国際結婚を考えている人であれば全ての人に当てはまることとは思いますが、ここではカナダでカナダ人との結婚を考えている人へ、最終的判断にもなりえるポイントを7つ挙げてみたいと思います。
無視をしてしまうと失敗も!?
これから述べていくポイントを曖昧にしてしまったり、チェックポイントとすら知らないまま結婚をしてしたことで、最終的に離婚へつながりかねないかもしれません。
実際に、泥沼の離婚のケース、さらにお子さんのいる家庭では国際結婚ならではの親権問題で大変な思いをしている人の例も少なくないようです。
1.相手の生い立ち、家族や友人、背景をしっかり理解し尊重する:文化、宗教、価値観など
カナダは人種のるつぼと言われているように多国籍の移民で成り立っている国です。
カナダ人といっても結婚相手になる人によっては、人種、文化、そして宗教的背景もそれぞれでしょう。カナダ人は、こうだ、とは一枠ではくくれないのです。
また、その人の育ってきた環境はもちろん、家族や友人、また価値観もしっかり知っておくことは言うまでもありません。
知るというとは、自分で実際に会って、話して、そして、あなたの結婚相手となる人がどのようにその人達と接しているかなど知ることが大事です。
結婚後は、相手側の家族だけでなく、その周りの人とも関わっていくこともあるでしょう。うまく付き合っていけるか、など判断するこが必要です。
さらに、国際結婚ではお互いのこういった異なる背景や根本的な価値観を尊重できるかということが大事なのはいうまでありません。
2.お互いの経済力を知り、お金の価値観を把握する:プリナップが必要な人も!
カナダでは結婚や出産が女性のキャリア志向の妨げにはなりません。
ここでは詳しくは触れませんが、労働においての法律、制度、また手当がしっかり整っています。
そのため、女性でも仕事を持つことで安定した経済力をも持つことができます。
そのことで、相手だけに経済的な依存をしなくてもいい、また、二人で収入があれば将来の計画を立てる上でも重要なポイントになるでしょう。
結婚生活はリアルな事柄に直面する毎日です。お互いの経済力、仕事の将来性、貯蓄、金銭感覚や価値観をしっかり確認することは大きなポイントでもあります。
双方の銀行詳細を提示するまではしないでも、額($)でどれくらいなど、具体的に話合えるぐらいであるのが理想です。
また、結婚後も個人銀行口座を保持するのがいいでしょう。
その上で必要であれば別に共同口座を設置するのがいいかと思われます。
また、財産が多い人や、夫婦とはいえ相互の財産についてのルールをきめておきたい人は、お互いのためにもプリナップ(prenup: 婚前契約)を作成することをお勧めします。
3.お互いのキャリア計画
カナダの生活水準が高いのは言うまでもありませんが、最近では全体的な物価も高くなりつつあります。
将来、これからカナダでマイホーム購入を考えている人は、住む地域にもよりますが、夫婦共働きで、ローンを組んでの購入でないと難しいケースが多いでしょう。
そういった意味でも、お互いの職業そのもの、キャリアプランもこれからの収入、貯蓄額等に直接関わってくるのでしっかり話し合っておくことは重要です。
コロナで打撃を受けてしまった産業、職種なども再度確認しておくといいと思います。
結婚後にキャリア変更などを考えている人は、具体的な計画やそれにかかわる金銭についても話し合いと理解が必要でしょう。
実際にそういったことを結婚前に話し合えてこそ、将来性を確認できるものだとも言えます。
4.お互いの健康状態
意外に健康に関してしっかりお互いのことを理解しているカップルは少ないのではないでしょうか。
健康と一概に言ってもどこまでを言うのか、とも思うかもしれませんが、将来、年齢を重ねていく上で可能性として考えれることも含みます。
お互いの家系に、なにかしらの遺伝性病気の可能性はないか、お酒またはたばこをどれくらい好み、また消費するのかなども含みます。
そんなことも真剣に確認しあう必要があるのか?と思いたいところですが、この先何十年も人生を共にする、パートナーです。
できればお互いにいつまでも健康でありたいものです。
実際に、結婚した当初は飲んでいたお酒の量が気にならないことも、相手は依存症傾向である人もいるかもしれません。
カナダでは簡単に血液検査を健康診断と一緒にできます。血液検査からわかる個々の健康情報は広範囲に及んで知れるので、結婚前に一度レポートを出し合って確認するのもいいでしょう。
血液検査の結果レポートを見せ合って HIVやその他の性感染症、癌、糖尿病などの問題がないことをしっかり確認していることも大事でしょう。
5.将来の生活の計画をしっかり話し合う:子供、居住場所、家購入など
将来の計画を話し合うのは言うまでもありませんが、ここでは、もっと具体的にカナダでの移住を決めている人の場合を挙げてきます。
・家族計画
将来子供を作るのか、また、何人まで、何年後までに作りたいのか。妊娠は計画通りにはいかないかもしれません。
けれど二人の明確なビジョンはしっかり持っていた方がいいでしょう。
カナダで子供一人当たり18歳まで育てるのにかかる金額は年間平均$10,000 – $15,000(日本円で約914,800円~1,372,200円:2022年2月時点)と言われています。
・居住とマイホーム購入
カナダのどの地域で暮らすかは、仕事や、マイホーム購入、家族計画などで決まってくるとは思います。
ある程度決まっているカップルは、もっと具体的に掘り下げてみるといいでしょう。
まず、都市やダウンタウン近郊か、それとも郊外でマイホームを持つのかなどからです。更に、将来子供の通う学校や、相手方の両親の実家に近いところなのか、なども含みます。
色々な側面から想定していくことは重要です。
これらのことは結婚してからゆっくり考えてもいいかな、と思われがちですが、結婚をする前から二人で話し合ってビジョンとして確認しておくのと、そうでないのでは大きくことなるでしょう。
事前にすることで相手の計画性や将来性のあるなしを見極めるにも大きなポイントになるでしょう。
6. 言語の違い〜お互いの違いをよく理解し、尊重し、さらにサポートできるかを知る
英語力についてはそれぞれカナダでの居住年数や教育のありなしなどで差が出てくるとは思います。
少なからず言語の壁は生じるものでしょう。
お互いが言語の違いをよく理解するだけでなく尊重し、さらにサポートできなくてはいけません。
例えば、子供ができた時に多くの家族がバイリンガル、またはフランス語(カナダはフランス語も公用語)も含めたトライリンガル教育をするとします。
その時に、こどもの日本語教育には相手の協力は少なからず必要になります。
日本人同士でも難しいコミュニケーション、双方が違う言語となると更にお互いを分かり合うという努力が必要になるのは言うまでもありません。
7. あとは覚悟
これらのチェックポイントで曖昧なものがあれば、納得言うまで再チェックするのをお勧めします。
なぜなら、これらは、結婚してから嫌でも直面するからです。
1~6まで細かく確認しあえてるのであれば、あとはお互いに覚悟です。後悔しない、失敗しない結婚とは、お互いの全てをさらけ出した上で決める断固とした覚悟です。
できるだけ時間をかけて相手を知ることは、どの国の人と結婚するうえでも必要だとは思われます。
しかし、最後の覚悟を決めるまでに至るには、濃厚なコミュニケーションをはかり、とことん話し合うことでそういった必要と思われる時間の壁ものりこえられるではないでしょうか。
この人だ!といった判断ができたらあとは覚悟ですね。
最後に
カナダ人との結婚を決める際に本気で考えるべき7つのおすすめポイントはいかがでしょうか。
少し具体的すぎるような内容もあるかもしれませんが、大事なことはお互いがどこまで現状の把握をし、明確な将来像をもちながら、どのように結婚生活を築き上げていくかだと思います。
結婚はあくまで二人にとってのスタート、必ず成功させたいものですね。
カナダでたくましい人生と、幸せな結婚生活を送ってください!