西アフリカのベナン共和国に2年間生活した筆者の現地文化についてご紹介いたします。
1.ベナン共和国の公用語と言語
ベナンの公用語はフランス語ですが、そのほかにフォン語やヨルバ語といったローカル言語があります。
・フォン語の例文
クド・ザンザン:おはよう
クド・ウェメ:こんにちは
クド・バダ:こんばんは
エダボ:さようなら
アブロペイデア?:少し働いた?(調子どう?みたいな感じで使います)
ペイデ:「少し働いた?」の返答に使います(直訳は「少し」
ベナン人にローカル言語であいさつするとかなりの確率で喜ばれます。ぜひ使ってみてください。
2.宗教
キリスト教、イスラム教の方が多いです。
ローカル宗教のブードゥー教の方もいますが減少しつつあります。
ブードゥー教は他の西アフリカの国や中南米の国々でも信仰されている宗教ですが、ベナンが発祥の宗教です。
呪術の宗教で儀式としてダンスや歌、動物を生贄にするといったことがあります。
3.ベナンの年間イベント
1月10日:ブードゥー祭
ブードゥーの拠点地でブードゥー教の祭りが行われます。
死を司る神様のザンベト様が各地を移動し祈祷やダンスを行ないます。(下写真参照)
その他祭りでは、太鼓やダンス、動物の生贄、神が乗り移る儀式などを行ないます。
特に首都近郊にあるウィダ―という街は毎年かなり盛り上がり、にぎわいます。
7月中旬:タバスキ(イスラム教)
イスラム教の行事で、ヤギや羊などが生贄になってその血を神にささげられます。
8月1日:独立記念日
ベナンがフランスから独立した記念の日です。街中にベナンの国旗が飾られます。
12月25日:クリスマス(キリスト教)
各地にある教会にはたくさんの人が集まり夜通し歌やダンスで盛り上がります。
大きい街ではイルミネーションやお祭りがおこなわれていることも。
4.その他変わった文化
人付き合い
①家族とは同居が基本
結婚するまで家族と同居する人が大半です。結婚してからも両親や親戚と一緒に住むこともあります。
②常に密
基本集まることが大好きでコミュニケーションをとても大切にしているため、人と人との距離が近いです。
③男女に関わらず手をつなぐ
道を歩く時は必ずではないですが手をつながれます。
街中で男性と男性が手をつないでるのも見かけますし、女性と女性もよくあります。
知人の男性から手をつながれてもあまり驚かないでください。
④挨拶時は必ず握手と指パッチン
あいさつをする時は、必ず握手をします。(先に手を差しのべた方が立場が上と解釈されることもあります。)
握手を終える時に親指と中指を使って相手の中指をパチンと鳴らします(男性が主に行います)。
やり方がわからなくても相手が勝手にしてくれるので問題ありません。
ベナン時間というものがある
①時計があまりない、あってもみない
ほとんどの人が時間をあまり気にしません。
それなので約束事が大幅に遅れたり、なくなったりすることもあります。
修理業者や役所でも待たされることがしばしばあります。
何かの手続きを行なっている時も目の前で何分も待たされたり、一向に作業を始めようとしないことも。
あまり作業を始めないようならしつこくプッシュすることをおすすめします。
約束事も「必ず時間に間に合わせないといけない」とあまり神経質にならず過ごすことも1つのコツです。
②基本みんなのんびりしてる
街中でよく昼寝をしている人を見かけます。
器用にバイクの上で仰向けで寝ている人も。
木陰で談笑しているところも見かけます。暑い日はベナン人と一緒に木陰でぼーっとするのもいいかもしれません。
さいごに
日本文化とはかなりの違いがあります。日本人が日本文化を大切にするようにベナン人もベナン文化を大切にしています。
ベナンに行った際は、お互いの文化を尊重しましょう。
日本文化を紹介したり、その反対にベナンの文化も存分に肌で体感してみるのも面白いかもしれません。
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