海外に住むぞ!ワーホリでカナダにやってきて、新しい生活が始まりやっと慣れてきて、友だちもできてカナダの自然を満喫してあそこにも行きたいなぁなんて思っていたらあっという間にもう1年。
そう、日本に帰国しなければならない。
せっかく英語が少しわかるようになって楽しめるようになって来た時期に帰国なんて、、カナダで生活していて、そんな日本人たちを何人も見てきました。
そう、ワーホリのたった1年だけカナダで暮らすなんてなんだか少しもったいない気がしませんか?
2022年9月時点、まだワーホリを使っていない30歳以下の方、あなたの海外永住の夢。
意外と簡単に叶うかも知れませんよ?
私が永住権を申請したのはカナダ移住・1年4ヶ月
はじめまして、カナダBC州在住のNamiと申します。
私は現在BCPNPを使ってカナダの永住権を申請中です。
過程で言うと最後の段階。審査が終わってカードが届くのを待っているところです。
カナダの永住権申請中と言うとよく国際結婚やコモンローなどパートナーにサポートしてもらって申請したのかと聞かれますが、私は単独取得、つまりパートナーの助けなく自分で条件をクリアして申請しました。
そして申請を始めたのは私がカナダに渡ってから1年4ヶ月が経った時でした。
カナダに渡って1年4ヶ月と聞くと永住権申請までとても短いと思いませんか?
これでもコロナの影響でExpress Entryが始まらず、4ヶ月も申請を延期しているんです。
つまり条件によっては最短でカナダで働き始めてから1年過ぎてすぐに申請することも可能なんです。
さて、なぜそんなに早くカナダの永住権申請ができたのか全ての条件をお話ししようと思います。
※これは個人の体験談です。ビザ取得は最新の情報収集。専門家からの見解をご確認ください。
英語力がゼロだったのに何で永住権申請できたの?
まず私の経歴について。
私は、短大の保育科卒業後、公立の保育園で7年間勤務していました。
そうです、全く英語に関係のない学科を卒業し、高校卒業後からは一切英語を使うことなく生活していました。
もちろん、英語力皆無、留学、ホームステイ経験もなしです。
何を思ったか、突然思い立って、コロナ禍に27歳でカナダに渡り語学学校も行くことができずにすぐに働き始めました。
恥ずかしながら、ワーホリ開始時の私の英語力はCELPIP 4.0でした。
じゃあ、なぜ永住権に申請できるのか?
それにはしっかり計画を立ててカナダにやって来たからです。
ワーホリを無駄にしない
まず、永住権の申請までにとても大事なことがあります。
“ワーホリを無駄にしない“です。
ワーホリを有効活用すれば無駄なく永住権申請までの条件をクリアできるからです。
永住権の申請にあたり必須条件になるものがあります。
それはカナダでの就労歴です。
特に注目すべきことが、NOC職業リストです。
このサイトに載っている職場での就労歴が過去10年に1年以上あることです。
このNOC職業リストに載っているもののAなど上に行けば行くほどカナダで足りて居ない職種なので、Express Entryでのポイントが高くなります。
つまり、その就労歴をワーホリで稼いでしまえばワーホリ就労時には、カナダ国内でのその職場の就労歴が1年を迎え、永住権申請の条件の一つがクリアされるということです。
そして、この就労歴は2年、3年以上とポイントがさらに加算され、なんと日本でのその職種での就労歴も加算することができるんです。
就労ビザの取得
そして”ワーホリを無駄にしない”にもう一つ大事なことがあります。
それは就労ビザの取得です。
私はワーホリでカナダに渡って来ましたが、最初に今の職場のDaycareにレジュメ(履歴書)を出した時に既にカナダに残ることも考えてLMIAのサポートをしてもらえるのか確認しました。
LMIA(Labor Market Impact Assessment)
今回は永住権のことになりますので、詳しくは書きませんが、基本的な説明だけすると、ワーホリのOpen work permitと比べてLMIA(Labor Market Impact Assessment)を取得して得る就労ビザは、雇用主にスポンサーになってもらい、取得するビザです。
また、就労ビザはClose work permitになるのでワーホリのようにどこででも働けるものとは違い、同じところでしか働くことができません。
この就労ビザの取得が永住権申請の大きなポイントになってきます。
私が申請したBCPNP(BC Provincial Nominee Program)では、LMIAがあり、その職場で現在も就労していることが条件になってきます。
つまりワーホリ中に永住権取得に必要なLMIAとワーホリ後にカナダに残るビザと経済力を得てしまうというわけです。
日本の資格の有効活用
次に私が準備したもの、それは、Skilled worker。
Skilled workerの場合、レストランのサーバーなど資格がなくても誰でもできる職と違い、必要な英語力の条件が実は下がるんです!
BCPNPの保育士の場合、CLBは5.0以上になるんです。
私は特にカナダで語学学校やオンラインクラスも取らずに(正確にはワーホリ開始5ヶ月で就労ビザに切り替わったため取れずに)働きながらわからないものは調べる生活をしてCELPIPを受け、全部6.0でした。
こう聞くとなんだか自分でもいけるんじゃないかと思えてきませんか?
さて、先ほどからSkilled workerと言っていますが、なぜ日本の保育士だった私がカナダでSkilled workerに当てはまるのか?です。
それは、カナダのBC州では日本の保育士免許がカナダのBC州のEarly Childhood Educater(ECE)へ書き換えができるんです。
※BCだけでなく、他にも書き換えできる州もありますが、今回は関係ないので省きます。
ただ、これに関しては100%できるわけではなく、授業数や実習数によって異なります。
足りない授業や実習はこちらで追加で単位を取得するとECEが取得できます。
ECEの免許書き換えには約1年
日本の保育士免許をお持ちの方、ワーホリの申請の前にぜひ書き換えをしてみてください。
ECEをお持ちでなくても1年で取得できるカレッジのコースもあるので、1年学生するのもありかもしれませんね。
なぜ私がECEを推すのか?
それはECEは比較的永住権取得できる可能性が高いからです。
なぜECEが永住権取得に強いのか?
ECEが永住権を取得できる可能性が高いのには理由があります。
まず、BC州においてECEの数が圧倒的に足りてない問題があり、比較的に外国人であっても仕事があり、またデイケア側も人手不足であるため、外国人の就労ビザのサポートをしてでも働き手を確保したいのです。
なので、レストランのサーバーのように誰でもできる仕事とは違い、ECEは雇用主が$1000払ってまでLMIAのサポートをしようとなりやすいのです。
州の制度を利用
2022年3月以前の条件ですと、私はExpress Entryでの永住権取得になり、短大卒、英語力等計算しても私の点数は400点ほど。
カナダでの2年の就労歴があったとしても450点ほど。
こちらのカナダのガバメントのホームページ、で過去のExpress Entryの点数を見て貰えばわかる通り、私にチャンスは1年に1.2回あるかどうか。
それが今年の3月BC州から新たな発表があったんです。
BCPNPになんと
Care economy: Childcare occupations
のセクションができました。
そしてここに含まれる職種はECEのみ。
今までは医者や弁護士など学歴も、収入も高い人たちの中にECEも入っていたので、ECEでBCPNPを取得することが難しかったんですが、このセクションには、ECEのみ。
しかも点数が去年までの点数と比べて大幅に下がったんです。
そしてそれは最初の85点→78点→75点→70点→70点とどんどんと点数が下がっていったんです!
なぜかというと、今BC州は深刻なデイケア不足を抱えているからです。
さて、BCPNPのノミネーションされると何がいいのか?
ズバリExpress Entryで600点ポイントが加算されるんです。
つまり私の点数も一気に1000点越え。
先ほどのホームページのグラフでもある通り大体470点ほどが平均になるので、つまり1000点超えの私は必ずITA(Invitation to Apply)を受けて永住権に申請ができるというわけです。
BCPNPの落とし穴
ただ、このBCPNPいいところばかりではないんです。
Express Entryのみですとカナダ政府に払う申請費のみでいいので、$1365(2022年9月現在)なのですが、BCPNP実はBC州に申請費を払わないといけないのです。
プラスで$1150(2022年9月時点)。
そしてエージェント利用の費用ももちろんかかります。
そして申請時にはSettlement Fund、つまりカナダで永住権取得後生活の基盤ができるまでの費用として銀行の残高証明も必要で、その額最低$13,213と言われています。
ただ、これは家族名義の日本の銀行の英語の残高証明も加算できるので、いざという時は家族に頼ることも可能です。
これは、完全なる私のリサーチ不足ですが、LMIAの費用がエージェント費含め$3800そして永住権の費用エージェント費含めて$5800が半年以内に起こってしまったので、かなりの出費でお財布が痛かったのです。
すごく早く永住権申請までいけましたし、ビザの心配なく自由になれる日も早くて嬉しい反面、お勧めできるかと言われるとそれはまた別の話ですね(笑)
最後に
ここはカナダ、日本のように前もっての通知や親切な発表は一切されません。
このBCPNPがいつまでかなどの条件も勿論発表されていません。
つまりある日突然終わってしまう可能性があります。
永住権を目指す方の一つの参考にして、頂けたら幸いです。