海外移住先の人気のひとつであるバンクーバー。
そこでフラワーデザイナーとして働く私の経験をもとに、鮮度のあるフローリスト情報とカナダ永住権に向けての将来性についてご紹介いたします。
この記事を通して、海外就労に興味のある方々や海外でお花の仕事に挑戦したい方々へ少しでも参考になれば幸いです。
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海外生活への決意の瞬間
コロナ前にフランス人であるステップマザーの家族に会うために彼女の母国へ行きました。
彼らはフランス語だけでなく英語も話せます。
しかしはるばる日本から会いに来たにも関わらず、私は全く会話ができないただ大人しいだけの自分がとても悔しくなりました。
これがきっかけで世界で通用する日本人になりたいと強く思い、海外生活へ挑戦をする決意をしました。
約10年間働いていた日本の大手アパレル企業を退社後、33歳の時にバンクーバーでのCoop留学に踏み切り、2023年の4月に1回目のCoopが終了。
滞在延長のため2回目のCoop留学を決め、8月から始まります。
バンクーバーに滞在して丸1年半経ったところです。
バンクーバーでのCoop留学を選んだ6つの理由
- 年齢制限がないから(ワーキングホリデー取得は29歳まで)
- 学校生活のみではなく仕事をしてリアルな社会を体験できる
- 学生ビザと就労ビザの両方が取得できる
- 現地でお金を稼ぎながら勉強ができる
- コロナ後にいち早く外国人の受け入れをスタートしたのがカナダだったから
- カナダの中では寒くない気候、都会でありながらも自然が豊かなバランスの良さ
以上の理由からバンクーバーでのCoop留学に至りました。
フラワーデザイナーとしての就労スタート
フローラルデザイナーとして、お客様や取引先様に向けてブーケやアレンジメントを作っています。
結婚式やパーティに向けて、大量のアレンジメントを作ることもあります。
職場はスタジオとショップと2つのローケーションがあり、私は平日はスタジオ、週末はショップで働いています。
スタジオでは製作がメインで、ショップに立つときは製作をしながらお客様とお話する機会もあるので、フラワーデザイナーとしてのスキルと英語のスキルの両方の向上に向けてとても良いバランスで働けています。
日本人がフローリストで働ける需要と給与事情
フローリストは基本的に忙しい仕事なので、求人募集をしているところが多いです。
英語力に自信がなくても言葉を必要としないシーンもあります。
未経験でもお花のことを学びたい、スキルを磨きたいという情熱を伝えれば採用される可能性はあります。
そのため日本人が働ける需要は比較的高いと言えます。
お給料は始めた当初は時給17ドルスタート。
半年後に交渉後18ドルへ。
その半年後に再度交渉し19ドルになりました。
その後キャリアアップのため、別のフローリストに転職しました。
その際にそれ以上の給与を提示して、現在は時給21ドルです。
バンクーバーは物価が非常に高いことで有名です。
私の家賃は870ドル。
そのため極力自炊をしながら節約を意識しています。
そうすることで休日を楽しむための出費をしながらも、毎月貯金はできています。
フラワーデザイナーとして働くメリット
芸術的な技術は言葉の壁を越える力がある
日本のアパレル企業で正社員として働きながら、フローリストで週1回副業としてアルバイトをしていたので少なからずスキルがありました。
そのため英語力が不足していてもカバー出来るシーンが多々あります。
お客様や同僚との会話がスムーズに行かないときも、技術を見せて伝えることが出来るからです。
しかし奥が深いお花の世界。
経験の長いシニアフラワーデザイナーに比べると自分の知識や技術はまだまだ足りません、
日々修行中です。
しかしだからこそ日々成長を感じたり新しい知識を得ることができるので楽しいです。
英語を使いながら自分の好きな事、身に付けたいスキルを学べる
私の場合はいくら英語力をつけるためとはいえど、興味のないことはしたくないという気持ちが強くありました。
やったとしても本当に続かないわかりやすい性格なのを自分自身で十分わかっています。
全く頭に入らないし集中できない。
せっかくの貴重な時間を興味のないことに費やすのがもったいなく感じます。
海外就労を考えている方には英語に例え自信がなくてもまず自分のやりたい仕事に挑戦することをお勧めします。
さらにフローリストは日本食レストランなどに比べると圧倒的に日本人が少ないので、ネイティブスピーカーと働ける英語上達には完璧な環境に身を置くことができます。
フラワーデザイナーとしてのやりがい
日本に住む母が旅番組を見ていてたまたま耳にしたこの言葉を教えてくれました。
「花束は素晴らしい。愛と幸せのかたまり。多種多様の植物たちがそれぞれを認め合い、素晴らしいものを作りあげている。人々もそうならなくてはいけない。」
その愛の束を作っているあなたたちは素晴らしいと言ってくれました。
花束は本当に人を幸せにする力があると思います。
いつも母の言葉を思い出してやりがいを感じながら働いています。
そしてお客様の笑顔が見れた瞬間はやはり嬉しいです。
フラワーデザイナーの大変なことと注意点
オーダーの数が非常に多い時はとにかく早く美しいアレンジメントを作らなければなりません。
常に時間へのプレッシャーとの戦いです。
また花の種類も違えば、同じ花でも形がひとつひとつ違うのでマニュアル通りに行かないことも多々あります。
プラス英語環境なので頭が混乱する瞬間は時々あります。
注意点は、製作に没頭していると全く喋らない時間が続く時があります。
バンクーバーに来た第一目的が「英語の上達」なのであれば、そういう日こそ同僚に積極的に話しかけてみたり、自分で調節することをお勧めします。
バンクーバーでの永住権取得に向けて
フラワーデザイナーを永住権取得に繋げられる?
フラワーデザイナーとしてフルタイムで1年間働き、勤務先がサポートしてくれる環境であれば永住権取得は十分に可能です。
私は現在Coop期間中なので、永住権取得に必須の1年勤務には残念ながらカウントされません。
しかし来年8月のCoop期間終了後の就労ビザと永住権取得へのサポートについて先日上司に相談したところ「YES」と返答してくれました。
しかし現状はその契約を書面上でしたわけではありませんし、会社の経済状況や日々変動し続ける社会情勢もあるので100%とは言い切れません。
しかし美しいブーケやアレンジメントを作れるスキルは誰でも出来ることではありません。
お互い深い信頼関係が築ける相性の良い職場と出会いがあれば、永住権取得への道は明るい職種と言えます。
どんなステップを踏んでいくべき?
職場には経験豊富な3名のシニアフラワーデザイナー、3名のジュニアフラワーデザイナーがいます。
私はまだ後者にあたります。
シニアフローリストはウェディングやイベントの規模の大きなフラワーデザイン、クライントが提示する予算をもとに構成や花材の種類やデザインを考えることができます。
シニアフローリストになるにはフラワーデザインのスキル、英語共にさらに成長する必要があります。
永住権取得へのサポートをするには、職場側もお金を払ったり複雑な書類準備等を行わなければなりません。
それを踏まえた上でも「この人にうちで働き続けて欲しい」と上司が強く思えるような人材になることが永住権取得へのステップです。
これから海外で働きたい方へ
学校での勉強だけでなく、現地の人たちの働く経験は人生において、お金にはかえられない素晴らしい財産になります。
自分の働いたお金で海外で生活できているということは自信と度胸にも繋がります。
世界は広いです。
人生はたった一度きり。
経った時間はどんなに嘆いてもかえってきません。
少しでも挑戦したい気持ちがあるのであれば是非行動に移すことをお勧めします。