの一環で、映画「ノッティングヒルの恋人」を扱う授業がありました。
映画のワンシーンを使ってオーバーラッピングとシャドーイングをするという授業。
なぜこれがとても素晴らしかったかというと、作品の内容的にTHE・日常会話の表現が多く含まれていた点です。
よく書店ではこのような洋画をスクリプト化しCD付きで販売しているので、好きな映画等がある方はチェックしてみるとよいでしょう。
(ちなみに「CNNニュース・リスニング」教材もリスニングメインとはなりますがスピーキング力アップにも期待あり。)
2.毎日リピート!独り言は侮れない!
スピーキングでもリスニングでもそうですが、やはり毎日繰り返さないと上達しにくいのが現実。
上記でも述べたように、日常会話でよく使われる単語やフレーズを日々身につけていくことは非常に重要だと感じます。
カナダの大学に留学していた頃、英語で自己紹介もままならなかったぐらいな私ですが、やはり他の国々から来た留学生たちは喋る喋る。
自分が極端に喋れなかっただけか、最初は悔しい思いばかりでした笑そんなある日、フランス人の友人の相談話に耳を傾けていた時に言われたのが
-“You don’t have to worry about it.” You always say that.-
“心配することはないよ” 君はいつもそのセリフを言うよね。
正直苦笑いです笑
でもこれぐらいがいいと思います!
定着している証拠ですし、すんなりポロッと口から出てくるわけですから。
また非常に大切なのは、このようなセリフで何か相槌として一言目を口にすること。
実はこれはとても大きな役割を果たします。
会話の流れがグッとこちらに向くのでペースが自分のものになり、そこから少しは文を頭の中で考えたりもしながら発話することができます。
3. Youtubeは生活の一部!
よく私が使うマテリアルとして欠かせないもの、それはYoutube。これは絶対です!
これほど素晴らしいトレーニング方法はないのではないかと思うぐらい、やっぱりすごいです。
分野・アクセント・会話表現などなど、ご自身の興味や希望に合わせていろいろ学べるわけですから。
私自身、とある海外の音楽番組やトークショーの大ファンでして毎日といっていいほど暇があったら見るのですが、やはり好きなものは飽きづらかったりするものです。
同じ動画を何度も見たりします。
リアル番組の良いところは「生」の表現が盛りだくさんということ。なので直接自分の会話にも生かせるわけです。
ただここで重要なのは、「聞き流しにしない」ということ。
口語特有の表現でまだ知らなかったものなどは、聞こえたらすかさず携帯メモにチェック。
そしてそれを自分のものにするために実践で使うようにしていました。
また、「私がこの立場にいたらなんて言うだろうか」なんて考え、それを実際口に出してみることも重要。
一度言葉にしたものが文法的にあっていたかどうか考え、間違ってたらもう一度正しい文章を言ってみる(リピートする)と、同じようなシチュエーションに出くわしたとき、同じ間違いをすることは極端に減りました。
オススメのYoutubeチャンネル
X factor official channel
The Voice official channel
the Late Late show with James Corden
インプットも大事ですがアウトプットも同じぐらい大事!
英語を話せると胸を張って言えるにはやはり文法も大事ですが、その他のスキルも同じぐらい大事です!
しかし正直プライドが高ければ高い程、スピーキングの上達は遅まってしまう可能性大とも言えます。(特に文法ができる方などでプライドが高い方によくいらっしゃるような・・・?笑)
間違いをすることだって、そこから何か学べるのであればこっちのもの。
You don’t have to worry about it.
もし本当に上達したいと思うのであれば、今回のような方法で一度チャレンジしてみてはいかがですか?