オーストラリアのセカンドワーキングホリデービザを申請するためには、88日間の季節労働(以下ファームジョブ)が必要です。
オーストラリアでの最初のファームジョブ探しは不安だらけですよね。
「稼げるの?」
「どうやって探せばいいの?」
「住むところはどうするの?」
今回は、失敗談から得たファームジョブ探しのコツを紹介します。
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ファームジョブの探し方
オーストラリアでのファームジョブを探す主な方法をご紹介します。
1.経験者からの紹介
ファーム経験者からの情報が1番確実です。
オーナーの情報や生活の様子などの詳細を直接質問できることが最大のメリットになります。
ファーム経験者の友人を増やす方法
- facebookグループへの投稿
- バックパッカーが多いパブなどでコミュニティを広げる
- アプリでイベントグループを検索・参加し友人を増やす
ファーム生活が長い人はたくさんいます。
積極的に行動して、ファーム情報をたくさん持っている友人を作りましょう。
2.ワーキングホステルへの滞在
ワーキングホステルとは、ファームと提携して滞在者へ仕事の斡旋をしているホステルです。
ワーキングホステルの数は多くないですが、大型ファームへの斡旋を行っており、ホステルでファームへ登録することができます。
ワーキングホステルの特徴
- 家賃が高い
- 車の送迎付き
- 時期によって待機期間がある
- 日雇いのファームジョブの斡旋がある
- 日本人が少ない
- パーティーが多い
ファームジョブが見つからなくても、友人が増えることで自然とファーム情報が多くなるメリットがあります。
参考:ワーキングホステルを検索できるサイト
・ワーキングホステルオーストラリア
http://www.farmwork23.com/hostels
・ワークステイ
https://www.workstay.com.au/working-hostels-australia
3.facebookグループでの検索
オーストラリアではワーキングホリデービザなどを利用した短期滞在者向けに、多くのfacebookグループが存在します。
facebook内での検索方法
- 「farm work australia」で検索
- 「働きたい地名・farm work」で検索
求人情報は、英語で住所や電話番号が記載されているものもあり、さまざまです。
自由で誰でも投稿ができる反面、低賃金や劣悪な生活環境などハズレもあることを忘れずに。
4.インターネット上の求人から応募
インターネット上の求人サイトでファームジョブを探す方法です。
アジア人が運営しているファームやサイトで優良なものは少ない経験があったので、英語サイトで探すことをおすすめします。
◆ハーベストトレイル
オーストラリア政府公認のファーム求人サイト。
応募には英語が必須で、オンラインや電話・メールでの応募が可能。
https://jobsearch.gov.au/harvest
◆アグリレイバーオーストラリア
大手の求人サイト。
基本的にオンラインでの応募で、必要事項を英語で記入する必要あり。
https://www.agrilabour.com.au/
ファームジョブ探しで必要な確認事項
1.持ち物
虫よけや帽子、手袋など仕事で必要なものはもちろん、寝具や台所用品など生活場面での必要物品も確認しましょう。
2.暮らす場所
ファーム敷地内や近隣のシェアハウス、ホステルで暮らすことが多いです。
滞在方法はさまざまですが、ファームまで徒歩で行けない場合は送迎付きか確認する必要があります。
3.オーナー情報
セカンドワーキングホリデーを申請するのであれば、ファーム情報と給与明細情報が必要です。
オーナーの氏名やABN(オーストラリア・ビシネス・ナンバー)、ファーム住所、給与明細(payslip)を毎回発行してくれるのかなど申請に必要な情報を確認しましょう。
ファームジョブの種類と給与
実際に働く際の仕事の種類と給与をご紹介します。
1.仕事の種類
- 農業・畜産業
- 漁業・真珠養殖
- 植林・伐採
- 鉱業
- 建設業
- 森林火災復旧作業
- 医療及び医療部門(COVID-19に関わらるもの)
一般的には、農業・畜産業の求人が多くメジャーです。
友人の中には、建設業でセカンドビザを申請した人も数名いました。
2.時給制と歩合制
◆時給制
農業ではあまりありませんが、畜産系は時給制が多いです。
歩合に換算しにくい仕事内容が多いためでしょう。
◆歩合制
農業では、圧倒的に歩合制が多いです。
キログラムやパック数で金額が設定されており、収穫すればするほど給料が上がります。
3.給与例
卵拾いの仕事をしていたときの給与証明(Pay slip)です。
このpay slipは、時給22.13オーストラリアンドルで57時間労働をしたことを証明するものです。
税金などを差し引くと、1週間で1,097.41オーストラリアンドルの収入があったと記載されています。
1週間で約9万円弱の収入を安定して受け取っていたことになりますね。
おすすめファームジョブ
筆者のおすすめのファームジョブは以下のとおりです。
◆畜産系
時給制が多いことから安定した収入を得ることができるメリットがあります。
季節に左右されることもないため、人気の職業の1つです。
ただ、生き物の匂いや死骸に抵抗がある方は、日常的に目にする可能性があるので仕事内容を確認しましょう。
◆建設業
時給制という給料形態とシティ内で仕事ができることが魅力でしょう。
ホワイトカードという、建設業で働くために必要な簡単な講義と試験を受けることが必要です。
運がよければシティ内で仕事を見つけられるので、ファームジョブのために引っ越すことがなくなります。
ファームジョブ探しの失敗談
次に実際に体験したファームジョブ探しの失敗談をご紹介します。
1.日本人にだまされる
Facebookグループ内で日本人が投稿した「稼げる!住む場所も提供!台所用品・寝具も全完備」の投稿に迷わず連絡し、働き始めました。
実際は、台所用品や寝具はなく、住む場所は小さいコンテナの中に二段ベッドが置かれただけの物置だったのです。
働く人を紹介すると仲介料が入るため、それを目的にした投稿でした。
日本人だからと安心していたのでショックが大きかったですね。
2.時期を間違え1ヵ月待機
ワーキングホステルへの申し込みから1ヶ月以上待っても仕事がありませんでした。
そのシーズンは不作で、いつになっても待機者が減らなかったようです。
作物ごとにシーズンがありますが、年によっては不作なこともあるので運が悪かったのでしょう。
日雇いの求人も多くはなく、あっても応募者が殺到していました。
3.いちごファームでの過酷労働
いちごファームはきついことで有名ですが、ファーム探しに苦戦していたため迷いながらも働くことになりました。
パッカーと呼ばれる、いちごをパックに詰める作業だったのですが、丁寧にすればするほど稼げないんです。
パック1つは約0.5円程度で、どれだけ詰めても1週間の生活費を稼ぐのがやっとでした。
勤務時間は長い時で、朝6時から夜の9時。
ずっと座ったままでの作業と金欠で身も心もボロボロでした。
おまけ
失敗や注意点を中心の内容ですが、楽しいファーム経験もあります。
1つは無給のオリーブオイルファーム、もう1つは鶏の卵拾いの仕事です。
両方の仕事は、とてもローカルで優しい人たちに囲まれた最高の経験でした。
この経験があったおかげで、オーストラリアでの仕事のほとんどを季節労働に費やしました。
まとめ
オーストラリアでのファーム探しの方法や注意点がご理解いただけたでしょうか?
情報収集不足で起こるトラブルを避けて、楽しいファーム生活を送りましょう。