医療系の資格を使ってカナダで訪問介護士として働く方法

医療系の資格を使ってカナダで訪問介護士として働く方法

医療系のバックグラウンドを持っている人は、カナダに移民しやすく重宝される傾向にあります。

この記事では、実際にカナダで訪問介護士として働くにあたって、

  • どんな人が向いているか
  • 職探し
  • 待遇面、働き方
  • メリット・デメリット

などについて紹介します。

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高齢化社会のカナダで、どんな人がカナダで訪問介護士に適しているか

北米の国カナダも、日本と同様に高齢化社会を迎えています。カナダ政府の統計によると、2014年には国民の15.6%が65歳以上の高齢者でした。

それが2030年には23%、10人に2.3人に増えると予想されています。

そのためカナダ政府は高齢者をお世話できる人材の育成に力を入れています。

参考ウェブサイト:https://www.canada.ca/en/employment-social-development/programs/seniors-action-report.html

実は誰でも訪問介護士として働くことができる

なにか特別な資格が必要かと思われるかもしれませんが、実は資格がなくても働くことができます。

面接の際に、高齢者やケアが必要な人のお世話経験があるかは問われますが、医療処置やケアが必要なケースはまれです。

そういった利用者にはRN(正看護師)やLPN(准看護師)が担当になります。

お年寄りと話をすることが好きだったり、人のお世話が得意な人には向いている仕事です。

ただし人を相手にする仕事ですので、雇用の際には、救急蘇生の講習を受けた証明無犯罪証明結核が陰性であるといった証明の提出は必要です。

自国で医療系の資格があれば採用してもらえる可能性大

実際カナダで訪問介護士として働いている人はさまざまです。

現地のカナディアンをはじめとして、インドやフィリピンで看護師をしていた移民や学生の人たちも訪問介護士として働いています。

日本で看護師の資格をもっているならもちろんのこと、准看護師、介護士、薬剤師、理学療法師、作業療法師の資格があればレジュメに必ず書きましょう。

経験を考慮し採用してもらえる確率が格段にあがります。

カナダは学歴ではなく職歴を重視する文化ですので、面接の際に、どんな患者の担当経験があるか、どんな疾患を持った患者のケア経験があるかなど言えるようにしておきましょう。

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カナダの訪問介護の職探し

高齢化社会のカナダでは訪問介護の求人はたくさんあります。大きく分けて二通りの探し方があります。

ネットでの求人探し

ネット検索が最も効率的で、多くの求人を見つけることができます。

よく使われるサイトが「Indeed」で、サイトを経由してレジュメ(履歴書)を送ることができます。

ですが、おすすめするのは求人を見つけたらサイト経由ではなく、その会社のホームページに行き直接レジュメのメールを送ることです。

そのほうが返信してもらえる確率があがります。

また「Job Bank」でもたくさんの求人を見つけることができます。

Job Bankはカナダ政府が運営している求人サイトで、日々更新され続けています。

「Job title」を「Home support worker」や「Personal Support worker」と入力し、希望の勤務地を選択すれば、検索条件にマッチした求人を見ることができます。

さらに、インターネットの検索窓で「住んでいる地域」と「Home care agency」と入力すれば、ローカルの訪問介護会社を見つけることができます。

訪問介護会社は常に求人を出しているところがほとんどで、その会社のホームページのキャリアのページからアクセスし、採用担当者と連絡をとり面接の日程を組むといった方法です。

友人、知人から紹介してもらう

この方法は周りに訪問介護をしている知人がいる、介護を必要とする人が周囲にいる、といったケースです。

カナダで看護学校や介護士の学校に通っている人は、仕事をクラスメイトから紹介してもらう方法もあります。

訪問介護のエージェントを通さずとも、介護が必要な利用者が雇用主となり、直接働く方法も認められています。

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訪問介護士の働き方とは?

持っているビザの種類によりますが、カナダでの訪問介護士としての働き方は多様です。

フルタイム、パートタイム、カジュアルで働く

カナダでのフルタイムは週に30時間以上働くことを指します。

ワークビザやワーキングホリデービザ、永住権を持っている人が対象です。

フルタイムだと、会社を通して保険に加入できます。

会社によってですが、歯科治療もカバーしてくれるところもありますので、雇用の際にはチェックすると良いでしょう。

週に30時間以下の勤務時間の場合はパートタイムと言われます。

カナダで学生ビザを持っている人は、週に20時間まで就労可能ですので、パートタイムでの雇用が基本になります。

また週10時間以下のみの勤務をするカジュアルという形式をとっている会社もあります。

資金に余裕のある学生が週末だけ働きたい場合や、子どもがいる家庭の親が空いた時間に短時間勤務をする、といった場合がカジュアル勤務になります。

勤務形態と仕事内容

訪問介護会社によりますが、最低2時間以上の訪問が約束され、長いと12時間のシフトもあります。

シフトの時間は利用者の介護レベルに応じて決まります。

一緒にリハビリのための散歩をする、洗濯や掃除、ベッドメイキングをする、認知症の高齢者の話し相手になる、といった2〜3時間の短時間のシフトがメインです。

24時間つきそいが必要な利用者もいるので、12時間毎にスタッフが入れ替わり、転倒予防の見守り、食事の準備、排泄の介助などのケアをする場合もあります。

夜勤では、基本的に利用者は寝てますので、トイレに起きた際に歩行器を準備して付き添うなどの介助をし、夜間の安全を守ることが主な仕事内容です。

気になる訪問介護士の給料は?

務める会社、個人の雇用主、働く州、経験にもよりますが、相場は18カナダドル以上です。

2022年11月現在、カナダBC州を例に取りますと最低賃金は15.65カナダドルですので、訪問介護士はそれ以上の時給はもらえるということです。

訪問介護士はチップはもらえるのか?

レストランで働くサーバーなどと異なり、訪問介護士には基本的にチップ制度はありません。

しかし、訪問介護の会社を通して派遣されている場合でも、個人的に利用者に気に入ってもらえたり、人柄を評価してもらえた場合、お礼として現金を手渡しされたり、家族に手作りの料理を振る舞ってもらったりといったケースがあります。

日本では会社からお断りするように言われる場合がほとんどですが、自分のケアを評価してもらえたと、ありがたくいただきましょう。

時給アップは可能か?

日本で経験がある場合は、採用の際にアピールしましょう。

経験を重視する文化のカナダは、アピールすることによってのみ時給をあげてくれます。

採用から最初の3ヶ月は試用期間であることがほとんどですので、それを過ぎたあとは、自身の経験と相場に合わせて時給アップを交渉することをおすすめします。

また誰でも訪問介護士として働けますが、ヘルスケアエイドというカナダの介護士に当たる資格を取得することで、さらに時給アップを図ることができます。

ヘルスケアエイドのコースは最短で6ヶ月からで難易度も高くありません。

英語力はIELTSでいうと6程度あれば十分です。

この資格を取得すると訪問介護だけでなく、高齢者施設や病院でも勤務することが可能になり、時給は25カナダドル程度と大幅に増えます。

カナダで訪問介護士として働くメリット・デメリット

需要がある訪問介護士の仕事ですが、良い点と悪い点について触れておきましょう

メリット

英語力が伸びる

現地の人を相手にする職業ですから、日常会話程度の英語力は必須です。

ですが完璧な英語でなくともある程度コミュニケーションができれば採用されますし、利用者とのコミュニケーションを通じて生きた英語を学ぶことができます。

ご高齢の利用者は話好きな人が多いので、リスニングの練習にもなります。

意味がわからなかったときは質問すれば教えてくれますし、カナディアンはおおらかな人が多いです。

デメリット

認知症に抵抗がある人には苦痛

日本語でもそうですが、認知症を患った方とのコミュニケーションはとても難しいです。

会話のキャッチボールがまともにできず、支離滅裂な会話が続く場合、ストレスに感じる人もいるでしょう。

シフトで訪問するたびに同じ話をする、同じことを何回も聞かれるなど、日本で医療職の経験があっても、認知症ケアの経験が少ない人にはやや苦痛かもしれません。

まとめ

日本で医療系の資格を持っているなら、カナダで訪問介護士として働くのはとてもハードルが低いことが理解いただけたかと思います。

医療系の資格をもっていなくともできる仕事ですし、半年学校に通って資格を取得するとキャリアアップにもつながります。

日本人の多くが日系のレストランで働くことを選ぶ中、現地の訪問介護の会社で働くことで、たくさんの経験が得られるでしょう。

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