皆さん、もし社会人になって留学した場合、メリット・デメリットをご存知でしょうか?
ここでは社会人5年目になってからカナダ留学を決断した現地在住者からみたもしカナダに社会人留学した際のメリット・デメリットをお伝えします。
まずはじめに、社会人でカナダ留学した際の最大のメリットは、
- 自分が本当に何をしたいか
- 大事にしたいものや人に気づくことができること
- また他国をはじめ母国に対して興味を持てること
です。
たまに日本人に限らず10代や大学生でカナダ留学している人は「カナダはつまらない」という声を聞きます。
確かに若い方や「遊びたい」ということにフォーカスする方がいるのであればカナダ留学は物価も高く娯楽は限られるため少し物足りなさを感じるかもしれません。
しかし、ある程度就労経験があり自分の将来に向かって試行錯誤している社会人が留学を検討しているのであれば、私はカナダ留学をお勧めします。
その理由をメリット・デメリットとして解説していきます。
カナダ社会人留学のメリット
1.自分と向き合う時間が持てる
日本では趣味や仕事にと毎日予定を入れるほどバタバタと過ごしておりました。
しかしカナダでは、娯楽もそこまで多くないのと外食は高く頻繁に外食をすることを控えていた学生が多かったため、平日の学校終わりや休日は、のんびり公園やビーチで過ごすことが多くなりました。
のんびりと自分の時間を過ごすことで自分と向き合う時間ができ、改めて自分が何をしたいのか、どんなことに興味を持っているかを考えるきっかけになりました。
話すことがあまり得意ではない私が自分の表現の仕方の1つとしてブログを書いたりこのように皆さん向けに記事を書くという方法を身につけられたのは自分と向き合うことができたからです。
2.ストレスフリーに生きることができる
私の住んでいた東京は世界一人口が多い都市です。
東京にいる時は何をするにも混み合った電車や場所が当たり前でした。私たちが気づかないうちに仕事以外のことでもストレスを抱えてたなと改めて感じます。
私の暮らしているトロントでは、東京のような混み合った電車に乗ることもほぼありません。
しかし、交通機関が時間通りに来なかったりたまに電車が止まったりするのは当たり前なのですが、日々暮らす中でのストレスを抱えなくなったせいか、イライラすることもほぼなく快適に過ごせていると感じます。
その理由としては、
授業中にお菓子を食べる、周りの人は遅刻は気にしない等、急にバスがストップし、運転手がコーヒーを買いに行く…
挙げればキリがないのですが、日本ではタブーだったことがこちらでは全くタブーではないのです。
日本に住んでいた時は、普通に生活するだけでも周りの目を気にしながら生活しており、気付かぬうちに普通に生活することさえストレスを抱えていたと感じます。
良い意味で相手の行動に興味がないので周りに気を使うことなく自由に好きなことをのびのびすることができました。その結果、精神的なストレスが軽減し、ストレスフリーな生活をすることができました。
3.日本の当たり前が当たり前じゃないと気づく
物価が安い、娯楽が沢山ある、水が沢山使える、お風呂に毎日入れる、安全、レストランはほぼハズレがない、交通機関は綺麗で時間通りに来る、大学を出てればほぼ就職は可能…
日本の当たり前は世界の当たり前ではないのです。
水が貴重なのでバスタブなんてなくシャワーだけで済ませたり、お風呂には3日に1度が当たり前。
日本の当たり前が当たり前じゃないと気づいた時、
きっと今までの生活の全てに感謝したくなるはずです。
4. 母国「日本」に興味が持てる
今の日本人は母国「日本」に興味がないと感じます。
それは、周りの国の状況や日本の状況を知らないから。
日本で大学を就職していればほぼ高確率で就職が可能です。
そんな国は珍しいです。極論英語が話せなくても死ぬまで生活することは可能です。
安全でご飯が美味しくて素晴らしい文化や観光地が沢山ある日本。これは当たり前ではありません。
私たちは今まで日本を築き上げてくれた方に感謝をして生きるべきですし、もっと母国「日本」を誇りに思うべきです。
ショックだったことの1つに日本人より他国の人の方が日本に興味があり詳しかったことだと思います。
特に私の場合、メキシコ人へのアニメの影響は素晴らしく、日本語を勉強している方がいたり、日本語を教えてと興味を持ってくれる人、アニメのTATOOを身体に刻んでいる人もいれば旅行先に日本を上げてくれる人…
自分も含め、日本人から愛国心を感じたことがなかった私はこの事実に恥ずかしくて何も言えませんでした。日本を愛してくれる方に恥じないように日本人はもっと日本に誇りを持ち、自国の文化に興味を持つべきです。
ただ、日本から出ない限り、日本が置かれている現状や当たり前が当たり前じゃないことに気づくわけがありません。
授業では自国の文化等や法まで様々なことをトピックとしてあげることがあります。そこで他国や自国の文化や習慣を知るきっかけになります。
日本を出て初めて他国を初め母国「日本」に興味を持つきっかけになるのではないでしょうか。
カナダ留学のデメリット
1.日本人が多い(学校による)
カナダは日本人が多いです。特にバンクーバーに多いと聞きますがトロントも多いです。
私は事前にその情報を得ていたので日本人比率の比較的少ない学校を見つけ申込ました。
幸い、日本人は学校にまさかの3人しかいなくクラスにはもちろん日本人1人でした。ですので自然と日本人以外の友達が多くでき、日本人も少人数だったのでたまに母国語で話す安心感があって比率は個人的にはとても良かったです。
他の語学学校の子にこのことを話すと必ずびっくりされますので、もし日本語を話す確率を少しでも下げたいのであれば申込の時点で国籍比率等を確認することをオススメします。
2.物価が高い
日本に比べると物価はかなり高いです。
税金は13%な上に、レストランに行けば必ず15%ほどのチップが必要となります。
例外としてTimHortomというカナダ発祥のカフェや家賃は安いと感じています。
私の家は620$でwi-if,光熱費,電気代が含まれているので東京の家賃と比べたら安いと感じました。
3. 飽きる(人による)
特に学生の場合は、娯楽が少ないのでつまらないという声をたまに聞きます。
私の場合、日本ではずっと落ちつかない毎日を送っていたので飽きたと感じることはありませんでしたが、友達とクラブに行ったり外食に行くのが好きという学生だと飽きたりつまらないと感じる場合はあるかもしれません。
留学エージェント選びはどうすべき?
私はエージェントを選ぶために5・6個のエージェントから見積もりを取得して選びました。
その中から私は現地サポート、留学までに受けられる英会話が無料でついている、そして留学後も履歴書の添削や就職のサポートをしてもらえるエージェントを選びました。
HP等でそのエージェント会社のサービスがどこまでの範囲含まれているか確認することができます。
申し込む前に幾つかのエージェントを比較して自分に合ったエージェントを選ぶことをお勧めします。
カナダの社会人留学費用は?半年で90万円
申し込む学校や範囲によって費用は変わります。
私の場合、半年間の留学で初期費用は以下の通りでした。
- 授業料:60万円
- ホームステイ費(1ヶ月3食付き):10万円
- 空港出迎え費(片道):1万
- 滞在先手配料:2万
- 海外送金手数料:6千円
計:約73万円
ちなみに私が支払いをしたときの為替は90円だったので今だともう少しかかるかと思いますので参考まで。
上記にプラス往復の飛行機代を含めると大体約90万くらいの初期費用がかかりました。
海外保険についてはもしエージェントの方に頼むとプラスで10万くらいかかります。
私はクレジットに付随している海外保険を利用したので0円でした。
まとめ
日本人の当たり前が当たり前ではないことに気づき、もっと自由に過ごしていいんだと改めて感じました。
今まで、自分が気付かぬうちに自分を追い込むまで仕事をしていました。
サービス残業等、相手のためを思ってやる精神は日本人の良いところですが、それを自分を削ってまでやる必要やストレスを抱えてまでする必要は全くないと感じました。
留学したことでもっと自分の大切に、自分の意思を尊重して働くことでストレスなく働くことができ、それが良い生活を築き上げるきっかけにもなるのではないでしょうか。
そして、日本の環境は少しづつ変化していると感じます。
戦争が他国で起き始めたり、安倍総理が亡くなったり、安全とは言えないかもしれません。このように日本の置かれた状況に危機感を持てたことは留学に行ったお陰です。
日本を出て見ることで改めて感じることが沢山ありました。
少しでもカナダ留学に興味を持っていただけたら嬉しいです。